第20話 『驚愕の事実』

「どちら様でしょうか‥‥?」

穂乃果さんが恐る恐る尋ねると、その人物が姿を現した。


「突然やってきてすみません。私は天宮寺叶葉。今日は父が会長をしている天宮寺グループの一員として伺いました」


ええっ!?この人って‥‥


「「「か、会長っ!?」」」

「あれっ?みんな知り合いなの?」


「いやっ!この人、うちの学校の生徒会長なんですよっ!」

「えぇ〜!?」


というか‥‥天宮寺グループって‥‥


「もしかして‥‥会長ってあの人の娘なんじゃ‥‥名字も同じだったし‥‥」

「あの人、というのは昨日ここに来た私の父のことを指しているのなら、それで正しいです」

「「「「えぇ〜!?」」」」

再び、四人が揃って驚愕の声を出した。


「私が今日ここに来た理由を簡潔に説明しますと、私の父からの指示で、今日から来週の土曜日まで貴方達の監視をすることになっています」

「えぇっ!?なんでそんなことする必要があるんですか!」

「父曰く、貴方達が卑怯な手を使う可能性がゼロではないのです」


くそっ!もう何が何だかわかんねぇよ!


「そんなことしませんって!」

「念には念を、ということです。とりあえず、貴方達は作戦会議を続けて下さい」


はぁ‥‥。

ここ最近、『驚愕の事実』が多すぎて心臓が持たないぜ‥‥。


でも、今俺達には究極魔界を救うという使命がある。今はこの使命を全うすることだけ考えるんだ!


こうして、驚愕の事実に気持ちを揺さぶられながらも俺達は作戦会議を続けるのだった。

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