第2話
真冬の、それも猛吹雪の中、山に登ろうとするのは根っからの登山バカか自殺志願者くらいのものだ。実際、やってきたのは登山家であった。見ているこっちが寒くなってしまいそうなほど真っ青なウェアを身に着けた登山家は、雪をかき分けやってくる。
役がその姿を捉えたように、向こうも役に気が付いたようで、相手の足取りは速くなる。
次第に大きくなるその姿を見ていると、おや、と思った。
その登山家のウェアは、真っ青で統一されているものの、メーカーがバラバラだ。といっても、個々人によって好みは分かれるし、同じ役割のものであっても、メーカーによって差異が存在する。それに何より、別々のものを使用しても個人の好みの範疇だ。――だが、グローブさえもが左右で違うとなれば、違和感を覚えるのも無理はない。バラバラの登山道具を手あたり次第集めて装備しているといった印象だ。
怪訝な目を向けた役の目の前で、その登山家が立ち止まる。輝くゴーグルの向こう側の瞳が、自分のことを見ているのがわかる。そこには警戒するような鋭さがあった。
「な、なんだ」
その登山家は、何も言わない。何のリアクションもすることなく、むっつりと山小屋の方へと歩いていく。その背中を見送りながら、挨拶もなしか、と思った。なんだか横柄な態度。
非難を多分に込めた目で見ていれば、その登山家は建物の前で立ち止まった。そのまましげしげと眺めて建物を眺めていた。少なくとも、役からすれば眺めているようにしか見えなかった。
「何やってるんだ」
言いながら、役は窓を開けて中へと入る。入ってから背後を振りかえれば、頭が動いているのが見えた。どこか納得しているようにも見えたが、気のせいだろう。納得するところがない。
登山家が、建物の中へと入ってくる。風は勢いを増し、建物の中を凍えさせていく。登山家はそれでも扉を閉めようとはしなかった。
「……扉を閉めてくれない」
苛立ちがこもった声で役が言うと、青づくめの人が窓を閉める。
暴風が止まった。役はため息をつく。今にも凍えそうなのに窓を開け放つなんてどんな神経しているだろう。そんなことを思う役の向こうでは、青い登山家が先ほどの彼女と同じように粉雪を落としていた。悪びれる様子は見えず、またしてもため息がこぼれた。
犬のように雪を払い落とした登山家は、役のことをちらりと見てから、部屋の奥の方へと向かっていった。頬を膨らませたが、彼もしくは彼女のことにかまけているわけにもいかない。寒くてこのままだと凍えてしまいそうだ。
暖炉に近づいて、火口代わりの新聞紙に火をつける。それが小枝から薪へと、炎は大きくなりながら移っていく。オレンジ色の揺らめく光が強まるにつれて、じんわりと熱が伝わっていく。パチパチと爆ぜる音。役はほうと息をついた。ようやくひと心地つくことができる。
しばらく火の相手をしていると、冷え切ったからだがポカポカする。無心になって枝を折り突っ込んでいると、急いていた心も次第に落ち着いてきた。そうなると、気になるのは。
役は背後を振り返る。部屋の角、炎の光が照らし切れていないところに、あの登山家は腰を下ろしていた。フードもゴーグルも外すことなく、周囲へ視線を向けている。どんなところか確認しているような様子であったが、それにしても、グーグルを外さないのは一体どうしてなのか。
――怪しい。
そのような当然のことを思っていると、ゴーグルの反射光が役の方へと向いた。役の視線に気が付いたかのように、役のことをじっと見つめ続ける。その虹色のキラメキを反射させるゴーグルからは、感情を読み取ることはできない。役は目をそらした。
暖炉の炎の方へ向き直ると、彼女の背中には視線が突き刺さる。見られていたのだから、向こうだって、どうして見られていたのだろうと思うのが道理で、余計なことをしてしまったかもしれないと、顔を俯かせる。
針のむしろのような気分の役を救ったのは、キュルキュルという腹の虫の雄たけびであった。音に驚いたし、羞恥心と生理的欲求のおかげで、立ち上がることができた。自らの荷物へと近づき、その中から、ガスバーナー、コッヘル、それから携帯食料を取り出し、さっさと暖炉の前へと戻る。火から十分に距離を置き、お湯を沸かす。その傍らで、すっかり冷たくなってしまった羊羹を暖炉に近づけて、温める。火の相手をしていれば、視線のことを忘れられた。
体温程度まで温まった羊羹にかぶりつけば、ほど良い甘味が口の中に広がる。無心になって口を動かすのであった。
手を合わせる。ごちそうさまという役の声が、小さく響く。
