第13話

 僕のレベル62、メイン職業、羅刹レベルMax、サブ職業、魔士。

 リーミャのレベル61、メイン職業、昴流レベルMax、サブ職業、結界師。

 アイのレベル59、メイン職業、呪術師レベルMax、サブ職業、賢者。

 アリスのレベル51、メイン職業、聖職者レベルMax、サブ職業、結界師。

 マリアのレベル56、メイン職業、錬金術師レベルMax、サブ職業、荷物持ち。

 

 全員が僕の作った国宝レベルの防具で身を包み、武具を携える。

 マリアの荷物には極限なく……血界能力によって時の進みを遅くすることで長期保存できるようになった多くの物質が詰め込まれている。


「ふふふ、圧倒的だね!僕の率いるパーティーは!」

 

 僕は自分の考える最強パーティー、昴流がバフを撒き、呪術師がデバフを撒き、羅刹が圧倒的な火力を出し、錬金術師が臨機応変に対応し、聖職者が回復する。

 足りない防御力は二人もいる結界師の防御力でカバーし、範囲攻撃は賢者と魔道王(僕がなる予定)が行う。

 ゲームでも僕が愛用していたパーティーの職業構成である。

 

 レベルでは紅蓮の剣に及ばないが、職業のレパートリー、僕の剣術、アイのチートバフ、マリアの血界能力……様々な優れた面を持つうちのパーティーの方が実際の戦闘力としては遥かに高いだろう。


「……確かにそうね。まさかここまで大きくなるとは思っていなかったわ……なんか、もう本当にダンジョンを踏破しちゃいそうな勢いね」


「もちろん。そのつもりだとも」

 

 ダンジョンには……ダンジョンの80階層より下の階層にはちょっと面倒なゲーム的なイベントがゴロゴロあるけど、そこらへんはゲームの主人公たちがなんとかしてくれる。

 僕はイベントを無視してダンジョンを降りるだけでいい……実に気楽でやりやすい。


「私に任せてください!必ずやアークライト様の願いを叶えて見せます!」


「いや……!私にこそ任せてください!」


「「……ぁ?」」


「うちはダンジョンなんて興味ないのだけど……なんでこんなガチ勢たちに混ざっているんやろ?」


「諦めろ。今のお前はもう逃げられない。言っておくが、今のお前は最強クラス。僕たちのパーティーを抜けても三大宗教から簡単に囲まれるぞ……いくらこの国が三大宗教の影響が少ないと言えど、君を守ることは出来ないだろう」


「こ、こんなはずじゃなかった……ッ!うちはダラダラ神父のすねをかじりながらダラダラ生きていくつもりだったのに!」


「諦めろ」


「くぅッ!」

 

 僕の言葉を聞いたアリスは悔しそうに地面を殴る。


「さぁ、行こうか!ダンジョンへ!」


 ……アイ、マリア。

 仲間同士でにらみ合うの辞めて?



 あとがき 

 

 なんとなくの気分でアリスの一人称を私からうちに変更!全員私だとわかりにくいい!

 他の話の変更は土日に。

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