11 ゴードウィク港発


 マーサの住む高級フラットの正面門から、ロサン、メイラ、マーサが現れた。

 待機していた四頭引きの馬車に三人が順番に乗り込んでいく。

 それから一分ほどの後にエイスが現れ、ローグも続いて出てきた。

 その後から家族や知人やらがぞろぞろと出てくる。


 エイスの耳はいつもの守人風だが、この日は小さめの丸眼鏡をかけているだけ。

 小顔のエイスがそれをかけると、お洒落な細フレームのオーバルがそこそこ普通のサイズの眼鏡に見えるから不思議だ。

 とは言っても、それは遮光と偏光のレンズ効果が得られるだけの度無しの眼鏡だ。

 そう大した効果はないが、それでも多少の女性対策にはなる。


 実は、エイスは大袈裟な変装をやめることにしたのだ。

 顔からは顎髭が消え、服装も少しお洒落なものに変わった。

 変装が長耳と丸眼鏡だけになったこともあり、その美しさが一層際立つ。


 エイスの服装を変えたのには理由がある。

 昨日、マーサ宅に戻る前に、マーサとローグらはせめてものお礼と言って、エイスを知り合いの服飾屋へ連れていき、彼の服をオーダーした。

 何しろエイスは謝礼や報奨を一切受け取らない。

 マーサとローグに懇願されて、彼は渋々そのオーダー製作を了承した。

 昨日からの徹夜作業で仕立てられたオーダーメイドのシャツ、パンツ、ハーフコート、それらに合わせた靴等を身に着けている。

 少し小洒落た程度の服で、派手さはない。

 ところが、エイスがそれらを着ると、素晴らしくお洒落に見えるから不思議だ。

 彼の体形にマッチしたストライプシャツとパンツが素晴らしく似合っている。


 エイスが馬車に乗り込むと、いつの間にかその周囲を二十人以上が取り囲んだ。

 前日とこの日のマーサ宅内にはそれだけ大勢の人たちが訪ねてきていた。

 彼が往診した人たちやその家族たちがお礼と見送りに来ているのだ。

 しかも、マーサとローグの気遣いがなければ、その人数の見送りが港まで押しかけていたらしい。

 結局、港での見送りを許されたのはマーサ、メイラ、ロサン、ローグの四人だけ。

 エイスは馬車の窓から小さく手を振りながら、短い別れの言葉を外で見送る人たちに伝えた。


        *


 港へ向かう途中の街並みを見ながら、エイスはこの数日を少しだけ振り返った。

 予定では、一人で静かにこの街を散策しながら、ブラブラするはずだった。

 だが、その当初の予定とはかけ離れた滞在になった。

 そう考えていると、そこにアルスの声が響く。


『結局、観光どころじゃなかったな。

  ただ……

  これが旅か』

『そうだな……。

  どちらにしろ、放っておくわけにいかなかったしな』

『あぁ、これはこれで仕方ないさ』

『だろう?』

『だな』


 アルスとエイスはこういう状況での考え方がよく似ている。

 二人の気が合うのは、こういう面で似ているからだろう。

 それが良かったとか、悪かったとか、嬉しいとか、悲しいとか

 ──二人はそういう捉え方をしない。

 放っておけなかったから、手を貸しただけ

 ──ただそれだけのこと。

 それ以上でも、それ以下でもない。本当にそれだけ。

 人からの感謝云々は端から期待もしていない。

 逆に、余計なお節介にならないように色々と遠慮しながら動いていたくらいだ。

 二人は道に迷っていた人を目的地まで案内した程度にしか考えていなかった。



        *


 エイスの見送りを許された四人は微笑んではいるものの、どこか寂しそうだ。

 港に着けば、そこでエイスとはお別れ。


 メイラとロサンは彼がインバルに居住する予定であることを聞いていた。

 エイスと話すのもおそらく今日が最後になることを察し、二人は万感交到ばんかんこもごもいたる。