簡素な食事を終えると、立ち上がって大きく伸びをする。窓に近づいて、外の様子を窺う。風も雪も全く止んでいない。びゅうびゅうと山肌に吹き付け、白化粧を施している。山小屋を埋め尽くさんという勢いで雪は降っていた。両腕をこすりながら、外へ出る。煙突が詰まっていないかを確認してから、温かい室内へと戻る。
ぴしゃりと窓を閉じたとき、登山家と目が合ったような気がした。ぎょっとして、思わず顔を背けてしまう。身じろぎ一つせずその場に座っている姿は幽霊か何かのよう。怖かった。だが同時に、釈然としない思いが、役の心に浮かぶ。どうして自分がこのような肩身の狭い思いをしなければならないのか。そうなるべきなのは、愛想の悪い向こうの方ではないのか。
怒りがこみあげてくる。視線に対して、キッと睨み返すと、人相のしれない相手がひるんだような気がした。
役は、登山家へ近づいていく。暖炉から見て対角線上にその人物は腰を下ろしていた。近づくにつれ、温もりは薄れていって冷気が勢力を増す。だが、それだけではない、うすら寒さが目の前の人物からは感じられて、役は身震いする。不気味な感じ。それでも話をしないわけにはいかない。得体のしれない人間と一緒にいる方が、よっぽど嫌だ。
正面に立つと、登山家が見上げてくる。装着したままのゴーグルから、融けた雪がしずくとなって床へと落ちた。
「名前はなんていうの」
問いかけに、登山家の頭がゆるりと動いたような気がした。だが、反応といえばそのくらい。質問に対する答えはなかった。
「何で無視するの。言いたくない理由でもあるわけ」
やはり無言。防寒用のフェイスマスクに覆われた口は全く動かない。役は鼻を鳴らす。いくら何でも横柄すぎないだろうか。それとも、人と関わりたくない理由でもあるのか。例えば、その昔、アラインゲンガーと呼ばれた男がいた。無愛想でたいてい一人で雪山に挑んでいたからそう呼ばれていたのだが、その男にしたって、ここまで無口だったというわけではないだろう。質問されたら答えるくらいの良心はあった。目の前の男とは違って。
どうして、怒りを覚えているのだろう。大きくため息をつきながら役は考える。普通であれば、他人がどうしてようと、自分に関わりないのであればどうでもよかった。話しかけようだなんてしなかっただろう。役は女性ながらにして、単独登頂を行う登山家で、情報共有はすれど馴れ合うつもりは毛頭ないのだ。――そんなことをするなら、最初からグループでアタックする。
だが、女性的な勘が、目の前の人物が特殊だと訴えかけてくるのだ。どのように特殊かはわからない。危険だ、と雪崩さえも予知したことのある役の直感が叫んでいた。
役は、その場であぐらをかく。誰かと話をするときは、いつもあぐらをかく。チベットに行ったとき、シェルパから教えてもらったのだ。
「こんな悪天候の日によく歩いてたわね」
無言。
「もしかしてあなたも、一人で登るタイプ?」
根気強く質問を投げかけても、やはり返答はない。閉じこもってしまった貝のように、その口を固く閉ざしている。
役は肩をすくめる。何を言っても答えてはくれないらしい。わかりましたよ、とだけ言って、役は立ち上がった。何も話してくれないのであれば、無視するしかない。
ため息をついて、役は一階へと向かうことにした。
一階へ向かったのは、食料を探すためであった。役も食べるものくらいは持っていたが、それはあくまで行動食で、ヌガーとか羊羹とかくらいだ。それに、量だって多くはない。切り詰めて三日もつかどうかといったところだ。それまでに悪天候も好転しそうではあったが、一週間閉じ込められたという話もなくはない。となれば、食料を探しておくというのは無駄にはならないはずだ。どうせやることはない。それに何より、あの登山家と一緒にいないで済む。
真っ暗闇の一階をライト片手に探してはみたものの、食料はほとんど見つからなかった。カップラーメンが二つ見つかったくらいだったが、休業中であることを鑑みれば大収穫といってもいいだろう。
それにしても。
「アイツはいったい」
一人になったところで、改めて考えてみる。あのような登山家とははじめて出会った。ソロとかグループとか関係なく、あんな変な人は、という意味でだ。登山家は変わった人間が多かったが、アイツはとびっきり変わっている。そうに違いない……。
だが、登山をしに来たのではないとしたら、どうしてこんなところへやってくる。やってくるはずがないだろう。……疑問と回答が、同時に現れた。自殺をしに来たわけではないとしたら、やはり、山を登るためにやってきたのだ。ここまで考えたところで、考えそのものがループしていることに気が付く。今にもオーバーヒートしてしまいそうで、役はぶるんぶるんと頭を振る。
