第7話夕方
鷲尾は、夢を見ていた。
鷲尾が投げた暴投だった。
ツーアウト、満塁。
捕手が真後ろに球を弾いた。
「あー!」
と叫んで目を覚ました。
「もう、練習の時間だぞ!」
バナナが、起こしてくれた。
自転車で甲羅高校に着いた。
阿修羅が
「みんな監督の事待ってますよ。」
と言った。
「阿修羅、お前、キャプテンだろ?」
「はい。」
頑張れとは言えないが。
「練習始めろ!」
「はい!」
鷲尾は、過去を思い出していた。
「監督!わたしたちも練習したいです。」
「桃が言った。」
「良いよ。男子に混ざれ。」
桃も渚も、バッターボックスに入った。
阿修羅は、スイッチが入ったようでストレートを本気で投げた。
桃が、ホームランを打った。
渚は、ピッチャーゴロに倒れた。
「阿修羅!悔しくないのか?」
チームメイトが阿修羅をヤジった。
野球部全員が阿修羅をヤジりたおした。
阿修羅は、顔を真っ赤にしてしなやかな腕をふり上げて桃と渚を三振にした。
「阿修羅って面白いだろ?」
休憩中、鷲尾が桃と渚に聞いた。
「本当に、Mだったですね。」
と不思議な気持ちに2人はなった。
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