12・象学者

 それこそ果てなき暗闇かのような宇宙空間の中で、光り輝く恒星の1つと共に形成された、いくつかの岩石の塊と、ガスの塊、その他。

 恒星の名は"太陽"で、その周囲を回っている惑星のうち、3つ目が"地球"。地球は生命の星。何億年、何十億年という時間をかけて、多様な形体、性質の生命群を生み出した。やがてこの星に、ヒトと呼ばれる知的生物が生まれ、テクノロジー文明を始めた。

 そのような世界観はいくつもある。数えきれないほどだ。

 より高次元の原理的に、まったく同じものは決して造ることはできないとされているが、また別の制約として造れるパターンの限界もある。

 ようするに、太陽系の第三惑星、人類(ヒト)の文明の時代という世界はいくつもあるのだが、何もかも全く同じパターンはない。また、どう変わるにしても、その変化率は絶対に無限とは定義できない。

 似た地球はいくつもある。太陽系とはつまりバーチャル世界のパターンであり、バーチャル世界というのはいくつもあるから。


 ネイズグに召還された時、セドリック・ユキノはアフリカの草原にいた。

 21世紀の地球、正確にはAD2007年の秋頃だった。彼は、鼻が長いことが有名である巨大な哺乳類、一般にゾウと呼ばれる生物を研究する学者で、その時も、その愛していた巨大動物の生息場で現地調査フィールドワークの真っ最中だった。

 

 21世紀の地球の学者。その設定なら驚くようなことではないが、セドリックは自分の世界がバーチャル世界、すなわち実在仮想現実バーチャルリアルである可能性を知っていたし、むしろその可能性に傾いてすらいた。

 それでも、唐突にひび割れたガラスみたいになった空をすり抜けて、近くに森を、それこそジオラマの町に新しいミニチュアを配布するかのように置いた巨大な手。彩色ない、まるでそこだけ立体的な白黒テレビみたいに見えた、その巨大な機械の手を見たセドリックは、テクノロジーよりも神的なものをまず想像せざるをえなかった。

 後から考えると、例えそうは思えなくても、この時の彼はまだバーチャル世界のキャラクターにすぎなかったのだから、迷うこともなく、その地上に置かれた(?)ばかりの森に、後ろに3頭ほどの雄ゾウを引き連れて入っていったのは、自分の意思ではなかったのだろう。

 その森は、彼らのために用意された門だった。現実リアル、真の底世界ネイズグへ続く一歩通行である門。


ーー


 WA411。


 ネイズグでも森だった。その時の彼はもちろん知らなかったが、そこは小世界ルゼドのケイルンという国の領土。しかもその森も本物ではなく、単に森のようなデザインのコンピューター群。

 自分の後ろをついて来ていたゾウたちは、どういうことなのか、氷のように見える立方体の中で、普通に死んでいるように停止している。

 そしてセドリックにとっては、例えば(彼にとっての)異世界|(?)に来てしまったこと以上に、その時の自分の感覚が奇妙だった。自分の体が自分でないような。


「その感覚は正しいと思う。我々にとっては興味深いね」

 声と共に、背景に溶け込んでいたのが、浮き出てきたみたいに姿を見せた、"日本"の着物を着てるみたいな、ロボットと思われた誰か。

「はじめましてセドリック。ぼくはマイミナ、きみをここに呼んだ者だ」

 しかしその見た目より、自分の方の名前をもう知られていたことより、その言葉が明らかに日本語であることにセドリックは面食らう。 

(ここは本当の日本?) 

「違う。日本なんて国、この現実ネイズグには存在しない。その名は今やバーチャル世界の国として有名ではあるけどね」

 心の中で発しただけの問いなのに、彼はすぐに答えてきた。

「セドリック、きみが日本語だと思うこの言葉は、この本当の世界ではネサ語、または世界語といって、端的に言えば世界共通語だ。この世界、ネイズグというのだけど、このネイズグのどこでだって、今はたいていこの言葉が通じる。そういう言葉だ」

「おまえ、何なんだ? ぼくの心が読めるのか?」

 本当にそうなら、言葉を慎重に選んだりするのは無意味だろう。そうでなくても、セドリックは混乱しながらも怒りを感じていた。


 そう、怒りだ。まず間違いなく、自分のような存在にとっては恐ろしい世界である、その現実、底世界に招待してくれたらしい、眼前の着物ロボット(?)に対して、どうしても怒りを抑えられない。

 今の自分が自分の体を感じないのは当たり前だ。自分は投影された映像だった。そこから離れていても、感覚を逆に辿って理解することができた。自分の本体は今、自分が(三次元?)映像として映されている位置から数メートルくらい離れていた、丸太のようなものの中。それは丸太型のコンピューターなのだろう。そうでない訳があろうか、おそらく自分というプログラムを存在させるための全データが、その中にあるのだ。

