第3話
絵を描き終えて、クリランちゃんにスケッチブックを返した。
ボクの描いた絵を見ながら
「これからも、良き風景を絵に描いていってくださいね」
「あっ、はい。絵を描くの、めっちゃ好きなんで、これからも、この辺りの色んな風景を描いていきたいですね~」
「お願いしますね。クリからも...栗からも...どっちからも...女の子の絵も、風景画もどっちも...」
って言うと、クリランちゃんは、ちっちゃな可愛いリスになって、家の中に入っていった。
「さよなら~」
って家の中からクリランちゃんの声、してきたから
「さよなら~」
ってボクも答えて、また、さっき来た道を戻っていって、家に帰った。
雑木林で会ったクリランちゃんの絵を、さっそく部屋で描きはじめた。
リスになったクリランちゃんのことも絵に描いた。
可愛い栗とリスの絵を。
それから、普段、ボクのまわりにいっぱいある雑木林や丘陵の自然の景色も、絵に描くようになっていった。
自然の景色を描いていると、なぜだか、めっちゃ上手く、すらすらと描いていけた。
ボクも、まわりにある緑の木々や大地の自然な風景をめっちゃ好きだからだろうか...
その晩、寝てたら
「いつも、美術に対して、意識を高く持ち続けていてね~っ!」
っていうクリランちゃんの声、聞こえてきて、ボクも
「はいっ、もちろん。これからも、ぜひ美術をやっていきたいです~」
って答えた。
「あと、あなたの女の子みたいな体なのも、あなたの面白さだから、そのままで良いからね~」
ってクリランちゃんに言われた。
「ありがとう。そのままでいます~」
ボクは高校生になって、美術部に入り、毎日、放課後、美術教室で絵を描いている。
いちばん好きなのは、可愛くてえっちな女の子の絵だから、それをボクの絵のテーマにして描いている。
それから、ボクの家のまわりの風景を。
ボクのまわりにいつでもある、大好きな雑木林や丘陵などの風景画。
昔から、今の令和の時代に至るまで、いつでも、ずっと、雄大で、めっちゃ美しき景色。
その自然な風景の中にたたずむ、えっちで可愛い栗のようなリスのような女の子の絵も相変わらず描き続けている。
美術で進学しようかな。美大に行って絵を描き続けようかな~って真剣に考えている...
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