 マーサがインバルでの住まいが決まったら手紙で知らせてほしいとエイスに何度頼んでも、彼は微笑むだけで最後まで首を縦には振らなかった。


 たまたま同じ船に乗り、そこで話す機会があり、仲良くなった。

 ただ、それだけの理由で彼はメイラとロサン、そしてマーサを救ってくれたのだ。

 そして、たまたまマーサを診療したことで、ゴードウィクの人族社会を窮地から救ってくれた。


「たまたまそうなっただけだ。

 あまり深く考えない方がいい」


 彼はそう話して、逆にマーサ宅での三泊のおもてなしに関して謝意を伝えた。

 マーサとローグはエイスの配慮と性格を慮って、それ以上は何も言わなかった。



        **


 ゴードウィクから聖竜湖オペルへ向かう上り航路は人気がある。

 オペル湖は大陸最大の湖。

 その周辺は多数の竜が棲む、竜族の聖地。

 また、湖を経由して、首都インバル、さらに南のエクレムスト連邦にも向える。

 このため、人気船の発着時間帯になると、港の正面ゲート付近は歓送迎の人々で大いに賑わう。


 幸いなことに、エイスの乗る船はベノン発のストルフォーク行き。

 船は中小型。最大乗船客数も多くない。

 上り航路でもジャビュル二体で牽引できる大きさの船体。

 ここゴードウィク発便の上級客船と比べれば、ローカル便と言ってもいいだろう。

 発船時刻も高級船の発船時刻の谷間。

 その時間帯なら港もそれほど混雑するようなことはないらしいのだが──。


「おやっ!?

 広場がいやに混んでるなぁ。

 思ったよりも人が多いぞ」


 港の事情を良く知るローグが窓を覗き込みながらそう声を発した。


 そのローグの言葉通りだ。

 思いの外、港には多くの人が集まっている。

 マーサもそう言われて、窓から外の様子を窺う。

 彼女はしばらくその様子を観察していたが、突然ある事に気づいた。


「まっ‼

 迂闊だったわ。

 せっかく見送りの人たちが大勢にならないようにしたのに……。

 これは私の手落ちね。

 すっかり失念していたわ」


 マーサは抜かりなく段取りしたつもりだった。

 だが、ここにおいて手落ちがあったことに気づいた。


「母さん、誰かエイス様の見送りにきているのか?

 エルイが騒ぎにならないように配慮してくれたはずなんだが」

「──違うわ!

 私が大聖殿のことにまでは気が回らなかったのよ」

「はぁ!?

 大聖殿って……。

 ──ああっ‼」


 マーサは人ではなく、港の正面ゲート周辺に停められている多数の馬車を見て気づいたのだった。

 その多くが大聖殿の馬車である。

 それを聞いたエイスはすぐに俯瞰視を広範囲化した。


 エイスが一人苦笑する。


「あいつらか……。

 神官だけでも三十人以上が来ている。

 護衛や事務官も合わせると七十人くらいいそうだ。

 まったく……迷惑な話だ」


 マーサとローグがそれを聞いて驚く。

 エイスは窓から外を覗いたわけでもなかったからだ。


「見なくても分かるのでございますか?」

「んっ!? あぁ、分かる。

 マーサと一緒に話した大聖殿神官は六人全員来ている。

 やれやれ……神官長もかぁ。

 おれは特に話すこともないんだが。

 ──あいつらは暇なのか」


 それを聞いてマーサが笑いだした。

 それにつられるように、ローグも笑いだした。

 そこで二人はようやく気づいた。

 多くの人たちにあれだけの助力と貢献をしていながら、エイスは単なる旅人のようにここを一人静かに立ち去るつもりだったのだ、と。



        **


 エイスの乗る馬車が港に到着し、ローグが真っ先に降りてきた。

 ローグに気づいた守人の大集団が一斉に馬車の方へと走り寄ってくる。

 マーサが降りて、馬車の中にエイスの姿を確認すると、その集団が片膝をついた。

 それを見てアルスが爆笑する。


『こいつら……何も考えてないな!

