第ニ十一話「雪」

    一  思い出



 いくつかの丘と林を越え、流れる近くの景色を眺めるか眠るかするだけの時間をいくつか過ごし、あるいは車輪が踏み越えた小石の数か窓にぶつかった枝の本数を数えているうちに彼女らのさととも言える聖なる貴き少女らSaint Of Nobility Girl ’sに辿り着いた。

 院の大きな門の前に止まり、五人分の揺れを感じると馭者は疲れた顔で再び発進した。

 いつもの学院は星女せいじょの優雅な歩行で賑わっており、一行はすぐに溶け込むことができた。多少の顔のやつれはあるものの騒ぎも起きず、ただ外出から帰って来ただけの団体程度で済んでいるようだった。

 「じゃあ私は用事があるから先に部屋へ戻っておいてくれる?」

 「セシルさん、一体どこへ?」

 そういう間に既に何処かへ行ってしまっていた。

 「じゃ、私たちも今回のことが大ごとになってないか調べてくるから戻っておいて—」

 「……『私』って私も!?」

 「多い方が情報収集も楽でしょ? 疲れているんだからささっと、ささっとね」

 頭を抱えるグレイシアの腕を強引に組み連れて行くモーリスを見送り、ニコラとオデット二人だけになってしまった。

 「じゃあ、アタシたちは何処かへ行く用事もないし、帰ろう。少し、寝たい」

 「私もですわ……」

 二人は数日ぶりの寮へと向かうことになる。蝋燭の明かりが案内する回廊を進む。

 「なんだかいい匂いがそこらからするな……」

 周囲を行きかう星女らがすれ違うたびに若々しい匂いがふわりと香った。

 「香水でもふっておけばよかったですわね」

 「すんすん……そういえばしばらくお風呂入ってなかったもんな。シャワーでも浴びたいぜ」

 「それから、お肉たっぷりのお料理も!」

 「だな」

 監督生に挨拶をし、窪んだ老眼の奥から薄らいぶかしむ様子の彼を尻目に、よそよそしくも横を通り過ぎようとした。

 「お嬢様方。おかえりなさいませ」

 二人はびくりと肩を震わせた。

 「ええ、ただいまかえりましたわ」

 「実はつい先ほど荷物が届きまして。居られなかったようなので扉の前に置いておきました。少々魔法を施したので万一、取られるようなことはありませんのでご安心を」

 「ありがとう」

 「いえいえ、滅相もございません」

 寮の角を一度曲がれば『セシルの部屋Cecile's Room』と書かれた鉄板の掛かった扉の前までたどり着く。隣には腰ほどまでの大きな荷物が一つ置かれていた。オデットは屈んで荷に張りつけられた荷札を見た。

 「『シュールズマン家使用人一同より』ってシュールズマン……ミシェルさんの家からか?」

 「でもおかしいですわ、なぜ印がされていないのでしょう」

 「蝶々のだよな。確かに、見当たらないな。まあとりあえず中に入れよう」

 協力して荷物を中に入れる。そして大机の近くにそれを置くと、それぞれは自分のハンガーに傘と帽子を掛け、服を着替えた。

 「よし、はあ動きやすい! じゃ、早速見てみようぜ」

 「ええ。紐はこれで切ってしまいましょう」

 二人は紐を切り、包を少しずつつ剥がしていくと中から木箱が出てきた。蓋を開けると木の香りにどことなくミシェルの香りが乗っかり漂った。

 「懐かしい香り。おばあちゃんみたいな優しい香りがする」

 「ふふ、随分昔のことのようですわね……これはティーカップかしら」

 「これは蝋燭立て? と、このちいこいのはなんだ?」

 「あらあら、それは蝋燭に嵌めて使う蝋燭消しですわ。その横にあるのは、食器類かしら」

 「ピッカピカに磨かれてる! その下にあるのは手紙の束?」

 その手紙の束は二束あり、紐で束ねてあるが無理に締めているのかぱんぱんになっている。

 ニコラとオデットは一つずつその束を取り、紐を静かに切る。そこにはかつての学院生活での出来事が鮮明に書かれていた。

 「これ、懐かしいな。まだ堅物だったころの……ってまあそれはずっとだったか」

 「『ミシェルどっきり大作戦』のことね! 扉を開けた時に魔法を仕掛けてあっと言わせようってオデットが聞かなくて」

 「んまあ、アリギュラ先生からのお墨付きを貰った時だったからな。あの時は出し抜けるとおもったんだよ。扉裏からの奇襲だったらあのすまし顔に冷や汗くらいはかかせられるって」

 「結果は片手でぺしんって弾かれてましたわね」

 「ありゃびっくりしたぜ……魔法って手で弾けるんだな……」

 「ああ、これとかも懐かしいですわ! ミシェルさんと買いに行った傘のことも書いてありますわ! ええと『二人はあまりに無知だが、その眼や心はどこの貴族よりも清らかで、澄んでいる。この水に淀みを一切加えることなく立派な星女にしてみせる』と……」

