第4話 ツンデレ柴犬メアリーさん
近所に住んでいる柴犬の10歳の女の子の
メアリーさん
彼女は柴犬らしくツンデレだ、ツンの割合が多い
ツン8割デレ2割のツンデレ柴犬だったりする
今日はメアリーさんと散歩途中の公園で会った。
「ロッシくんの飼い主さんこんにちは」
「あ、どうもこんにちは」
メアリーさんから話しかけてたのはビックリした、デレ期か!
オジ犬とメアリーさんの飼い主さんが遊び始めたのでメアリーさんに話しかけてみた。
「メアリーさんに挨拶されるのは初めてですね」
「あんたとこの犬がね、自慢してくるねん飼い主と会話できるってね」
「人と話すのってどんな感じかとおもーてなぁ」
「そうなんですね、で?どうでした?会話は?」
「そーやなぁ、まあ伝えたい事伝わるのはえ
えなぁ」
最近はこの会話が出来ちゃう幻聴?にも慣れた?のか?
会話するのもまあいいかなって思うんですが
これも私の頭の妄想?って考えると
自分やべーって感じる
「メアリーさんなんか伝えたい事あるんですか?」
「そーやなぁ、このフリフリはやめてほしいなぁ」
フリフリ嫌だったんだ!びっくりだ
しかし伝えにくいなぁ
可愛いとか思って着せてるだろうから
わんちゃん嫌がっていますよーって言った日には、普通怒るよね
まあ自分の妄想だし、言えないなぁ
「それは言いにくいですね」
「そうやろうなぁ」
「あ歯がいたいねん、奥歯」
「え?虫歯ですか?」
「虫歯かなぁ、飼い主がなぁなかなか気づいてくれへんねん」
う、うーん虫歯かぁ、言いやすいけど
違った時嫌だなぁ
私は悩んだ結果
「メアリーさんどこ虫歯なんですか?」
メアリーさんは口を開けながら
「ここや、右の上の歯や」
私はメアリーさんの口を覗き込むと
確かに虫歯になっていた。
幻覚の虫歯かもしれないと思いスマホで撮影してみると柴犬の口が写っており
虫歯は確かにあった。
あれーまじかー幻聴じゃない?どーなってるのかな
会話になっている上に虫歯もあって
幻聴ではない?
私が混乱している間にメアリーの飼い主さんが戻ってきて帰ろうとしたので
私は慌てて
「あ、あのーメアリーちゃんなんですけど」
「え?」
「メアリーちゃん左奥の上の歯が虫歯になってます」
「え?虫歯?」
「はい、虫歯です」
「メアリーちゃん口開けてください」
私がメアリーさんに言うとメアリーさんは口をあけてくれた。
メアリーさんの飼い主さんとメアリーさんの口の中を覗く
「あー本当に虫歯ね、病院行かないといけないわね」
「ありがとうね、教えてくれて」
「いえいえ気づいてよかったです」
メアリーさんと飼い主さんがぺこりと頭を下げて帰っていくのを見送りながら
私はメアリーさんの虫歯と私の幻覚について
考えてみた。
幻覚だと考えていた、実際は幻覚なんだけど
会話できる
私は犬の言葉が理解できて、犬語?日本語?で会話できる?
今日メアリーさんと会話できたけど他の人からはどんな風にみえていたのかな?
私はオジ犬を見ながらそんな事を考えてた。
おじさん飼いました。 たかはし @kmrhmsyys
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