「考えてもしょうがない」
あんな人間がやってくるタイミングで強行軍を行ってしまった自分の思慮の足らなさと不運を嘆きながら、役は上の階へと続く階段を上っていくのだった。
二階へと戻ってきたとき、役の目に入ったのは、倒れ伏している登山家の姿であった。はじめこそは、単に眠っているだけだろうと思った。だが、仰向けになって腕を伸ばしているその姿はどこか苦し気。
くぐもったようなうめき声が聞こえた。
「おいっ!」
役は、登山家へと駆け寄る。ピクピクと痙攣する腕を取り、脈を測る。とくんとくとくとくん。脈拍は不規則だ。それに、びっくりしてしまうほどその手は冷たい。
低体温症。
役はそのように判断して、登山家の肩に手を回そうとする。だが、その腕は、他でもない登山家によって払われてしまった。
「僕に触れるな」
喉元から絞り出されたようなくぐもった声は、ひどく乾燥していた。
「な、何よ。私はあなたのことが心配で――」
「心配なんかしないでくれ」
――僕のことは放っておいてくれ。
突き放すような声とともに、役は付き飛ばされる。その力は思いのほか強く、役は短い悲鳴を上げて、しりもちをついた。
ドスンと倒れた役の目の前で、彼女を突き飛ばしたその腕を自らの心臓へと持っていき、かきむしるように動かす。心臓が痛むのだろうか。だとしたら、肺に水が溜まってしまったという可能性すらあった。急性高山病に見られる症状の一つで、命の危険がある。
突き飛ばされ、助けを跳ねのけられたことに、怒りを覚えかけた役ではあったが、その事実が、彼女の心を無理やり落ち着かせた。
「いいから、私の話を聞いて!」
役が叫ぶと、胸をかきむしっていた手が止まる。立ち上がった役は、登山家に近づいていく。倒れた体を見下ろせば、向こうも視線を向けてくる。未だ不安は残っていたものの、それでも言葉を発する。
「アンタは病気にかかっているわ。それも高山病。今すぐ下山しないと――」
「それはダメだ!」
登山家が叫び、大きく咳き込む。あまりの剣幕に、役はたじろいでしまう。
「ど、どうしてそこまで……」
「ぼ、僕には時間がないんだ。時間が」
その意味が、役にはわかりかねた。時間がない。それは高山病を患ってしまったということを指しているのか、それともまた別の理由からなのか。
どちらにせよ、それを話すつもりないようで、登山家はふいとそっぽを向く。
「時間がないっていったって、死んだら元も子もないでしょ!」
「あなたには関係ない」
「関係なくないわよ! ここで死んだら迷惑でしょうが!」
人が死ぬと、その本人以外の人間が迷惑を被る。特に登山においては、死体を下山させるだけでも一苦労なのだ。ここで死んでしまえば、心配した誰かが捜索届を出し、小さくはない規模の捜査隊が組まれることになる。多くの人間が命の危険を承知で、捜索するのだから……。
役の言葉に、どう感じ、何を思ったのかはわからない。ただ、先ほどまで張りつめていた敵意にも似た空気が霧散したように感じられた。
動きを止めた登山家が再び口を開く。
「その高山病は知らないけど、とっくに寿命はないんだ」
「もうすぐ死ぬってこと……」
登山家が力なく頷く。
目の前に倒れる登山家と出会ってからずっと感じていた壁のようなものの正体がわかった。死が目の前まで迫っているという切迫感が、登山家にはあったのだ。彼もしくは彼女からすれば、役はまだまだ長生きできる。登山家からすれば、のほほんとした役のことが羨ましかったに違いない。そっけない態度も、ひしひしと感じた距離感も、寿命が迫っていたのが原因。
役は言葉を失っていた。何を言葉にすればいいのかわからなかった。わかるわけがない。いつ死ぬかわからないとはいえ、それは寿命ではない。いつ来るかわからないゴールに対する心構えはいくらかあっても、まだ来ないだろうと思っている寿命の終わりなど考えたことすらなかった。
黙っていると、登山家が言葉を紡ぐ。
「僕は、この山の山頂を目指してここまでやってきた」
「山頂……」
二人がいるのは、日本でも有数の連峰の一つで、その中でもひときわ高く、一際険しい山である。昔から多くの登山家が己がスキルを頼りに挑み、多くの名誉と記録と、そして、計り知れないほどの犠牲者を生み出した山。
それが二人の立っている山だ。
「死ぬ前に来てみたかった。頂上から、空を眺めてみたかった」
「何も一人で来なくても」
一人で頂上に立つことを目的にしていないのであれば、集団で登頂した方がずっと楽だ。荷物を分担できるし、新雪をかいて歩く時だってかわるがわる行えば、一人でやるよりずっと簡単で疲れない。集団登攀というのはいいことづくめなのだ。それでもなお一人で挑む人間もいるのだが……。