 「『オデットに暇を出した。女磨きというものをしてほしいわけじゃなく、そういった楽しみ方もある、ということを言いたかったのだけれど……私にも苦手な分野があるのだと、身に染みて感じた。その点はニコラに任せることにした方がよさそうだ』……」

 二人の声は微かに震えた。一見厳しい言葉使いに漏れ出る優しい感情がその眼を刺激する。

 「オデット、今は顔を見ないでくださいまし」

 「アタシも……ってかお互い見れないな、今は」


——こんこんこん、こんこんこん


 「う、こんな時に誰だよ」

 目を擦ると扉が開いた。疲れた様子のグレイシアとモーリスだった。

 「はああ、疲れたぁ、もう寝たいよお」

 「もうさっきまでしっかりしてたのに……って二人ともどうしたの!?」

 目を腫らしたニコラとオデットに驚く二人はその様子を見てなんとなく察した。

 「はっはぁん。そゆことね」

 「な、なんだよモーリス」

 「差し詰め、思い出振り返って感傷に浸ってたとみた」

 「うるさいな。悪いかよ」

 「いいえ。メイクの手間が省けていいんじゃない? 前より色っぽいよ」

 「でもまあ、ここに送られてくるってことは……ね」

 「なんだよそういうことって」

 「あら知らないのね、無理もないか……こんなこと滅多にないことだし。魔女として処刑されたら、葬儀はもちろんお墓すら建てられない。その家から悪魔と契約した魔女が出た、なんて悪名が広がるわけだから家からはその人が居た形跡がまるっと消える。いなかったことになるの。それらは大概『捨てられる』んだけどあなた達に送って来たってことは、捨てきれずに託したってこと……ってまた泣くんじゃないわよ!」

 子供の様に、いや年相応に泣き始めた二人にたじろぐグレイシアは拭くものを探した。

 「まあ、いいんじゃない? 今日くらい。だって彼女らは『ミシェルの部屋』の出なんだし。私たちとはちょっと違う」


――どんどんどんどん!


 扉が乱暴に叩かれる。

 「おい、帰ったのか? いるのか?」

 その声はデイムアリギュラ・ディエルゴ声だった。



    二  前進



 ——がちゃ……


 「ちょっといいか? アリギュラだ……ってどうしたんだお前ら」

 わんわん泣いているニコラとオデットに部屋を散らかしている様子のグレイシア。モーリスはそれを見てニヤついている、と言った様子を見て首をかしげていた。

 「まずは、落ち着け。お前ら」


 窓に植えられた木々の擦れる音が聞こえるくらいには静かになったところで、アリギュラは話し始めた。

 「さて、と。落ち着いたようだようだな。実は見せたいものがあってな。ニコラとオデットを貸してもらえないかってな。相談しに来たんだ」

 「アタシらを?」

 「ああ。それとは別に言っておきたいこともあってな。アタシはこの学院の教職を辞することにした」

 「「「ええ!?」」」

 三人の声量に驚くモーリスとアリギュラ。

 「おいおい、驚きすぎだろ?」

 「いや、なんで!?」

 「まあなんだ。オデットは十分戦えるように鍛えたし、ニコラの基盤はあのミシェルにも負けず劣らないくらいになった。他の二人はアリシアからしっかり教わっているようだしな……なによりセシルが部屋長になってからは私から教えることもあんまりなくなったからな」

 「んまあ。たしかに、そうかも?」

 「そういうことだから、後のことは任せた! と、その前にニコラとオデットには来てもらうけどな」

 「それが目的でしたものね。ほら、セシルが帰ってくる前に行ってきなさいな」

 「そうだそうだ、こっちのことは任せとけー。あ、グレイス後でシャワー浴びようよ」

 「それいいけれど……ってグレイス!?」

 二人は着替え、傘と帽子をサッと被ってアリギュラの後ろをついていく。扉の奥からは二人の仲の良い声が聞こえてきた。



 丘を越え、森の近くの広場。学院郊外の僻地へきちにある小屋に向かっている三人。外は妙に冷え込んでおり、重く黒い空が一層低く伸びている。

 「うう、ちょっと寒いな。大丈夫かニコラ」

 「ええ。もっと添い歩きましょう。いくらか暖かいはずですわ」

 穴だらけの小屋に招待された二人はとりあえず椅子に座った。

 「はい、紅茶」

 周囲の朽ち果てた様子とは反して、金の縁取りが控えめに装飾された美しいカップに温かい満月の様な水色すいしょくがきらりと輝いていた。

 「いい香り……」

 「アタシのお気に(いり)だ。ミシェルや二人が飲んでいたものではないけどな」

 床板に落ちた金髪の抜け毛がきらりと輝く。どんと大皿が置かれる。得体の知れないお茶請けがこうばしい香りがする。

 「好きに食べろ。お腹、減ってるだろ? 外はカリッと中はフワッとしてて美味しいぞ!」

 「カリっと……」

 「フワッと……」

 「っと、お前らにはこれを、託したい」

 そうやって持って来たのは一本の傘だった。一目でわかる程傘である。

 「そ、それってミシェルさんの!?」

 「そうだ。高等議会の奴らと現場検証に行った時にな。あいつらにはバレてない……私はこれが決定打になりかねないと思って隠したんだ……私だってミシェルが魔女だなんて信じ……」

