タイムリープで甲子園を目指す

転ぶ

第1話裏町

神奈川県の駅前の6畳1間でビールを飲みながら外の様子を鷲尾こうしは見ていた。


鷲尾は、妻と別れて、天才監督と呼ばれていた監督を辞めて教え子に食わせてもらっている。


階段を登って来る音がした。


「田村か?」


「はい!」


田村が、女の子を連れて来た。


「また闇市に行ってたのか?」


「はい!監督!なかなかの美少女だったんで買いました。」


鷲尾は、ビールを飲んで


「返してこい!」


と田村に言った。


「あぁ、返却不可でして。」


「俺は、ロリコンじゃない!」


田村は、盗塁がうまかった。女の子を置いて逃げた。


確かに美少女だった。


「疲れた。寝る。お前も寝ろ。」


少女は、鷲尾のズボンを脱がそうとした。


「お前さ、俺にはそんな事はしなくて良い。ゆっくり寝ろ。」


と鷲尾は、少女の頭を撫でて寝た。


「だから!ズボン抜かさなくて良いから!」


少女は、恨めしそうな顔をした。


朝、少女はいなかった。


鷲尾は、夢かと思い安心した。


足音がしたので


「田村か?」


と聞くと少女がバナナを持ってそれを鷲尾に渡した。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る