地球型仮想世界ではなく、本物の異世界を堪能できる

ご存知のように、ネット小説の異世界ファンタジーカテゴリーの作品の多くは、実は異世界ものではありません。舞台が「地球ではない」ので「異世界」みたいな拡大解釈です。地球と酷似した世界に、なぜか神、魔物、魔法などが加えられた的な設定。単に地球ベースの仮想世界とでも呼べるかもしれません。時代設定が違うだけで、ほとんどパラレルワールド的な世界観の作品も珍しくありません。
この小説はそういう意味で大変希少な本物の異世界ものです。環境も社会も地球とはまるで異なります。主人公も人間ではなく龍人に転生します。地球人に似た人族も登場しますが、脇役の最弱種族です。つまり、異世界ファンタジー好きにはたまらない小説なのです。この意味が分かる方に特にお薦めです!また本物の異世界ファンタジー小説を読んでみたいという方にもお薦めです。

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