俺のチートが強すぎる

龍百

プロローグ

俺は羽場宗助、ついさっき車に轢かれて事故死したはずの不幸な一般高校生だ


だが何故か俺は生きている、これは一体どういう…


「…起きたか」

「誰ぇ!?」


周りに誰も居ない筈なのに聞こえてくる声

さっき死んだ筈なのに生き返った俺でも流石に驚く


「私は"神"と呼ばれる存在だ」

「神様!?」


俺は驚きを隠せない、なんせ姿は見えないとはいえ俺は本当に神様と話しているんだ、驚くよ


「君には、私の権能を持って生き返って貰う、無論最初から全ての能力が使える訳では無いが」

「え?な、なんで…?」


権能とか凄そうなのを渡した上で生き返すの!?

本当になんで!?生き返す理由なくない!?


でも最初から全ての能力が使えないなら…

いや最後には完全に開放されるじゃん!?

だめだろ流石に!?


「…私のエゴ、それだけだ」

「そう…ですか…」


こえーよ!?エゴってなんだエゴって!?

何!?俺気まぐれでまた殺されたりするの!?


俺は良く分からないがた恐らく俺を生き返らせる理由は信仰の回復とかそういうのだろう


なら神を広めたり、人助けした方が良い…と思う


「納得したか、なら早速…」

「待って下さい!その前に名前だけ…」


名前を広めれば俺への好感度上がるだろ!

好感度が上がれば神に気まぐれで殺される事は無いだろ!…たぶん


「私はアルザ、アルザレルだ」

「あ、アルザレル…!」


アルザレル、アルザレルか…!

覚えたぞ…!この名前を使って俺は機嫌をとる…!


「では、生き返すぞ」

「はい!」


そうして俺は意識を失い…

そして自分の家の2階、俺の部屋で目を覚ました


「生きてる…」


生きている、本当に生き返ったのだ

俺は興奮のままに外に出た


「…え?」


その瞬間、俺は身体がスッと軽くなった

いや、正確には身体が思うように動くようになった


恐らくチートの効果だろう、しかし…チートと言うには地味だしなぜ急に…?


なんて思いながら外を軽く散歩していると…

どんどん出来る事が増えていく感覚がした


俺はこの感覚の正体を探るため、チート能力の検証を始めた


まず俺は運動神経が悪い、しかも運動不足

走る速度は非常に遅い…はずだった


今の俺はクラスで一番速い奴位の速度で走れる

身体能力や運動神経を上げるチートだろうか?


なにか違う気がする、外で発動したから運動や景色を見る事がトリガーかと考えたがこれも違う


結局答えは思いつかず俺は家に帰った

そして家に帰り母親の晩ご飯の用意により

俺はチートの正体が分かった


俺のチートは人の能力を無理矢理再現する能力

名付けるなら【模倣】これが俺のチートだ


まだ制限があるはずなのにこれか…

権能ってのはチートだな…


俺が外に出て身体が軽くなった理由は運動神経が良くなったからだろう


そうなると一般人を数人見た程度で身体が軽くなった俺の運動神経の悪さが分かるな…


さらにこのチートがコピーするのは技術だけではない身体能力…というか体質的な物でも再現できる


俺のチートは本当になんでも再現できる正真正銘のチートなのだろう


そう分かると俺は早速スポーツの動画や武道の動画勉強系の動画などを見漁った


その結果俺は一晩にして文武両道の超人になった

あと何故かイケメンになったのに誰も気づかないのだ正直かなりこわいと思った


しかも出来るだけ見た目は変えないように模倣するのかひょろっひょろの腕なのにバーベル選手並みの力の強さを手に入れた


…この見た目で恐らく200kg以上のバーベルを持ち上げられる怪力なんだからチートって凄いよな


明日からこのチートによる人助けをして、アルザレル様を広める事を決めて俺は眠りに付いた


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