第七章

01 武勇伝と報奨


 作戦を無事に完遂したアムルカ、エイス、エミーナが東の丘に戻ってきた。

 銀華竜のルミアスとサリアスは先に丘に戻り、既に休息していた。

 エブラムはまだ現場にいるが、二体の雷竜ももう戻ってきている。



 東の丘の中腹辺りには四台の馬車が停車している。

 その近くに竜系人ヴァラオと鳥人たちの休息所が設置されていて、食事も提供されている。

 動員された竜系人ヴァラオたち三十人ほどが食事をとりながら寛いでいる。

 この三十人は今夕には本土に戻るらしい。

 だが、まだ戻ってきていない二十人は、ここで野営し、明日も島内のオトラバスの捜索を続けるらしい。

 鳥人たちは食事をとってから、水上に落ちたオトラバスの捜索を行うとのこと。

 ここまで上手く運んだのだから「一匹たりとも逃がさない」と竜系人ヴァラオの頭目は話した。


 エイスは竜たちに労いの声をかけ、エミーナとともに遅い昼食をとった。

 二人は食事を終えると、丘上の草原に寝転がり、休息をとる。

 アムルカも蜷局を巻くようにして丸まり、休んでいる。



        *


 草原に寝転がり休憩していたエイスが起き上がった。

 彼は休息中のアムルカのところへと歩いていく。

 それに気づいたエミーナも体を起こし、立ち上がって彼の後をついていく。


「エブラムが戻ってくるぞ。

 ギアヌスとデューサも一緒だ。

 どうやら全て予定通りに進んだようだな」


 それを聞いてアムルカの目が少し細まった。

 この時点でエブラムと龍人二人が戻ってきたのであれば、作戦は事実上の完遂。

 包囲網を破り本土側に逃げ出せたオトラバスはおそらくいないだろう。

 空中の包囲網がそれを許さなかったはずだし、エイスの広範囲俯瞰視にもかからなかった。


 とは言っても、それはあくまで島外に向けての話。

 島内にはまだどこかにオトラバスが隠れているかもしれない。

 あるいは、水上に落ち、まだ生きているものがいるかもしれない。

 その確認は大変な作業なのだが、さすがにそれはエイスや竜たちの役目ではない。

 ここからは島民たちと本土からの支援に来ている鳥人たちがそれを担う。



 この午前中の成果は既に本土にも連絡されていた。

 本土では必要最低限の監視体制に切り替え、湖周辺の要所を基点にして湖面の捜索網が敷かれた。

 総勢二千人の鳥人たちが湖岸からミシリアン島に向けて飛び立った。

 広大なオペル湖の湖面を広範囲に捜索するつもりのようだ。

 尤も、仮に湖面に落ちてながらまだ生きているオトラバスがいたとしても、泳いで対岸にたどり着くことはできないだろう。

 魚たちがそれを見逃すことはないはずだ。

 大型魚に丸呑みにされるか、中型魚の群れの餌にされるか、いずれかだろう。

 それでも、本土側ではこれから最低数日間はこの警戒体制を維持するとのこと。


        *


 双竜エブラムが龍人二人を乗せて、丘へと降りてきた。

 ギアヌスとデューサが背から降りてくる。

 現場では、阿修羅の如くオトラバスを葬っていく二人の姿をエイスらも見ていた。

 だが、アムルカの背から見ていた以上に実際には激戦だったようだ。

 二人の籠手、足具、武器がボロボロだ。


「あいつらの体はとにかく硬かったわい。

 頑丈な甲冑を着た兵士と戦っているようなものだった。

 おかげでも剣が二本もダメになった」


 ギアヌスはそう話してから、息子のデューサと肩を組んで二人で大笑いする。

 獣人たちも守人たちもよく頑張っていたそうなのだが、やはり武器がすぐに壊れてしまったそうだ。

 その後に、オトラバスの頭を刺すか、潰すかして、確実に仕留めていくのは大変だったらしい。

 数があまりに多過ぎて、武器の方が先に音を上げてしまっていた。


「獣人たちの武器が壊れて難儀していたら、竜様たちが降りてこられた。