 その全データ、プログラムというのが本来のものなのかどうかすらも少し怪しい。今の自分は、記憶というか覚えている以前の世界に生きていた頃の自分よりも若いように感じた。さらには鏡がなくても自分の髪の毛の色もわかるのだが、栗色だったはずのそれは真っ黒。体型も明らかに痩せてて、身長も少し小さいかもしれない。それを着ているという感覚があることが奇妙なのかもしれないが、それまでの人生でおそらく着たこともない灰色のローブをいつの間にか纏っている。


「心、と言っていいかはぼくにはわからないけどね。ただ、きみの世界ではもうコンピューターが開発されてたみたいだから、理解してもらうことは簡単だろうと思う。端的に言えば、きみの生きていた世界自体がコンピューターだった、より正確には、バーチャル空間のネットワークが演出する再現世界だったってこと」

 そういう事実を聞かされても、どちらかというとセドリックはあまりショックを受けないほうだろう、なんてこともわかっていたのだろうか。あるいは、所詮は仮想ネットワークが演出する生物もどきのセドリックに対して、気を遣う必要性など感じないのか。どうもまさしく底の世界の真の生物らしいマイミナは、(それこそ造られた世界のバーチャル生物にとって)いくらかは想像以上とも言えた残酷な真実を、全く平然と説明してくれた。


 実のところ、専門外ではあるものの、コンピューターゲームやAI、情報理論への関心が強かった学者としては、普通に興味深くもあった。

 つまりは、この底世界ネイズグには、存在する全物質の基本構成要素という意味での素粒子というものがある。さらに素粒子は本質的に2種類。モノ元素とテク元素、ただしいずれも、セドリックの理解としては、地球で一般的に想定されていた素粒子とは、根本的な原理が異なっている。

 セドリックは、あまり古い哲学とかオカルトは詳しくなかったが、モノ元素というのは、セドリックのいた地球で言えば、魔法の実在する世界観の昔話とかに関連したもので、いわゆる四大元素というものにいくらかは近い概念。セドリックが生きていたバーチャル世界は典型的な再現ものであって、つまりは機械的にネイズグ的(この場合、全体の形を重視するか、性質を重視するかで、かなり違ってくるようだが、セドリックのは後者)世界を再現しようとしたものなのだが、そのバーチャル世界自体の素材がテク元素であるために、そのようなモノを含めた世界観を再現するのに限界がある。だからこそ、そのバーチャル世界の者たちが、自分たちを構成している基本素材(つまりテク元素)に気づくことが出来るほどにテクノロジーを開発してしまった段階で、そうしたモデルとなっているはずの、つまりは魔法の存在する世界観が、伝説とか神話扱いになってしまったりする。

 テク元素は、セドリックの生きていた時代の地球の学者にとっては非常に馴染み深い物理概念とは思えた。彼の宇宙を含めた多くのバーチャル宇宙を作っている素材。つまりクォーク、電子、光子、核力。熱力学法則、周期元素化学、量子論まで、セドリックの理解で、実用的に問題ないレベルで、この底世界にもあるのだ。ただし厳密にはテク系素粒子という説はバーチャル生物に特有の幻想として、あまり一般的ではないらしい。そしてそれらの物理系(テク系)というのは、どう定義しようと、この底世界の半分の本質でしかない。尊い生物の領域と、いろいろ便利なだけで特に特別な価値などない非生物の領域の、後者。


「もちろん再現世界を目指す世界開発者の理想は、あくまでこの世界ネイズグ、つまりモノ元素系が存在する世界らしいけど、実際にはそれの成功例なんかない。物質だけで生物の存在まで再現してるようなバーチャル世界なら、むしろモノ元素は非現実的な要素でしかないから。しかしテク元素系だけでは完璧な生物の再現にはどうしてもならない」


 マイミナは、底世界において真の生物、魂を有するのだという自然生物を造ることもある、創造の魔術師であり、この点に関してはむしろ学者よりずっと専門家であるようだった。

 モノ元素の生物は、モノ元素なしで造れない。また単純にバーチャル世界をモノ元素で造るのも不可能。モノ元素系の物質というのは集合体ではなく、常に個として存在しているものと考えた方がおそらく正確。それだけですでに真なる物質であって、マイミナ曰く「変幻自在な玩具」みたいなテク元素のように、スケールをそのまま小さくした再現世界を造るなんてことはできない。それは玩具でなく、(つまりそれ自体、物質的なテクノロジーでは決して再現不可能な)神聖なる真の生物世界のための素材だから。


