第19話 作戦会議

「じゃあ早速、第一回究極魔界作戦会議を始めまーす!」

「パチパチー!」

由奈と穂乃果さんは驚くほどはしゃいでいるが、俺と天音は苦笑気味に拍手していた。


「じゃあ誰か案出してー」

「いきなり投げやりですかっ!?」

「私は若者の意見を聞きたいんですー!」

「いや穂乃果さんも若者じゃないですか」

「高校生ってことだよ。この店、いろんな高校の学区内にあるから、放課後の時間帯にはよく来るんだよ」


なるほど。と、なると高校生受けがいい何かを考えるべきか。


「じゃあ、やっぱり新メニューですかね?」

「はいはーい!私、果物山盛りのパフェがいいと思いまーす!」

「それ由奈ちゃんが食べたいだけでしょ!?」

「あと予算的にも厳しいかもねー」


確かに、予算のことも気にして考えなければいけないのか。案外、新メニュー作りって難しいんだな。


「一つのことに執着しなくても、沢山のことを同時にやればいいんじゃないのかな?例えば、宣伝とか」

「じゃ、とりあえず、この中で一番陽の者っぽい由奈ちゃん。SNS担当ね」

「はいっ!了解ですっ!」


その時、一人の店員から声が掛かった。


「皆さん、今、どうしても皆さんに会いたいとおっしゃっている方がいまして‥‥」


誰だ?


俺達はその人物の正体に、衝撃を受けるのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る