  迷惑なのが分からないのか』

『おれは何かの時代劇が頭に過った』

『はぁ……

  時代劇ってなんだ?』


 二人の間でそんな短いやり取りがあった。

 「時代劇」の意味はエイスにしか分からない。

 アルスの質問にもあえて返事をせずに、彼は一人微笑んだ。


 馬車の外では、神官装束の守人の大集団が片膝をついているのだ。

 悪目立ちしないわけがなかった。

 エイスは非常に居心地の悪い思いをしながら、馬車を降りる。

 予想通り、他の乗客や歓送迎の人たちからの注目を一身に浴びることになった。


 それから、大聖殿の神官と守人たちから挨拶と事件についての報告を受けた。

 神官たちは家宅捜索で押収した資料からマイヤルの被害者をリストアップすることができたと伝えた。

 それと同時に、守人医術師ベルロアースの取り調べも順調に進んでいると語った。


 ベルロアースは当初何も話さず、黙秘していた。

 だが、別に拘束したゴードウィク聖守術専門科学校の医専教授オルケス・リグ・ベリオンはまさか自分が捕まるとは夢にも思っていなかった。

 マイヤルが洗いざらい供述していることを知り、オルケスは取り調べに素直に応じ、その詳細を話し始めた。

 そして、オルケスが供述を始めたことから、ベルロアースも諦め、今朝から少しずつ話しだしたそうだ。

 調査は始まったばかりだが、それでも半日で予想以上に進展したとのこと。


 エイスはその報告を真剣に聞いていたが、何かを指示するようなことはなかった。

 後のことは既に大聖殿に任せたのだ。

 彼がそこに口を挟むようなことは一切なかった。



        *


 発船時刻が近づいてきた。

 エイスはメイラ、ロサン、マーサ、ローグとお別れの挨拶をした。

 メイラとロサンとは最後にハグをしながら、少しだけ別れの言葉も交わした。


 神官たちとの挨拶をようやく終えたところで、突然二人の守人女性がエイスの前に現れ、片膝をついた。

 もちろんエイスはその二人のことを知らない。

 二人は、エンリカ・ミスカリオル(22)とヨニュマ・ケリ・リリビトン(20)と簡単に自己紹介した。


『エイス、だれだ、この二人?』

『いや、おれは知らない。

  それにおれが知ってるなら、おまえも会ってるだろうに』

『まぁー確かにそれはそうだが……。

  なにも知らないってことはないだろう。

  じゃーこの二人の挨拶と自己紹介は何のためだ?』

『おれはなにも知らないぞ』


 二人とも細身の美女。

 美女揃いの守人女性の中でも、十二分に「美女」の次元だ。

 二人は同じ船でインバルの大聖堂(聖殿)へ向かうとのこと。

 そして、インバルまでの間、二人はエイスの従者の務めを願い出た。


(あーっ、そういう話か。

 ぷっ……、エイスは嫌がりそうだな)


 さすがはアルス。二人の申し出を聞き、瞬時にその事情を察した。

 エイスにはアルスの笑い声だけが聞こえた。


 アルスの予想通りの反応をエイスがみせる。

 「ミシリアン島に観光に行くから」と、エイスはやんわりとお断りした。

 だが、それはあまり意味を成さなかった。

 「ご一緒させていただきます」と笑顔で返され、一蹴されてしまった。

 断り続けるも、発船時刻が近づいてきたため、先に時間切れを迎えた。


(まぁーそれでもインバルまでか……。

 お茶飲み友達程度なら、どうにかなるだろう)


