第11話
懐中電灯さんに質問すると色々答えてくれた
例えば異界に呑まれた時は必ず何かヒントがあるからまず探索すると良いとか
他にも懐中電灯さんの能力も教えてくれた
懐中電灯さんは照らした物の動きを止められるらしい、凄くない?
少し複雑な脱出出来た理由も教えてくれた
その理由を説明…する前に、まず呪物は恨みを晴らせば呪物を開放できる
そして呪物は開放を望んでいるから誰でも確実に開放できる様になっている、これが前提で
そして懐中電灯さんは懐中電灯を持って化け物に捕まって死んだ事を恨んでるから
懐中電灯を持って化け物から逃げ切る事で懐中電灯さんの恨みを晴らせる
そして開放は必ず出来なきゃいけないから化け物から逃げる途中に出口が出てきた…らしい
つまりあの化け物から逃げてて出口か出てきたのは偶然じゃ無かったって事らしい、複雑過ぎない?
そうやって質問していると、いつの間にか周囲が暗くなっている、ここ異界じゃね?
…いや、まだ分からないぞ
「…懐中電灯さん、異界ってさぁ建物の外にできる事もあるの?」
「あぁ、村単位で異界になってたりもするぞ」
ここ異界で確定してるなぁ…と思いながらも
俺は諦めきれずに質問する
「…じゃあ異界って建物が変化したり生成されたりするの?」
「あぁ、するぞ、あの屋敷が変化してる方で神社が生成されてる方だな」
ですよね!既に手遅れなのやめろぉ!
化け物とか出てこねぇよな…?
「ってか屋敷遠すぎんか…?霧が濃すぎんか…?」
「まぁ、この霧が第一の試練なんじゃないか?」
まぁ異界だし流れ的にそうなるよねぇ!
「懐中電灯さん、とりあえず屋敷と神社どっち探索すれば良いと思う?」
「まぁ…あっちじゃない」
懐中電灯さんが遠くに見える屋敷を照らしながら
そう答える
「マジで?最初は近い方の神社じゃないの?」
「いやぁ…あれトラップな気がするなぁ…」
その可能性を否定しきれなかった俺は霧の中を掻き分け屋敷に向かって歩いている
「あ、化け物じゃん【
「お前強くねぇか!?さっきから一撃で化け物殺してるけどそういう呪物持ってるの!?」
俺は異能について話すべきか少し悩み
そして答える
「…こういう体質」
「体質!?」
懐中電灯さんになら異能の事を話しても良かったが今はそれどころじゃ無いので雑な説明で済ませる
そうやって話しながら暫く歩いていると、ようやく屋敷にたどり着く
「懐中電灯さん、ようやく着きましたね…」
「あぁ、だけど簡単過ぎねぇか…?」
それは俺も思ったけど…
「でもここからが本番なんじゃないですか?」
「そういう事…かなぁ…?」
うんうん!そういう事だって!大丈夫だよ!
俺のチートが強すぎる 龍百 @ryu_100
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