第24話
「陦後¥繧上h繧難シ」
悪魔が一歩、足を踏み出した瞬間。
僕もまた一歩を踏み出す。
悪魔の地面を蹴る力が大地へと伝わり割れ、揺れる。
「豁サ縺ォ縺ェ縺輔>繝?シ」
二歩、三歩、四歩……悪魔の足が動き、僕の一歩がそれを通り抜ける。
完成された技量による一歩はすべての人からの意識外へと移り、加われた力すべてが相手を斬る、ただ一つのためだけに使われ、一切の音も振動もない。
「縺ゅi繧難シ」
悪魔の体に一本の赤い筋が走る。
「シッ」
一歩目で悪魔の背後を取った僕は二歩目で反転。
悪魔へと己が刀を向けて二本、三本、四本、五本と筋を入れていく。
「縺ゅs縺溘?螂ス縺阪↓縺?▽縺セ縺ァ繧ゅ&縺帙↑縺?o繧医s?」
僕に向かって振るわれる悪魔による剣を左手に入れている籠手で受け流し、腕に刀を滑らせる。
「……落ちないか」
僕の刀は悪魔の骨を断つことが出来ず、腕を断ち切るのには失敗した。
五本の真っ赤な花が美しく開く中、僕は自分の腹に伸びてくる悪魔の腕を足場にして跳躍。
角を叩き斬る。
「一つ」
「窶ヲ窶ヲ繝?シ?シ溘d繧峨○縺ェ縺?o繧茨シ」
再び振るわれる悪魔の剣をまた足場として跳躍。
残ったもう一つの角を叩き斬る。
「二つ。これでスキルは封じた」
現状において一番厄介な角から放たれる広範囲の雷魔法は角がなくなったことで封じた。
これにより、悪魔は広範囲へと一気に被害をまき散らす手段を失った。
悪魔は基本的に自らバフをかけ、圧倒的なステータスによる剣術と体術のごり押しを自らの戦法としている。
幼少の頃より近距離戦を得意としていた僕にとって相性の良い相手だ。
「縺薙l縺ッ窶ヲ窶ヲ繝?シ∫┌逅??√?繝?シ」
悪魔はボロボロとなった六対の翼を無秩序に振り回し、僕を突き放そうとする。
「引き、かな……」
僕はぼそりと呟き、距離をとって無秩序に振るわれる六対の翼から逃げる。
「縺オ繝シ繝?シ」
「ふぅむ……」
現状の僕はスキルを使えないため火力が落ち気味、悪魔を殺す決定打がないのが現状。
ステータス上の差もない……というか、バフのある悪魔の方が多いだろう。
僕は羅刹にも少なからずある自身にバフを付与出来るスキルを一切使っていないわけだし。
だから……出来れば悪魔側から動いてほしいんだけど。
「繧?k繧上?窶ヲ窶ヲ縺ゅ↑縺溘?ゅ□縺九i縲√%縺?@縺。繧?≧」
「……」
膠着する中、悪魔が口を開いて僕か視線を逸らす。
「……ッ!?」
悪魔が体を向けた先に……恐怖のためか、座り込んで動けなくなってしまっている少女の姿を僕は見つけてしまった。
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