第9話 冒険者

「それでは、次の者こちらに来なさい」


リディが神器をもらった後すぐに俺が呼ばれた。G級が出た割には騒ぎにはならずに帰っていったな、まぁ自分の神器授与に集中するか


「それではこちらの箱に腕を入れて最初に手に当たったものを取り出しなさい。どんなものであったとしても君と一生付き合っていくものだから大事にするといい」


俺はそっと手を入れた。最初に当たったものを引き出してみると黒い棒だった


「この紙をどうぞ、あなたの神器に関する情報です」


「ありがとうございます」


「それでは、次の者こちらに来なさい」


そう言って神官は次の子供を呼び出した


外に出るとリディたちが待っていた


「どうだった!ヒューゴはどんな神器だった?」


言われてから貰った紙を確認した


ただの棒

等級 F+

説明 ただの黒い棒、所詮は棒、ただ壊れない


なんだ?この説明は棒ってことを強調しすぎだろ。それよりも、F+って表記は何なんだ?見たことないなぁ、そのうち何か分かればいいんだけどな


「この黒い棒が俺の神器らしい」


「それは等級はなんだ?」


「等級はFで、この棒は壊れないらしい」


F+なんていう変なことは言うのはやめとこう


「そういえばリディはどんな神器だったんだ?」


「この本だよ!名前がちゃんとついててね、スノスプタの魔導書っていうらしいよ」


そういって見せてきたのは前世で使っていた神器の一つだった


「この魔導書でできることはね、魔力が無限に使えるようになる。魔法の詠唱が必要なくなるって書いてあったよ!」


能力事態は前世と変わらないらしいがやはりバケモンすぎるな


「まあ等級がどうであれ冒険者登録自体には問題はないはずだから、今日中に終わらしておくか」


そういってウブロは俺たちを連れて冒険者ギルドに向かい始めた


「先に言っておくが、俺は一緒に入ったりはしない。先に入っておくからあとから入ってこい。それと、ギルドにいる冒険者たちは基本的にクランに入れなかったか入っていない特殊な奴らだ。実力はまあまあだがプライドはあるやつらだから喧嘩になることはあるかもしれないから気をつけろ」


「わかったよ」


そのまま冒険者ギルドの前につくとウブロは先に行くと言って入っていった


「じゃあリディ中に入っていくか」


「うん!一緒に行こう!」


冒険者ギルドを前にしてさらに元気になったリディと一緒に入っていった


「ここが冒険者ギルドなんだね。すごーい」


「そうきょろきょろするのはやめてくれ、俺が恥ずかしい」


ギルドに入った俺たちは周りの視線を集めていた


「周りが見てきてるのを気にするな、堂々としていれば何も思われないから」


そのまま受付まで行くとギルドの職員が対応してくれた


「こんにちは、このギルドにはどんな用があってきたのかな?」


「今日は二人で冒険者登録をしにきました」


「なるほど、こちらにあなたたちの情報を書いてくれるかな?」


そういって渡された紙にそれぞれ名前と年齢、神器の等級を書いていった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る