第3話 狼

フェンリルの行動パターンは死ぬほどやったがあいつはシリーズの王狼じゃないな、あんなに白い毛皮してる記憶ないからな。


「あぶねっ、急に攻撃してくんな!危ないだろうが!」


「なぜこちら側がそっちのタイミングに合わさねばならんのだ!ここは戦場だぞ!」


生温いのは俺の方ってか?舐めやがってどっちが上かわからせてやる


「ウガァ!」


前足の薙ぎ払いからの咆哮ここまでは王狼と一緒だなそれなら次は


「ワオォーーン」


は?ここで遠吠え?


「おいおい、もう逃走不可縛ってくるのかよ!」


遠吠え:戦場の限定(相手に逃走できなくする)


「当たり前だ!貴様に逃げられても面倒だからな」


「お前には、優しさってもんがないのか!」


魔力量的にそんなに拘束は続かないだろうが流石にまずいな


「さぁ、小僧いいことを教えてやるぞ。この技は長くて10分程度だろう、その間逃げきれたらお前にもチャンスがある。」


「なるほどね、10分間逃げ切れってことね。」


クエストにしてはなかなか緩いが、今回のはゲームのクエストとは違って終わりがない可能性が高い。そうなってくると流石にウブロやシェヘラがいないとどうしようもねぇな


「さぁ、逃げられなくなった!やり合おうか!」


(闘気:纏 部分強化:足)


とりあえず強化が続く限り逃れそうではあるか、基本的な行動的には薙ぎ払いからの咆哮、突進でループしてるな。


「いつまで逃げ回るつもりだ!小僧!」


「うるせぇ!こちとら一撃でも貰えば即おじゃんなんだよ!舐めんなワンコロ!」


もうそろそろ1分だな、前ならこのぐらいのタイミングで行動パターンが変わるんだがこいつはどうなんだ?


?!急に止まってどうしたんだあいつ?


「おいおい、止まってどうしたんだワンコ」


止まった方と思えば急にフェンリルの下に魔法陣が浮かび始めた。


おいマジかよ、自強化の魔法陣かよ。あくまで俺を逃す気はないってことね。


「そんなにためのある魔法陣作っちゃって大丈夫なのかい?」


(闘気:纏 部分強化:手)


「霞古武術硬式:穿殻(せんかく)」


「小僧、なかなかいい技をうつじゃないか」


「さすがにあんなに時間をもらって何もしないっていうのは相手に失礼じゃないか?」


まだぴんぴんしてやがるな?なかなか厳しい戦いになりそうだ。早く来てくれだれか。


「いい技っていう割にはなかなか聞いてなさそうなの辞めない?」


「ウハハハハハ、当たり前だお前の軟弱な打撃程度で怯んでるようでは"皇狼"を名乗れんからのう」


皇狼?聞いたことないが王狼の下位のシリーズか上位どっちなんだ?それによってはなかなか変わってくるな。てか、ウブロ達はいつになったらくるんだ?


「何か援軍を期待してそうな顔をしてるな?やめておけ...くることはない、小僧と我のサシの勝負だ」


あくまで俺との一対一を望んでいるってことか。


「それならこっちも流石に本気でやるが死ぬなよ?今は手加減できる自信ないぞ?」


「舐めるなよ?皇狼フェンリルの本気見せてくれるわ!」


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