第35話

「「「───ッ!?!?」」」

 

 一切喋らない仮面の人間たちであってもやはり人間なのだろう。

 残っている九人へと一気の混乱が広がっていく。


「ふぅーッ」

 

 そんな中、僕は再び抜刀。

 するりと抜かれ……斬りぬいた僕の刀は確実にもう一人の命を終わらせる。

 味方が二人倒されたところでようやく動き出した残り八人の敵の攻撃を僕は冷静に見極め、誰か最も厄介かを一瞬で判断する。


「紫電・解放」 

 

 僕は紫電を開放する。

 全方位に向かって放たれた雷は今まさに僕へと攻撃せんと己の獲物を振り下ろしてた全員の動きを止める。

 ここに強者はいない。


「屍晒せや」

 

 横薙ぎ一振り。

 スキルすら発動していない僕の人薙ぎで目の前に立っていた仮面の人間はすべて真っ二つに絶たれる。

 次に僕はそのままくるりと回転しながら


「ひぃあ」

 

 何も出来ず……何も為せず。

 ただただ蹂躙される集団の中で最後に残った一人は小さな悲鳴を上げる。


「さようなら」

 

 僕は既に戦えそうにない男へと刀を叩き込み、そのまま命を刈り取る。


「後は……」

 

 庭に来ていた奴らは殺した。

 後、残っているのは玄関と天井にいる三人だけ。

 

 この時、僕は自分の意識を天井と玄関の方に向けてしまい、他への注意がおろそかになってしまった。

 

 それがあまりにも致命的だった。


「……地下ッ!?!?」

 

 僕は急激に大地より沸き上がってくる何者かの気配を感じ、声を震わせる。

 早かった。気配の消し方もうまかった。

 しかし、僕がしっかりと全方位に気を使っていればもっと早く気づけた。


「まっずッ!?」

 

 僕が動き始める……それよりも前にお風呂の方から轟音が響いてきた。




 あとがき 

 

 やっぱ戦闘描写は苦手ぜよ。書きとうない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る