 そして、そのままオトラバスをガンガン踏みつぶしていかれるんだ。

 あれには驚かされたな。

 おかげで途中から我々の仕事がなくなったわい」


 そう話しながら、ギアヌスはまた大声で笑いだした。

 竜たちもそのギアヌスの話を聞いて笑っている。

 最後は竜たちが重要な役割を果たした。そう聞いて気分が良さそうだ。


 エブラムも感慨深げに口を開いた。


「やれやれ、なんとかなったわい……。

 今回はさすがに寝床がなくなる覚悟をしたぞ」


 そのエブラムの本音を聞いて、真っ先に笑いだしたのは雷竜たちだ。


「ぶぁーっはははっ‼

 エブラムが弱音を吐くのを初めて聞いたぞ。

 そうは言っても、さすがに飛行能力を持った万の大群はいかんな。

 何とかできたのは、ほとんど奇跡だ」


 雷竜ギレオンも笑いながらそう本音を漏らした。

 周囲の竜たちと竜系人ヴァラオたちもその話に何度も頷いた。


「まぁーそれもこの御仁の尽力があったからこそだろうのぉ。

 あの初撃の二手こそが全てだった。

 一時的に動きを封じておいての……雷弾爆雨ラゾルマだったか。

 まさか初撃で一万近くを行動不能にするとはのぉ……。

 我らの第二次攻撃はオマケのようなものだったわ」


 アムルカはあの初撃を振り返りながら、しみじみとそう話した。

 無論、その御仁とはエイスを指している。

 ただ、エイスだけはそう思っていなかった。


「いや、あれはアムルカがいたからこそできたことだ。

 あの術には明確な長短がある。

 今回、オトラバスの群れを丸ごと叩くには上空から攻撃するしかなかった。

 足元が揺れるような状態では、弾道を精確に設定できなかった」


 それを聞いて竜系人ヴァラオの頭目が驚く。


「あれは全て精確に狙ってから発射されたものなのですか?」

「そうだ。

 12336体を個別に狙った。

 大型や難しい場所いた個体には、念のため軌道を変えて二弾を撃った」

「そ……そんなことができるのですか?」

「まぁーそういう攻撃術だからな。

 そうは言っても、最初に設定した弾が結構な数で外れてしまった。

 今回の反省材料だ。

 みんなが助けてくれたおかげでなんとかなった」


 エイスは真剣にそう思っていた。

 彼は雷弾爆雨ラゾルマを初めて実戦で使用した。

 弾道設定に68秒を要したために、その間に想定外の動きをしたオトラバスには当たらなかった。

 それもあって反省点と修正点を山のように見つけた。

 この後にシミュレータで修正しながら、演習を重ねていくしかない。

 彼は既にその準備も進めていた。


「むむぅ……、あれを反省するとはのぉ」


 アムルカはあまりのことに呆れてしまう。

 ただ、この短い時間の中で、エイスという人物の人となりが分かってきた。

 アムルカは急にエイスに親しみがわき、妙に可笑しくなった。

 アムルカが笑い出した同時に、周囲も一斉に笑い出した。



 笑い声が収まったところで、エブラムが改めて口を開いた。


「エイス殿、なにかほしいものはないか?」

「──ほしいもの?」

「なんでもよいぞ。

 できることはするつもりだ。

 なにがよい?」


 エブラムはエイスに感謝している。

 ぶっきらぼうな問いかけだが、竜族はこんなものだ。

 妙に丁寧な竜がいる方が気味悪い。陽気な爺様もすぐ傍にいるのだが──。


「──そうだな。

 何度も言ったが、おれはとりあえず観光客なんだ。

 普通に島を観光させてくれないかな」


 エイスは至って真面目にそう答えた。

 これに真っ先に反応し、爆笑したのはアルスだった。

 一呼吸を置いてから、その場で大爆笑が起こった。


 エミーナはそれを聞いて立っていられなくなった。

 腰を下ろして顔を伏せて、大爆笑している。


 爆笑しながらギアヌスがそれに答える。


「それについてはわしが責任を持とう。

