第23話
「まずは……大地に落とすところからだよね」
空をふよふよと浮いている悪魔を地面に叩き落とすにはどうすればいいかを考えながら……なぜか動かない悪魔と睨みあう。
「ま、届くか」
僕はもう一度跳躍し、悪魔のすぐ後ろへと移動。
「ほい」
あえて気づいてもらえるように声を出して刀を振るう。
「窶ヲ窶ヲ繝」
当然のように僕の振るった刀は悪魔に回避される。かすりもしない。
だが、これで良い。
「落ちてもらうよ?」
強引に避けたせいで態勢が崩れた悪魔を掴んで地面へと叩きつける。
「縺上k繝エ縺?シ?シ」
「その羽貰うよッ!」
スキルによる魔法の代わりに魔道具を使って爆発を起こさせ、翼で飛べないようにボロボロにしていく。
「……おりゃりゃりゃりゃりゃりゃ」
爆発で翼をボロボロに出来る気がしなかったので、刀でザクザク斬りつけていく。
「ここらでいいかなッ!」
ある程度ボロボロにした段階で僕は飛び起きて悪魔から距離をとる。
「……残りHPは半分くらいか」
魔道具で自爆した際に負ったダメージ、悪魔を押さえつけていた間に受けていた攻撃によるダメージによって僕のHPは既に半分くらい削られてしまっている。
「繧ャ繧。繧。繧。繧。繧。繧。縺√≠縺ゅ≠縺ゅ≠縺ゅ≠縺ゅ≠縺ゅ≠縺ゅ≠」
そんな僕に対して悪魔は翼を傷つけられ、飛べなくなっているがまだまだ元気いっぱいで咆哮を轟かせている。
「や!やっぱり回復魔法をッ!?」
「大丈夫だ、問題ない」
スキルを発動させようとしているアリスに対して僕はそう返答する。
「ここから攻撃を受ける気がしないし、回復魔法なんて後で良いよ」
目の前にいる悪魔。
これはエロゲにも出てきた敵だ。
攻撃パターン、奥の手、ステータス値。
すべて僕の頭の中に入っている。
僕のステータスならゲームの主人公パーティーがスキル全開、パーティーでの一対複数の戦いでようやく倒せるような難敵であったとしても問題なく倒せるだろう。
「鬲泌殴縺励g繝シ縺九s?√≧縺。縺ョ蟄舌d縺」縺。繧?※縺?シ?シ」
悪魔は何もないところから黒く、禍々しい一振りの剣を引き抜き僕に向かって構える。
「僕に剣術勝負を挑もうとか……ただの無謀だよ?」
僕は腰を下ろして刀に手をやり、抜刀の構えをとった。
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