 エンリカとヨニュマがエイスの荷物も持とうとするが、丁重にお断りした。

 エイスは荷物を持ち、反対の手を小さく振りながら、ゲートへと向かう。

 メイラとロサンがエイスに手を振ってくれている。

 守人の大集団が最敬礼している。



        *


 港内に入る改札ゲートで、エイスは切符を改札員に手渡した。

 すると、全く想定していなかった説明が返ってきた。


「エイス様でございますね。

 切符をこちらの物に交換させていただきます。

 この鍵をお渡しいたしますので、船では別のお部屋をお使いください」


 エイスはその指示についてしばし考えたが、さすがに何となく察しがついた。

 後ろを振り向き、二人に確認しようとするが、その前にエンリカが話しだした。


「エイス様、お部屋の方はこちらで変更させていただきました。

 インバルまでの間は我々二人がお世話をさせていただきます」


 時すでに遅し。エイスに逃げ道はなかった。

 改札でごたごたするわけにもいかず、なし崩し的に客室が変更された。

 改札を出てから切符を見ると、予想通りに最上級室の部屋番号になっていた。

 エンリカとヨニュマの二人は「当然のこと」という顔をしている。


 アルスがまた笑いだした。


『深く考えるのは、もうやめとけ!

  今さらだ』

『いやいや、突然勝手に変えられてもなぁ』

『エイス、これが守人社会の常識なんだ。

  大聖殿の顔も立ててやれ。

  これは旅の余興だと思った方がいい』


 アルスがこういう話し方をする時にはそれなりの理由がある。

 状況的にも、今さら二人に帰れとは言えなかった。


『まぁー、おまえがそう言うのなら、そうした方がいいんだろう。

  はぁーっ、

  まぁーこれも旅か……。

  ということにするしかなさそうだ。

  それにしても最上級室とはな』


 港内の桟橋へ歩いていくと、発着場にいつもの船体が見えた。

 三日ぶりだ。

 そして、船の傍には見慣れた獣人たちが立っている。

 エイスが笑顔で船に近づいていくと、船員たちもニヤニヤと笑っている。

 エイスの風貌が変わっていることにも気づくと、黒豹人の二人が笑いだした。


「旦那‼ 一体なにをやったんですか?