 エミーナ、エイス殿とお連れの二人にしっかりとこの島を堪能していただけ」

「承知いたしました」

「それでエイス殿、他になにかないかな?」

「ああ、それから……この件はくれぐれも内密にしてくれ。

 特に大聖殿や聖堂には、おれが関与したことを知られないようにしてほしい」


 それはエイスが最初に条件の一つとして依頼したことだった。

 エブラムがそれに応じるかのように頷いた。


「よいか、この件については他言無用。

 あの初撃はアムルカ様の広範囲雷撃だった。

 分かっておるな?」


 一人を除いて、その場にいる全ての者がそれに頷いた。

 その一人の例外はエミーナだ。

 彼女はそのエイスの協力条件を知らなかった。

 この作戦中、彼女はエイスを真後ろからずっと見ていたのだ。


「申し訳ございませんが、その意図を理解いたしかねます」


 デューサがそれについて笑顔で答える。


「エミーナ、エイス殿はインバルの大聖殿にはこの事を知られたくないようなのだ。

 間近に見ていたおまえであっても、この件について誰にも話してはならん」

「私は黙っておけばよろしいのですか?」

「そうだ。

 おまえは観光にこられたエイス殿をご案内しただけだ。

 何も見ていない。そして、何もしていない」


 エミーナは、それがエイスの職務制約に係わることと勝手に考え、小さく頷いた。

 腑に落ちないが、エイスがそう希望しているなら、それに従うしかない。


「それで、エイス殿、他に普通にほしいものはないのですか?」

「いや、特にない」


 その即答ぶりに、尋ねたデューサが苦笑する。

 その隣でギアヌスがあることを思い出した。


「エイス殿、しっかりとした新たな刀がほしくないかな?」

「──刀?

 まぁー確かにこれは貰い物の普通の太刀だが、特に困ってはいない。

 いずれは買い替えるつもりではいるが……」


 それを聞いて、竜系人ヴァラオの頭目がササッと前に出てきた。

 そして、エイスに太刀を見せてほしいと伝え、彼の太刀を借り受けた。

 頭目はその場から少し離れ、二本の太刀を抜き、刀身を確認し始めた。

 そこに他の竜系人ヴァラオたちもわらわらと集まってくる。

 皆、刀の目利きには自信があるようだ。

 十数人で小太刀と大太刀を見入っている。

 そこにギアヌスとデューサも混ざり、「その小太刀でオトラバスをスパスパ切っていた」と伝えた。

 それを聞いた竜系人ヴァラオたちが急に大声で話しだした。

 いつの間にか、柄を取り外して刀身まで調べている。


「エイス殿、この太刀は人族の作。

 ごく普通の出来。衛兵用の安物です。

 こちらの大太刀は非常に珍しい獣人族刀鍛冶の作。

 強度はそこそこですが、不要に重く、刃身も弱いですな」


 酷評まではしないが、結構辛辣だ。

 ただ、安物であることに間違いない。


「まぁ、そんなところだろうな。

 それを分かったうえで、折れないように使っている」


 竜系人ヴァラオの頭目からすると、その太刀でオトラバスを切れることの方が不思議だった。しかも、この太刀の出来を理解したうえで、折れないように使ってきた、と。


「エイス殿、この大太刀はどこで手に入れられたものなのですか?」


 獣人族の刀鍛冶が製作した刀は非常に珍しい。

 それもあって入手ルートが気になるようだ。


「それは白虎人族からの貰い物だ」

「白虎人族から……?」


 竜系人ヴァラオがそこに疑問を持つのは当然だった。

 白虎人たちの大多数が鈎爪クローの使い手。

 白虎人族は基本的に剣を使わないはず。大太刀を所有しているのは大変珍しい。


「ああ、たまたま知り合いになった白虎人たちを助力したんだ。

 その時に斬った相手がとにかく硬くて、当時使っていた安物の大太刀が根本から折れてしまった。その代わりにそれを貰った」

「白虎人族を助けられたのですか……。

 しかも、相手が硬い?