ブンブンと、登山家が首を振った。
「一人で来るしかないんだ」
「プライドってやつ?」
冗談めいた態度をとっていた役は、いや待てよ、と考えを変える。
登山家は『一人で来るしかない』と言った。一人で登山を行わなければならなかったかのような口ぶり。山に登る人間は、誰もが好き好んで目標のピークへと歩みを進める。手つかずの大自然に足跡を残しながら、白銀の頂へと足を動かすのだ。一歩間違えば、死と隣り合わせ。好きでないとやっていられない。
「一人で来るしかなってどういうことよ」
「…………」
「そう。話したくないのね」
それ以上のことは何も言わずに、役は立ち上がる。足元で、登山家が息を飲むのが分かった。
「何も聞かないの」
「教えてくれるっていうなら聞くけれど、教えてくれないんでしょ。それならこれ以上聞いたって無意味じゃない」
「…………」
「まあ、私に襲い掛かろうとしなければ何でもいいわ」
「そんなことしないっ!」
「ならいいの。あと、アンタ濡れてるけど、本当に大丈夫なの? 火にあたった方がいいんじゃ?」
「べ、別にいい。火傷しそうだから」
「火傷ってそんな。暖炉に押し付けるんじゃないわよ」
一応言っておくけど、と役は続けたが、返事はなかった。話すだけでも苦しいのだろう。肺に水が溜まっているのだとしたら、身じろぎするだけで苦しいはずだ。役は、寒くないならいいけれど、と言ってその場を離れることにした。
リュックサックの奥の方に、大事に収納されている機器がある。それは衛星電話だ。通常の携帯電話とは違い、衛星を介することによって地球上のどこにいようが電話ができるという優れものだ。……そのはずだったのだが、現在は猛吹雪の真っただ中。そのせいなのか、衛星電話はどこにもつながらなかった。
「大枚はたいたっていうのに、こんな時に使えなかったら意味ないじゃない」
怒りのままに、リュックサックへと叩きつけようとして振り上げた腕をゆっくり下ろす。折角買ったのだから、壊すわけにはいかない。そっと中へと押し込んだ。
はあ。
ため息をついた役は、窓の外へと視線を投げた。相も変わらず雪は降り続けている。ちょっとやそっとじゃ止みそうにない。あの登山家が高山病を患っているのであれば、今すぐにでも下山しなければならないが、この天候では出られそうにない。一人ならもしかしたら無事に降りられるかもしれない。だが、二人となると――。
ちらりと、身を投げ出すように横になっている登山家を見た。容態からして、自力で歩くことは困難だろう。そんな登山家を支えながら悪天候の中歩くのは無謀の極みだ。
いざというときのことが脳裏をよぎる。
――自分が餓死してしまいそうなときは。
その考えを、役は振り払う。ここに置いていく。見捨てるなんてことは考えられない。――少なくとも今のところは考えないようにしなければ。
何度目かのため息が出て行った。
外は暗くなりつつあり、これからもっと寒くなるだろう。降雪はますますひどくなるに違いない。これからのことを考えると憂鬱になる。
だが、どうすることもできない。役は、寝袋をリュックサックから取り出す。布団で眠ってもよかったが、暖炉が止まってしまったことを考えると、寝袋で眠った方がよさそうだ。もっとも、一酸化炭素中毒で永遠に眠り続けることになるのが早そうではあったが……。
寝袋を暖炉に近いところに広げて、横になる。最初こそは冷たかったが、体温によって温かくなってくる。そのまま眠りにつこうかと、目を閉じる。
しばらくそうしていたが、なかなか寝付けない。かすかな恐怖心のせいというのもあったが、どちらかといえば、あの登山家のことが気になってしょうがなかった。
ごろりと体を起こして、登山家の方を見る。登山家は横になっていた。先ほどよりかは具合もよくなっているようで、心臓の動きは穏やかなものとなっている。呼吸もゆっくりだ。だが、いつ悪化するかわかったものではない。少なくとも、室温を氷点下より上に保って、安静にしている間は。
寝袋から這い出した役は、ベッドから毛布を取り出して、登山家へと差し出す。
「これは?」
「流石に夜は寒くなるから、それくらい被って」
何事か逡巡していた登山家であったが、コクリと頷いて毛布を受け取った。ぴちょんと音がする。手袋は液体で滴っている。融けた雪のものにしてはいささか多いような。
毛布をぐるぐると巻きつける登山家の姿はちょっとおかしくて、役は笑ってしまうのだった。
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