 ますます女性が集まってきますぜ‼

 それに、部屋が最上級室に変わってるじゃーないですか」


「わざわざおまえたちの部屋の近くにしたんだ。

 サボってるとお仕置きするぞ」


 気心の知れた獣人たちだ。

 そう言葉を交わして、笑い合った。


「ところで旦那……

 そちらの美女のお二人もご一緒ですか?」

「そんなわけがないだろう」

「でも、お知り合いでしょう?」


 エンリカとヨニュマは簡潔だが丁寧な挨拶をする。

 そして、二人は一般個室で、エイスの従者だと伝えた。

 それを聞いた獣人たちが目をパチクリさせながら驚いている。

 それを見て、アルスが大爆笑する。

 エイスはその説明が面倒なため、夜にでも話そうと伝えて、とりあえず乗船した。



        *


 乗船とは言っても、既に勝手知ったる船内。

 甲板を歩き、船室の出入口扉へと向かう。


 その途中のデッキの中央に異様に目立つ四人連れが見えた。

 ド派手なイケメン獣人と人族女性三人。

 その獣人はかなり目立つ容姿だ。

 おそらく獅子人なのだが、非常にスリムで端正な顔立ちだ。

 おまけに、体全体からフェロモンが香り立つような強烈なオーラを発している。

 女性たちがぴったりと寄り添うように取り巻き、男と楽しそうに話している。


『あれは獅子人と守人の混血だな……。

  しかも、守母(母親が守人のこと)だ。

  これは珍しいな』

『あれは半獣半守なのか……。

  そう言えば、あそこまで守人に近い獣人は見たことがないな。

  そんなに珍しいのか?』

『ああ、珍しい。

  龍人と守人はともに聖守族だから家族になるし、子供もできる。

  だが、聖守族は獣人族や人族とは種属が異なる。

  そもそも寿命が違うから、守母の半獣には滅多に出会わない』


 そのアルスの説明だけでエイスはその事情を察した。


 獅子人族の寿命はせいぜい120歳ほど。

 寿命の違いからも、守人女性が獅子人の家族に加わることは珍しい。

 守人女性の妊娠と出産のサイクルが獣人や人族とはあまりに大きく異なるからだ。

 また、守人女性が受胎可能な獣人種は非常に少数。

 獅子人や白虎人等はその例外だが、それでも受胎確率は高くない。


 アルスが指摘したように、デッキで異彩を放つその獅子人ハーフは非常に希少な存在なわけだ。

 やや毛深く、立派な顎髭を貯えているが、守人的なシャープな輪郭の美青年。

 しかし、頭上に見えるケモ耳が愛くるしい。

 そのギャップ萌え的なところが犯罪的にかわいい。

 人族女性がメロメロなのも頷ける。


 その時だ。向こうもこちらに気づいた。

 その男の連れた女性三人もエイスの方をジッと見ている。

 女性たちがエイスにも関心を示したようだ。


 エイスの口元が小さく微笑んだのを見て、向こうの獅子人ハーフも微笑んだ。

 ──それは初対面の挨拶のようなものだった。

 それから、エイスたちは扉を開けて、船内に入っていった。



        **


 ガチャリと重い音がして、ドアの鍵が開いた。

 一般個室の鍵はカチャくらいの音しかしなかったのだが──。

 最上級室はどうやら鍵の構造からして異なるようだ。

 エイスはドアを開いて船室に入った。


 四人部屋の上級客室の室内はやはり広かった。

 荷物の収納スペース部を除いた単純な室内面積でも、二人用の一般個室の優に四室分はある。

 ただ、エイスの荷物は鞄一つと中型リュック、それに大太刀だけ。

 エイスはその大容量の収納庫へ荷物と大太刀を収めて、その状態を見て笑ってしまった。本当にガラガラ。笑ってしまうほどに寂しい絵面だ。

 広いに越したことはないのだが、エイスには分不相応に思えた。


 壁には引き倒し式のベッド、それにトイレもある。

 座席も広く、2m級のエイスでもゆったりと座れる。

 しばらくすると、ドアがノックされ、人族の係員がお菓子と果物ジュースを持ってきてくれた。お酒も出せるそうだ。

 一般個室にそんなサービスはなかった。


 窓のカーテンを開けると、桟橋から係船ロープが船へ返されているところだった。

 ちょうど出港だ。


 港の方に目を向けると、岸壁からメイラとロサンが手を振ってくれている。

 彼は窓を開けて、二人の方へ手を振り返す。

 二人にもエイスのその姿が見えたのだろう。

 二人はさらに大きく手を振りだした。

 マーサとローグも手を振っている。


 岸壁から船までは距離がある。

 だが、驚異的な視力と聴覚を持つエイスには、ロサンが「ありがとう」と「さよなら」を連呼しているのが聞こえる。


『ありがとう!

  きみたちに会えてよかった。

  みんな、元気で!

  ──さようなら』


 メイラ、ロサン、マーサ、ローグの手の動きがピタッと止まった。

 四人は生まれて初めて念話でのメッセージを聞いた。

 四人は笑顔を浮かべて、また大きく手を振りだした。


 エイスはこの世界に転生し、地球人に非常に近い人族に対して半ば失望していた。

 だが、メイラとロサン、そしてマーサらの「穏健派」の人族と関わり、そこに希望の光を見出した。

 そして、その生活と人情に触れ、失った記憶の一部を取り戻すこともできた。


 その感謝の言葉は、エイスの率直な気持ちだった。


 エイスは四人の姿が見えなくなるまで岸壁を見つめていた。

 そして、笑みを浮かべながら静かにガラス窓を閉じた。

 ────目指すは、オペル湖。




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