 うーんっ……。はてっ……。

 それはどんなやつだったのですか?」


 白虎人族は獣人族の中でもかなり上位の戦闘能力を持つ。

 エイスの話では、その白虎人族が窮地に陥っていたことになる。

 そうなると、想定されるのは竜系人ヴァラオや獅子人族に近い次元の敵。


「まぁ……別に隠すことでもないか。

 ダミロディアスだ」


 ダミロディアスは超巨大毒蛇。成体は20m超級。

 鋼のように硬い鱗に覆われている。

 普通の剣や長槍、さらに弓矢等の攻撃を弾き返すことでも知られる。


「へっ……はぁ!?

 ダミロディアスを安物の刀で斬った……と」

「──いや。

 正確には頭上から大太刀で脳を刺した。

 その衝撃でポッキリと折れた」


「あの頭部には槍も刺さらないはずですが……」


 竜系人ヴァラオの一人が思わず大声でエイスにそう話した。


 その場にダミロディアスの硬さと厄介さを知らない者はいなかった。

 たとえ竜たちであっても、ダミロディアスはかなりの難敵だ。

 ダミロディアスは竜並みの巨体。そして何より、強烈な毒霧を吹いてくる。

 先にその毒霧を浴びると、竜たちであれ一時的に視界を奪われてしまい、苦戦は免れない。


 その話に喰いついたのは、竜系人ヴァラオ以上に竜たちだった。

 竜たちはそういう話が大好物。

 長命な竜たちは、あまり聞いたことのない刺激的な事件が大好きだ。

 楽し気に「詳しく話せ」と言い出し、根掘り葉掘りその状況を尋ねる。


 無事に大仕事を終えた安心感もあり、エイスは簡単にその時の状況を話した。

 ただし、六百体のミギニヤを先に片付けたことは話さなかった。

 単純に、ダミロディアスが毒霧を吹くタイミングで強火炎ミロムを口に向けて撃った。

 その毒霧を小爆発させて頭部にダメージを与え、視界を奪った。

 そして、その頭部へと跳び上がってから、とどめを刺した。

 エイスはそう説明した。


 その話を聞いた竜と竜系人ヴァラオたちが目を輝かせている。

 ──さすがは竜族と超武人種族。

 その瞳が「武勇伝好き」を物語っている。


「そ、それでは一人でダミロディアスを倒されたのですか?」

「ああ。仕方なかった。

 白虎人たちは猛毒大蛇を本能的に怖れる。

 白虎人たちにはダミロディアスから落ちた蛇人アーギミロアの捕縛を任せた」


 そのエイスの話を聞いた竜系人ヴァラオたちと炎竜がさらにずずっと一歩前に出てきた。

 どうやらその名前を知っているようだ。


「あのアーギミロアを捕縛されたのですか?」

「そうだ。

 ──やつは有名人なのか?」

「有名人も何も……凶悪な殺人犯として国境周辺や他の二国でも手配されています。

 そ、それでやつはどうなったのですか?」

「リキスタバル共和国から守人たちがやってきて、連れていった」

「そうですか。

 では、まだ生きているわけですね。

 これはリキスタバル共和国に足を運ぶ必要があるなぁ……。

 うんっ? えっ!?

