第11話
Day2 ♦︎年♡月♠︎日(♧)
ただただ、本能に身を任せて
欲望の海で水を得た魚のように
ただただ、気持ちよく泳ぐの
どこまでが自分の持ち物かを忘れちゃうくらいに、海にはどんなものも沈んでいってくれる。
たまに感情に染まるのは悪いことなんがじゃない。
馬鹿になりたいじゃない。
身の危険を感じて、自分を賢さで武装しなくていい環境があるのなら。
ジャッジされることを恐れずに、全てがセーフの状態。
それがあるだけで本当に救われる。
そこにまた戻りたくなる。
帰巣本能として、刻み込まれてる。
一生物を味合わせてくれる相手がいて良かったと、心から感謝できる幸せ。
ロマンスは非効率なほど美しい。
効率化を求めるほど機械的でしょっぱい。
不自由なくらいが丁度いい。
だって無駄を全部省いたら何が残るかくらい知ってる。
模範解答なんてつまらない。
焦ったいほどその世界は色付き、立体的に浮かび上がってくる。共同で創造していくもの。
その化学反応がたまらなく愛おしいの。
ロマンが先かロマンスが先か、そうやって螺旋のように連なっている。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
君が対象物と溶け合っている瞬間、
熱を感じ感触を体験し、喜びを共有した。
君で体験して、
対象物に入って君を体験して、
小さくて柔らかいその唇は征服欲を過度に刺激してくる。気が狂いそうだ。
その瞬間が甘く痛い。
永遠のように感じられ、
暫くの間囚われて彷徨っていた。
・・・・・・・・・・・・・。
「おかえり。正気に戻った?」
《・・・・・。》
「まだ本能がまとわりついてるんじゃない?」
《もう大丈夫です。》
「しっかし、いい趣味してるじゃない。」
《・・・・・。》
「だいぶ楽しめたようじゃない?」
《やっと未知の感覚を体験できるようになったから。》
「まあこれからよね、じゃあ3回目のトリップは残しといてあげる。」
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