4月4日 マルボロとキャメル

 舌バカなのだがまずい弁当はまずいし嫌いな食べ物もやっぱりまずい。でも煙草はそんな好き嫌いないなとふと思う。愛煙家って言うと聞こえがいいけどヤニカスです。ヤニカスになったのなんでだったっけなあ。

 まあはじめはよくある折角だし試してみるかみたいなやつだった。酒と一緒だ。とりあえず成人したしなみたいな。そんで吸ったらそのままズルズル吸っており、一回禁煙したけど普通に戻ってタールが一気に上がってしまった。

 煙草、めちゃくちゃ値上がった。元々はマルボロのアイスブラストを吸っていた。アイスブラストに落ち着く前は色々経由したけどもう全然覚えてない。メンソールを気に入ってずっとメンソールだ。多分これは昔の職場がクソで午前三時とかに起きたりしてたから眠気飛ばしのためにもメンソールにしていた。午前三時に起きても帰宅は日付越えていたりした。酷いところである。社畜つらいよ。

 とりあえずアイスブラストが好きだった。でもめちゃくちゃ値上がり、泣きながら別れを告げた。

 後釜がキャメルだ。キャメルのクラフトメンソールベリー。別にベリーってなくても良かったけど、アイスブラストの後釜に収まるメンソールを探した結果、キャメルのクラフトメンソールに目をつけた。

 でも味の違いがわかっていたりはしない。きっと惰性の喫煙だ。まあいいんだ惰性でも。ご飯食べ終わったあとの一本は一息つくのにちょうどいいし、夏の終わりにもうすぐ秋になるなあと思いつつ

花火を見上げてぼんやり吸う煙草はとても孤独でいいと思う。孤独は人のふるさとだ。何かで読んだ何かにそう書いてあったんだけど、まさにそんな気分になります。

 あとは長めの小説とかを書き終わったあとに出来た〜〜!って火をつける瞬間とか、なんだか命を感じます。高目の手にドヤ顔で立直かけたときとかも。区切りなのかもしれないですね。何かと何かの合間。それを繋ぐための一本の煙草。

 じゃあ午前三時起きの疲れた体に鞭打っていたニコチンはもういなくて、ささやかな次に向かう前の呼吸としてのニコチンが今あるんだな。

 でも肺活量がクソになるし普通に金尽きるから喫煙なんてするもんじゃないよ!

 やめられたらやめたいと思わなくはないんですが、配偶者もヤニカスなんで全然やめられる気がしません。


 また会いましょう。

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