第3話 トンネルの中で
俺「この列車に乗っちゃダメだ!事故が起きる!」
姉「何言ってるかさっぱり分からない。乗らないと間に合わないよ!お母さんが待ってるんだから」
このままでは、2人とも死んでしまう。「プーン!」列車が近づいてくる。
俺「俺は帰る!死にたくないから!」
列車が駅で止まった
姉「バカなこと言ってないで、さっさと乗る」
姉に無理やり列車に連れ込まれてしまった。
俺「ねーちゃんは何も分かってない!この後どうなるかなんて」
姉「いいから、さっさと座る」
その後、何事なく列車は進む。
だが、トンネルに入ると列車は小刻みに揺れ始める。その後乗客は騒然とする。
列車は傾き大きな音出しながら、真っ暗なトンネルを猛スピードで進む。列車はブォォーン!と鳴り響き突如ブレーキがかかる。列車は宙を舞い壁にぶつかる衝撃がした。
列車内は悲鳴が飛び交う。
気がつくと列車は何事も無かったかの様にレールの上を走っていた。
俺「…あれは一体何だったんだろう…」
そしてまた頭が痛く、手が震えていた。
姉を見るとまた意識を失っていたのである。
俺は姉を揺さぶり、起こした。
俺「ねーちゃん、だから言っただろ?事故が起きるって!」
姉は頭を擦りながら
姉「あれは一体何だったの?完全に死んだと思った…でも列車は普通に走ってる…なんで…」
俺「俺にも分かんないよ!」
列車は次の駅に止まり、また看護師らしき人物がカートを押しながら列車に乗り込む。
俺は看護師に聞く
俺「もしかして、死人列車ですか?」
看護師「ご存知なんですか?この列車は死人列車ですよ」
俺「どこに向かってるんですか?」
看護師「黄泉の国です」
もう為す術はなく、肩を落とす。
その時、また激しい頭痛が俺を襲う。
その場でうずくまり、気を失った。
気づくと列車に揺られていた。少し離れた所にさっきのトンネルが見えたのだ。
俺「また、タイムリープしたのか。でも1回目とは、場所が違う。どういう事なんだ…」
つづく。
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