第2話 死人列車からのタイムリープ

俺「死んだ人を運ぶ列車ってここに居る人全員死んだんですか?」


看護師「亡くなっています。ですがお客様のように自分が死んだ事をまだ理解していない人もいます」


俺「そんな…俺はただ寝てただけなんだ」


看護師「眠ったまま亡くなられたのですね。それはすぐには理解出来ないですよね…」


そう言うと看護師は別の乗客の手当てを始めた。


俺(…俺は死んだのか…そうだ姉はどうしてるんだ)


そう思い、姉に話しかけた


姉は意識を失っていた


俺は姉を揺さぶる。すると姉は目を覚ました


俺「ねーちゃん、俺らどうなってる?」


姉「起こさないでよ!どうしたの?」


俺「俺ら列車事故で死んだみたいだ」


姉「そんな事ある訳ないでしょ?」


俺「まわりを見てみて」


姉はまわりを見渡す。


看護師が手当てをしているのを見て


姉「寝ている間に事故があったの?でも列車は動いてる…」


俺「この列車は死んだ人を運ぶ列車、つまり死人列車みたいだ…」


姉「…死人列車?どこに向かってるの?」


俺「分からない…俺も今知ったから…ねーちゃんは、何処か痛くない?」


姉「頭が痛い…」


頭を擦りながら言う。


そして俺は頭がさっきまでの痛さとは比べものにならないくらい、酷くなってその場でうずくまった。


気がつくと俺は、姉と一緒に駅のホームに居た。


俺(…どうしたんだろ?さっきまで死人列車の中に居たのに…)


そして頭の痛みも手の震えも無くなっていた。


俺「ねーちゃん、俺ら死人列車に居たよね?」


姉「死人列車?何言ってるの?これから列車に乗るんでしょ?」


何故か、俺らは列車に乗る前に戻っていた。


俺「…時間が戻ってる?タイムリープしてるのか…」


つづく。

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