マラソン大会

ボクは絵を描くのも好きだったけど、葉ちゃんも、めっちゃ絵を上手に描いている。

図画の時間に、クラスのみんなで、学校の外に出て、写生に出掛けた。

葉ちゃんといっしょに2人で並んで、辺りの自然の景色を描きはじめた。

緑の木々も、めっちゃきれい。


しばらく描いていたら、どこからともなく、1匹の可愛いリス、2人の前にあらわれた。

葉ちゃんはリスを見かけると

「あら、こんにちは~。久しぶりだね~」

ってリスに言っている。

「可愛いリスだね~」

って、ボクは葉ちゃんに言ってみた。

「そうでしょ~」

って、葉ちゃんも、めっちゃ嬉しそう。


「あっ、そうだ!あなたも描いてあげるね~」

って言って、葉ちゃんは、可愛いリスを、風景画の中に描き足していた。

可愛いリスは嬉しそうに、ボクと葉ちゃんの周りをくるくる回りながら飛び跳ねている。



秋の遠足で、バスに乗って、丘陵に行った。

紅葉めっちゃきれいだ。

4年生みんなで、丘陵でマラソン大会になった。


ボクと葉ちゃんは、もう今や、めっちゃ仲良しになってて、マラソンも2人で仲良くいっしょにスタートした。


ボクは短距離は速いんだけど、マラソンはそうでもないから、割とゆっくりと走ってた。

別にトップでゴールしようとも思わなかった。


葉ちゃんは、マラソンでも軽々と走っている。飛んでるみたいに。背中の羽で飛んでるみたいに軽やかに走ってる。

でもボクの走りに合わせてくれている。

本当は、もっとピューッと走っていけそう。


「葉ちゃん、羽でもあるみたいだね~」

って言ったら、笑ってた。


「この辺りも、いつ来ても、めっちゃきれいな景色だよね~」

って、葉ちゃんは走りながら、ボクに言っている。

この辺りの自然の景色を好きそうに見える。

「自然の景色、好きなの?」

って、ボクは葉ちゃんに聞いてみた。

「昔から、ずっと好き~」

って言いながら、嬉しそうに走っている。


林の中を走りながら

「あっ、栗林だ~」

って言ったら、葉ちゃんは

「うふふ...」

って笑ってる。

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