第6話 魔王城発見!
「ここは引き返そう……」
俺は踵を返し、今まで歩いてきた方向を逆に進み始める。すると、あっさりと入り口にまで辿り着けた。その結果から、このダンジョンに何かしらのは
どうにしかしてダンジョンの奥に隠されたものの正体を知りたいと思った俺は、その謎を解くために走り回る。その道中でやたらと邪悪なオーラを出す城を発見した。
「まさか……この城って魔王城なのか?」
この世界の魔界化を企む魔王。その王のいる城こそが魔王城だ。俺はこの世界に呼ばれた理由を思い出し、ステータスをチェックする。レベルは26で各種パラメーターもカンストに近い数値だった。
「これなら……いけるか」
俺はゴクリとつばを飲み込むと、この邪悪な城に向けて一歩を踏み出した。城を守る複数のモンスターが次々に襲ってきたものの、力を身につけた俺の敵ではない。城門を守る魔王軍幹部も、城の要所要所に配置されていた四天王も、俺のライフを赤くするほどの敵ではなかった。
「まさか、この四天王一番の剛腕のルワドが全く刃が立たぬとは……」
四天王の最後の1人を倒した俺は、その奥の部屋のバカでかい扉を開ける。ついに魔王様とのご対面だ。禍々しい装飾が施された部屋の一番奥にある、これまたバカデカい椅子に魔族の王はふんぞり返っていた。
「お前が勇者か。異世界の者だな」
「ああ、お前を倒しに来た。幹部はみんなあの世に送ってやったぜ?」
「では、我がお相手しないとな……」
魔王は流石魔族の王だけあってデカい。3メートル? いや、それ以上はあるかも知れない。見下される威圧感は相当なものだ。俺は魔法剣を握り直すと、魔王の隙をうかがった。
魔王はニヤリと不敵に笑む。そして、直径1メートルほどの魔弾をいきなり連射してきた。直撃すれば一瞬で蒸発してしまそうなそんな魔法の弾を、俺は魔法剣で休みなく切り裂いていく。
「ほう、やるではないか。名は何と言う?」
「俺の名前はハルト。吉川ハルトだ」
「ほう。良き名前だな。我の名前はギルフェルだ。で、お前は我に勝てるとでも?」
「ああ、勝てるさ!」
俺は魔王に対して自信たっぷりに見栄を張る。そうして、自慢の魔法剣に目をやった。すると、既に剣先がボロボロになっている事に気付く。もしかしたら、魔王を倒すには特別な武器が必要だったのかも知れない。
俺は改めて冷静に今の自分の状況を確認する。絶対に負けられない戦いではあるものの、頼みの剣がこうなってしまっては勝てるかどうかは不確定になってしまった。
このまま戦闘を続けるか、それとも――。
当然戦う
https://kakuyomu.jp/works/16817330648988682894/episodes/16817330648991787469
勝てそうにないのでゴマをする
https://kakuyomu.jp/works/16817330648988682894/episodes/16817330648991852346
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