「待てよ、時間はどうなってるんだ? あんたの言う通りなら、バーチャル世界てのは、テクとかいう、複雑機構のためいろいろな再現機械が可能な要素を使っているもの。なら実質的には、この世界内の世界ではあるだろう。その世界内の世界で、ぼくのいた地球でも、その時代までに、例えば135億年くらいの時間があった根拠がいくつもあった。それだけの時間があると考えられてた。あれは何か間違いなのか? それともこの世界は、そんな数百億年という時間でも、それほど長くない時間として収まることができるような世界なのか?」

 話を聞いていて、ふと浮かんだ疑問だった。セドリックは、例えば宇宙が数秒前に、しかしもっと長い時代がこれまでにあったような設定のものとして造られた、というような仮説なども知ってはいたが、ここまでの話を聞く限り、そういうわけではなく、本当に自分の世界は、自分の世界の中で知られていただけの時間が経過しているようなものではあるように思えたのだ。そしてその認識は正しい。しかし世界内世界ということではなく、世界内のバーチャル世界であるということを失念していただけ。


「バーチャル世界というものが、実際以上のスケールの再現すら可能としているのは、それがあくまでもバーチャルのものだからだよ。コンピュータープログラムの上で演出されてる世界だからだ。それで原理的には、参照する背景プログラムのラインをどこに設定しようとも、そのバーチャル世界自体への影響はない。その世界の全時間分のプログラムはずっとそこにあって、問題はどの部分を機能させるかにすぎない。時空間を外から見てみる時、焦点をどこにしようとも、世界の他の部分は変わらないのと同じ」

 何度か同じような事を繰り返しているその説明は、マイミナ自身の理解もわりと曖昧であることを思わせた。後から考えるとそれも当然のことだった。彼は魔術師であって技術者ではなかったというだけの話。だからこそ技術者の仲間を必要として、セドリックを見つけたのである。

「とにかく、あるバーチャルの宇宙にどれだけの時間があったかなんてことは、この底世界ネイズグの時間経過とはなんの関係もない。バーチャル世界なんて、早送りも巻き戻しも自由なんだ。好きな時間に設定できるし、好きに止められる。今のきみのように、モノのある領域のコンピューターに移されたひとりに対するよりも、その元の世界そのものを変えるほうがよっぽど簡単なのさ。全時空が自由に操作できる、おかげで目当てのものを探すのに苦労するぐらいね」

 この時は、その探索にかかった正確な時間は説明の中になかったが、マイミナが、太陽系モデルのバーチャル世界を1つ入手してから、セドリックを見つけるまでかかった時間はだいたい43年ほど。

「まあ、きみを見つけるのに時間がかかってしまったのは、ぼくがバーチャル世界で典型的らしい太陽系という世界の歴史について全く知らなかったのもあるけど。これもきみは面白い話かもよ、この世界ネイズグで残っているとされる一番古い記録はだいたい1万年くらい前のものでしかない。この場合の年っていう表現もさ、きみの知ってる通りでいいと思う。きみの世界では、惑星の生物にとっての周期時間だったものも、この世界ではより広く一般的なものだから。日本語が世界共通語であるみたいにね」


 そのような共通的な部分があるのも当然であろう。それはしょせんは造られた世界なのだから。


「きみにはこれが何かわかるだろう。きみが書き上げた本だよ。今のきみの感覚では未来のきみがね」と、マイミナが手渡してきた本は、確かにセドリックが未来に書き上げるはずの本なのだろう。

 召還された彼は、ちょうどその本の第1章を書き終えたところだったのだ。


 一般向けに書いていた、ゾウをテーマにした生物学の本。専門家向けの論文ならもう100冊以上書いていたし、哺乳類を専門とした教科書の執筆にも関わったことがある。しかしセドリックにとって一般向けの本はそれが初めての挑戦だった。

 自分自身の最高傑作を書こうと考えたもの。ただ自分が、子供の頃から一番大好きだった動物の話。


 その本《ゾウたちの研究》はまた、マイミナが彼を選んだ理由でもある。彼が、正確には彼ら、〈夜の国バラド・アレイジ〉という、狂気の実験学者ともいえる魔術師たちの組織。つまりは"アルカキサル"という伝説に影響を受けた者たちの一部。自然生物には到達できない、"究極の生物(God?)"の研究をしていた者たち。

 そして実のところ、バーチャル世界の召喚というテクノロジーは、その当時、まだルゼドには伝わって間もなかったようなかなり最新のもの(そもそもWAという暦の始まりは、新たに開発されたそのテクノロジーにより、バーチャル世界由来の多くの概念をネイズグに持ち込んだ、その当時すでに伝説的とされていた謎のバーチャル世界"ペジャ"の背景プログラムが起動した時からの暦とされている)。