 ちょ、ちょっと待ってくだ……

 ──すると、そのダミロディアスはあの40m級の怪物のことですか?」

「ああ、その大きさだった」


 どうやら蛇人アーギミロアとあのダミロディアスはかなり知られたコンビだったようだ。

 竜たちでさえ、40m級のダミロディアスの話を知っていた。

 この国の南部国境付近でも何度か被害が出ていたらしい。


 それからしばらくその話題で盛り上がった。

 ──竜たちと竜系人ヴァラオたちは意外に話好きだ。


 そこで我に返ったギアヌスがその話を制止して、話題を戻した。


「太刀と言えば、竜系人ヴァラオの刀鍛冶のものだろう。

 今回のお礼に、エイス殿に見合う大太刀と太刀はどうだろうか?」


 2m級のエイスが小太刀として佩刀しているのは、やや短めの中太刀。

 つまり、新たな大太刀と中太刀を贈るということ。

 そのアイデアに、アムルカ、エブラム、炎竜がすぐに相乗りした。

 竜系人ヴァラオの頭目はしばし考えてから、小さく頷いた。


「分かりました。

 戻ってから、族長と話します。

 ただ、……さすがに専用を作るとなると、また別に難しい問題が出てきます。

 古刀の中からそれなりのモノをお渡しできるように族長と話してみます」


 エイスは特に何か要望を伝えたわけでもなかったが、勝手に話が進んでいった。

 その話の流れ的に、どうやらエイスは新たな刀を貰えることになりそうだ。

 アルスが『竜系人ヴァラオの刀ならもらっときな』と伝えてきた。

 その刀は噂通りの逸品らしい。



        *


 さすがに、竜たちの協力もここまでのようだ。

 一部の竜系人ヴァラオと鳥人たちはまだ捜索に協力する。

 だが、エブラムを除き、竜たちは本土に帰ると話した。

 エイスは協力してくれた竜たちを労い、謝意を伝えた。

 竜たちもエイスをこの件に巻き込んでしまったこと、そしてその多大なる貢献に対して心からの謝意を口にした。


 本土に戻ろうとしていたアムルカが突然思い出したように口を開く。


「おおっと、忘れるところだったわ。

 わしはここに別の用件で来たんだったわい。

 エイス殿、それにエミーナ。

 四日後にまた島に来るゆえ、その時に話そうではないか」


「──四日後?

 おれはあと四日もここにいないといけないのか?」

「まぁー別にそう急ぐ用があるわけでもないのじゃろぉ?」

「急ぐわけではないが、この後にインバルに向かう。

 その道中で何かあるとマズいからな」


 それを聞いてアムルカの鼻の横から左右に伸びる長い髭がピョコンと躍った。


「インバルへ、とな……。

 それなら、わしかエブラムが送ってやろう。

 二時間もあれば着くじゃろう。

 それに刀のこともあるだろうに」


 そう話したアムルカが勝手に話をまとめていく。

 確かに、急ぎの旅ではない。

 それ以上にエイスもアムルカから聞きたいことがいくつかあった。

 それもあって、彼はアムルカの提案を了承した。

 これにより、最短でも五日後までこの島に滞在することになった。



        **


 サロース邸に戻ったエイスは、エンリカとヨニュマとともにホテルに移り、単なる観光客に戻ろうとした。

 今、島のホテルはガラガラ。部屋はどこでも空いている。


 だが、それをギアヌス、デューサ、ギロンド、ミサーナ、エミーナの五人が承諾するわけがなかった。

 ギロンドとミサーナはエイスの作戦時の役割について何も教えてもらえなかった。

 エミーナに尋ねても、何も話さない。

 それでも、エイスが竜たちを動かして、何らかの重要な役割を果たしたと確信している。

 そのエイスらに私費でホテルに泊まらせるようなことはさせられない。

 エイスたちがホテルに滞在するなら、その宿泊費の全額を町が支払うと話した。

 エイスら三人もさすがにそれには気兼ねしたようで、結局引き続きサロース邸にお世話になることになった。



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