第2話

俺は一日人助けをしまくっていた、学校はもちろん学校への通学路でも人助けをしていた


超人になったからすげぇ人助け楽だし人に感謝されるから人助け楽しすぎるなこれ


もちろんアルザレル様の名前を広めるのも忘れてはいない、ちゃんとアルザレル教を広めた


まぁ神、って言うと新興宗教的な感じと勘違いされてめっちゃドン引きされるから名前を覚えて貰うだけだけどな!


そうして人助けしまくりの一日を過ごした俺は家に帰ろうとしたんだが…


「ヘイヘイヘーイ!ヘイヘーイ!」

「なんだあれ…」


俺は学校から帰る途中でヘイヘイ言って反復横とびしている黒兎を見つけてしまった


ヘイヘイ言いながら反復横とびしている黒兎を見て俺は困惑を隠せない


なんてったってヘイヘイ言いながら反復横とびしている黒兎だ、尋常の兎ではないだろう


俺が近付くと黒兎に近付くと逃げて行く黒兎

どうしても気になり黒兎を追うと学校の裏山に辿り付いた、なんでこんな所に…?


俺が疑問に思っていると黒兎はパッと消え、奥から美少女が出てきてこう言った


「貴方が新しく異能に目覚めた人?」


俺はその言葉の意味を理解できなかった

なんてったって異能だ、俺にそんな能力は無い


…いや、もしかして【模倣】の事か?

なら聞き流すのもおかしいか……?


「異能?なんの事ですか?中二病だったり?」


色々考えた結果、俺はすっとぼける事にした

相手に【模倣】クラスの能力であると考えるなら俺は明らかに不利だからな


交渉にしても戦闘にしてもしたくない

となれば後はすっとぼけて俺に対する興味を失って貰うしかないと考えた訳だが…


「とぼけても無駄、今の兎は私の異能で作られた兎異能者にしか見えないはず」


ここに来た時点で俺が異能を使える者、異能者であることは確定していたらしい、/(^o^)\


気が動転していたとはいえあの黒兎とこいつの関係に気づけなかったのは迂闊だったッ…


「…できれば俺、このまま帰りたいんですけど」

「それはだめ【影獣】」


俺は帰ろうとするが突然目の前に黒い壁が現れる

…いや、影獣と言っていたから正確には触れられる影なんだろうか


俺は…1つ、たった1つだけ、荒唐無稽な解決策を思いついた


俺、色々コピーできるんだから異能もコピーできるんじゃね?って奴だ、つまり…


「…【影獣】」


試しに、本当に試しに言ってみた、だがその一言で本当に影の壁に穴が開いた


「…!私と同じ異能…!しかも私と同じ位影を操れるなんて、凄い」


口振りからしてこいつは他の異能者を知っている上に異能を鍛えている、こいつヤバいぞ


最初に影の壁を作ったり俺に対して敵意めっちゃ高いからな、逃げよう


「逃がさない」


そう言って女は影を俺に巻き付けようとしてくるが俺は影獣で影を弾く


影と共に近寄って来ていた女が影のナイフで攻撃してくるがそれも防ぎ、そのまま蹴り飛ばすと


女は木にぶつかり動かなくなる気絶したようだ


影の壁は女が気絶したからなのか、いつの間にか消えて無くなっていた


…不安過ぎて呼吸を確認したが呼吸はあるから生きてるっぽい、女が生きてるのは確認出来たし


安心してその場を離れようと

俺が後ろを向いた瞬間…


俺の少し前の木に短刀が刺さる

短刀が飛んできた方を見れば刀を持った女が居る


「ふぅむ…黒羽殿を倒す実力、異能に目覚めたてとは思えんでござるな」 

「マジか…」


もう一人出てきちゃったよ…

え?これでラストだよね?大丈夫だよね?


つーかこいつも異能って言ってるってことはあいつの仲間だし、こいつも異能者だろ


あいつの異能が何なのかわからないし不利すぎるな

だってさっきの戦いが見られてるんだとしたら俺の異能モロバレだし


いや、コピーとはわからないしだろうからあいつの異能をコピーすれば、すれば…


いや、異能をコピー出来ても逃げ切れるかどうかは分からないかぁ…


攻撃特化の異能とかだと何も出来ずに殺されるしねまぁ、とりあえず逃げ…


「逃げさせはせぬぞ【武装自由ウェポンズフリー】」


…ッ!疾っ!?居合!?

こいつの体幹の感じからして武術をやってる感じは無かったんだが…?


とりあえず刀を上に蹴り飛ばし武装を奪う


「なっ…異能だけでなく身体能力も…」


何故か上に飛ばされた刀は俺に向かって落ちてくる

というか、俺に向かって飛んでくる


「あっぶねぇ!?」


なんとか影で刀を弾くが起動が不自然過ぎるし、刀は俺を狙って来たと見て間違いないだろう


めちゃくちゃ驚きながらも俺を攻撃してくるとか…あいつプロの殺し屋かよ


まぁでもさっきので名前も含めて異能が武器操作だと分かった、居合は…カモフラージュかな?


ってか武器操作なら俺さっきの短刀で死ぬ可能性

あったじゃん!危なっ!?


俺は影を使い木を切り倒す

そして木を触りながら異能を発動する


「【武装自由ウェポンズフリー】」

「…ッ!?それは某の!」


すると木が浮かび上がり、刀に向かって襲いかかる

俺はまだ何も操作していないんだが…?


もしかしてこれ武器操作ではない…?


俺は影も触りながら宣言したんだが

影は武器判定されなかったらしく何も起こってない


だが木は刀を自らに刺して無力化してくれてるからこれなら逃げられるな


「ちょっと待つ…」

「そのお願いは聞けねぇわ」


俺は身体能力で刀を持っていた女から逃げ切り

なんとか死なずに山を降りる事ができた


もう二度とこんな事はしたくない物だ

…アルザレル様、なんでこんな試練を与えてくるんですかね?




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