 〈夜の国〉は、バーチャル生物を利用し、本来は存在しないような知的生命体を造れないか考え、賢くも知的生命とされないバーチャル機械生物のサンプルと、そのサンプルと同じ世界に生きていた、その生物の研究者で、かつコンピューターを得意とするキャラクターを求めていたのだった。


「つまりおまえたちは、ゾウの知性化を考えている訳か?」

「正確には機械生物の非機械化、とでも言った方がいいかもしれないな。機械生物の無限の可能性を利用する訳だよ」

「今ぼくの、持ってる知識だけから考えても、恐ろしい数の」

 犠牲がいるだろう、だが、そう言葉を続けられもしなかった。

「バーチャル世界の重要なポイントだけを保存しておけば、いくらでもサンプルが手に入る。時空間の同じ部分に生きていた同じゾウを。いくらでも、同じものを」

「やっぱりきみを選んで正解だったね、ほんとに話が早い」

「ぼくが、協力すると思ってるのか?」

「協力するしかないと思うけど。何もかもというわけではないけどさ、きみのことわかってるつもりだ。まあ、もしどうしても嫌なら、また別の誰かを探すよ」

 そうゾウだけでない。バーチャル世界のどこかに、自分よりもっと適任な者もいるだろう。

「何か、おまえたちも焦っていることがあるとか?」

 そうとしか思えなかった。彼らにとってセドリックは、おそらく妥協した相手。だが彼、マイミナは、また新たに他の者を探すよりはセドリックが協力者になってくれることを望んでいるようだったから。

「隠す気もないよ。目的なんて関係なく、機械生物の強化のための研究を危険だと考える者は多い。ぼくらは同業者、つまり他の魔術師とか、それ以外にも色々な勢力から危険視されているんだ。そういう意味で、兵器としての意味でも強力な知的生物は欲しいと考えてる。まあ、もちろん造れるならだけど」

「ならぼくが、造れるなら造ってやるよ。ぼくは、ゾウは賢いだけじゃない、その強さも知ってるんだ」

 確かにこうなったら、たとえ偽物な生物であっても、この本当の現実の世界にもう生きるしかないのなら、今、自分が選ぶべき道は、もう明らかとも思えた。

「ただし、条件がある」

 セドリックはまだこの世界に生まれたばかりで、マイミナたちに存在を成り立たせているシステム自体握られていて、どうしようもない状況。しかし彼は強気に出た。

 そうだ。機械であるなら機械らしく……


ーー


 WA1793


 〈夜の国〉というのは、外から見るとただの砂漠に築かれた都市のよう。しかしその都市を構成する部分部分の建物は、ほとんど全て何かの研究所。その中でも中心の方、特に巨大で、内部のほとんど水中である施設。

 どれくらい眠っていたのか、シェイルークにはわからない。

 彼に許されていた、いかなる方法でも、決して壊すことができない透明な円筒形の密閉の個室の中。もう今がいつなのかにも興味をなくしてから、おそらくすでに、数百回目くらいの目覚め。特に意識もしていなくて、包帯まみれの顔とか、腰の剣とかそういうのが本来(?)の自分の姿だったのかすら、確信を持てない。

 すぐに、水を避けた、やはり透明なトンネルみたいな道ができていたことには気づいた。その道は自分を閉じ込めている部屋の前まで続いている。これは誰か、陸に生きる誰かが、自分に用があって、会いに来ようとしていることを示しているのだろう。

 そしてその通りだった。


 その誰かは知らない男だった。おそらく人間。魔術師には見えない。魂に関連するものも何も感じない。だから、おそらく機械生物。


「くたびれてるって感じだな。どうせわからないとか思っているか? ほんとに結構わかる、自分でもちょっと意外だけど」

「おれさまに何の用だ?」


 奇妙な感じだ、そんなことは久々だったから。彼は語りかけてきた。だからシェイルークも、自然な流れで言葉を返す。


「ぼくは、今はまだ事情があって詳しくは言えないが、あんたを解放してやることができる立場にある、機械生物だ」


 言われるまでもなく、そう推測していたはずなのに、しかし本気でそうは考えていなかったということなのか、いざ本当に機械なのだと言われると驚きもある。


「それで、あんたがまだ今でも自由を望んでいるなら、その望みを叶えてやってもいい。正確には叶えるための手伝いだな」

 彼にとっては、前の時とは違う。今度は自分の方が圧倒的に上の立場で、彼は告げた。

「ただし条件がある」


 そして、結局この出会いが、〈夜の国〉という悪夢の終わりの始まりとなったのだった。

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