 「どうしたんですの?」

 「いや……実は、半信半疑だったんだ。あの現場を見ればそう思ってしまう。デイム、サーの称号を持つならまだしも、そうでないうえ、ただの少女があの量の虫相手に無双できるとは思えない。数ヶ月で虫一匹に対抗できるなら十分だ。蹂躙じゅうりんするほどの力を持っているとはとても思えなかった。私は……私は……処刑の現場にさえ行けなかったんだ」

 「それは、ミシェルさんを信じていたかったからでしょ? 先生っ」

 「そうですわ。だから傘を……守ってくれたんですわよね? 先生!」

 「二人とも。いいや、アタシは先生失格だよ。だから辞めて調べることにした」

 「調べる?」

 「ああ。いろいろと、裏でな。柄じゃないけど……な。だからこの小屋はしばらく空けることになる。ここに放置しておいたら、学長辺りが何するかわからないからな。お前たちに預け……いや、託そうと思ってな」

 「……先生」

 「なんだ?」

 「悪魔は、いるのでしょうか」

 「……」

 ぐっと紅茶を飲み干し、腹部がじんわり温かくなるのを感じてからアリギュラは答えた。

 「ああ。実在する。悪魔と契約を交わせば『非力なる力』を得る。無尽蔵な魔力、並外れた動体視力、嗅覚、感覚を得られる。それはそれは尋常ならざる力だ」

 「なぜ、その力が禁じられているのでしょうか。使い方によっては強力な守りとなるのではないのでしょうか?」

 「そうだな。確かに……そうかもな。このアウトグランは悪魔にそそのかされた魔女にによって封じ込められていると言われている。ここから外がどうなっているかわからない上に歴史書がほとんどないんだ。これほどの街や城がぱっとできたわけがないのにな……どうあれ、それほどまでに強大な魔力は常人には扱えない。それを与えうる悪魔を忌み、享受した魔女は処罰の対象になったのは事実だ。そんなものに襲われたりしたら虫なんか可愛く思える」

 「アウトグラン全土を封じ込めるほどの巨大な魔力……」

 二人はグラン・セロナ―デ大聖堂での出来事を思い浮かべていた。枢機卿三人掛かりで拘束していたにもかかわらず、その拘束を解かんとするほどの力を有していた。そして確かに暴走していたようにも感じていた。

 あの時の、深く赤らんだ目が業火に包まれていく光景が焼き付いて離れない。

 「アタシはね、後進を育てることにあんまり興味が無かったんだ。でもミシェルと出会って、考え方が変わったんだ……あいつはそうは思っちゃいないだろうがな。そんなミシェルが認めたお前たちを、育てて見たくなってな。でもま、苦手なことはするもんじゃなかったな! ははっ……でも、そんなミシェルがアウトグランに仇なす存在だとは思ってない。だから頭の固い爺さん婆さんを何とかするために『調べる』ことにしたんだ」

 「先生……私もミシェルさんを信じていたいです」

 「あ、アタシも!」

 「そうか、ミシェルは果報者だな。アタシはもう行く。きっともっと強くなる。二人もミシェルに負けないように、気張れ」

 「「はい!」」

 そうしてアリギュラは傘に乗り、風を起こして飛び立った。

 「ニコラ。アタシ、これ直したい」

 「私もですわ、オデット。このままじゃ……あんまりですわ」

 「ああ、見て、られない。あの店ならきっと請け負ってくれる……よな?」

 「ええミシェルさんとよしみですものきっと」

 「ひとまずこれはバレないようにして持って帰りましょう。私の背なら服の中に隠しておけるはずですわ……たぶん」

 「ささくれとか刺さらないように気を付けてな」

 「ええ、ありがとう」

 刺さらないよう慎重にしまい込み、二人は外に出た。するとその肌に雪があたった。

 「雪……か」

 「冷たい、ですわね」

 しんしんと降る白い綿のような冷たい雪。それは真っ直ぐに落ちてくる。それを二人は傘で受け止めた。寮に向け、まだまだ白くなっていない道を寄り添い歩いた。

 「冷たいといえば、オデットは『氷』って知っていますか?」

 「それくらい知ってるよ。このアウトグランを閉じ込めているのものそれだろ?」

 「きらきら輝く冷たい氷……物を冷やすために使われているけれど、最近ではこの氷を使っていろんな形や模様を作って売っている専門店なんていうのもあるの」

 「へえ! 面白いことを考えるもんだな」

 「アウトグランの外にある巨大な氷群は百年溶けない自然の壁。でもそんな氷壁ひょうへきも最近では前向きに捉え始めているということね。その一つに、溶けないことを比喩して『不溶の願い』や『永遠の誓い』とも言われているのよ……私たちの思いも、そうありたいものですわ」

