第2話バナナ
「どこでバナナ買ってきた?」
「ん!」
「喋れないのか?」
「うん。万引き。」
え?話せるしっていうか万引きはダメだろ!
「万引きダメ!分かる?」
「何でやねん?」
え?関西弁?
「あのさ、田村は?」
「田村さん!います!」
田村は、階段から転び落ちた。
鷲尾は、ため息をついた。
「田村!上がってこい。」
田村は、盗塁阻止された。
田村と少女は鷲尾の前で正座をした。
「田村‥お前はアホか?」
「何も悪い事はしてないですよ。」
「田村‥じゃあ、お前はバカだ。」
「この子は本当に闇市で100円で買いました。」
鷲尾は、ため息を深くした。
「本当は、いくらだ?」
「100万円です。甲羅高校が甲子園に出場出来なくなったのは鷲尾監督がいきなり辞めたからです。甲羅高校OBからの寄付金です。」
「何で、それで少女買うかな?」
「監督は、ロリコンで少女には弱いと思ったからです。」
「田村、俺はロリコンじゃない!」
鷲尾は、ガチでキレそうになったが田村が泣いているのでやめた。
「分かった。俺に考える時間をくれ。」
「はい!」
と言ってまた少女を置いて帰った。
あいつは、韋駄天かよ。
少女は、バナナを食べて鷲尾を睨んでいる。
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