 「ニコラ……そうだな」

 「でもね、街では『一夜の恋』とも言われているの。ダイヤに似てきらきらしているから、小さく指輪に着けてね、ひと肌でやがて溶けてしまうから『不倫の象徴』でもあるのですって」

 「なんだよそれ!」

 くすくす、ふふふと笑う声が響く雪の夜道。寄り添う二人の耳にははっきりと、隠した傘からくすくすと擦れあって、どこか笑っているように聞こえた。ミシェルがそこにいるかのように。



    三  仮面の騎士



 不気味なほど暗い回廊の奥の奥。その最奥の一室に向かってかしゃりかしゃりと甲冑の音が響き渡る。窓には霜が付き、まるで怨霊のように張り付いて甲冑の男を見ていた。


——こんこんこん


 「入りたまえ」

 「失礼します」

 ヴァイオリンの様に透き通った声が扉の奥にいる男の耳に入る。黒いナイフのような鋭い視線で弦を切るようにして声を発する。

 「ほう、聞いていた通り……なかなかの色男じゃないか」

 「恐れ多いお言葉。セイン学長の方が色気があるかと……?」

 「ふふふ、まあ座りなさい」

 「いえ、私はこのまま」

 「そうか? まあいい、君がアリギュラ・ディエルゴの代わりとなる騎士様ナイトか。が、サーの称号は得ていない。そんな君が彼女の代わりになるのかね?」

 「それは、学長ご自身の目で、見定めていただければと」

 「ほう。ではそうさせていただこう。君の部屋はわかるかね?」

 「ええ」

 「そうか……ではまあこれは餞別せんべつだ。受け取りたまえ」

 「これは?」

 「茶葉だ。君も知っての通り、貴族はその家の紅茶葉を育てているものだ。私も一介いっかいの貴族。そのしきたりでもって君に我が家の茶葉をと思ってね」

 「一介の、ですか」

 「なにか?」

 「いいえ……ですがそのしきたりは女性に限った話では?」

 「おっと、そうだったな。だがまあたしなみくらいはしてほしいと思ってね」

 「ありがたく頂きます。聞いていた話では、女尊男卑の気が大きい地域と……」

 「あながち間違ってはいないさ。この辺りはこの女学院のおかげでね。援助目当てで入学させてくるものもいる。我が校の星女たちは皆優秀な人材となって巣立っていく」

 「……なぜ、女性ばかりを? 男も魔法は使えるはずです」

 「たまにいるんだ、そういった疑問を抱く者が。それは強者の考えというものだよ。女性の方が力が弱い、男性の方が力が強い。だが生物は皆、得手不得手があるものなのだよ。へたな思想を持たず従順、それでいて先を見据える力を持ち、働き者で器用……内側が違うのだよ。君の様な優秀な者には理解しがたいかもしれんがね」

 「そういう、ものですか」

 「ああ。そういう、ものだよ……と、長話し過ぎたようだな。君にはすぐに教えてもらわねばならない。これから我が校の制度は大きく変わる」

 セインは席を立った。紅茶を淹れるために水を温め始めた。

 「大きな代償を払ったからでしょうか? ……ミシェル・シュールズマンとか」

 「さぁてなんのことかな? アリギュラ君の間違いでは? お帰り願おうか騎士様ナイト

 セインは紅茶を淹れて立ち上る香りをゆっくりと嗜んだ。騎士と呼ばれる男は席を立って一礼をしてからゆっくりと入り口に向かった。しかし扉の前で立ち止まったのである。

 「どうしたのかね?」

 「いえ、確かに男というのはあまり優秀じゃないのかもしれないな、と思いましてね。それだけです。失礼しました」

 「ふっ」

 そういうと扉をゆっくり開ける。そして振り返ることなく、扉から出て行った。


 学長は紅茶を一口含み、ゆっくりと飲み込んだ。

 「『学長ご自身の目で、見定めていただければ』ね、君気が付いていたのか。ふん、騎士、か……しかし、よくやってくれたな女王陛下シャルルめ」

 一層光り輝くガラス球はぐわりと現在の学院内を投影する。角度を変えれば切り替わる映像の中にいる騎士の姿と、小走りで去る星女を見たセイン学長は不気味に笑いをこらえていた。

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