第37話

俺達はその後、マリヤに「泊まるための部屋を紹介しますので」と言い、こっちに来てくださいと言うかのように手招きをした。勿論、ここのサーリの店は違う。流石にここは無理。なんか怖いし…。

マリヤに道案内をしてもらって、着いた場所はサーリの店から徒歩1分圏内の外見が綺麗な普通の一軒家。

内装もないそう…ではなく割と豪華だった。

小さな花か入った瓶が玄関て迎えてくれて、リビングにはソファー・テーブル・クッションなど、割と充実した揃えだった。泊まるには十分だろう。

部屋も男女分かれていて一緒になる事はない。よし、フラグなし。これが一番。

そして自分の部屋に着いた。ユトと同じだがユトは女子の方に荷物を届けている所だ。

自分の部屋はベットと机、クローゼットの3点セットだけがあった。これだけあれば、客招きは普通に出来るな。

俺は、紹介するために案内してくれたマリヤさんに聞いてみた。


どうやらここは、サーリが患者を休ませるためにつくった家だそう。(だがしかし、お金はマリヤのお金だそう)

しかし、客はそれほど重症な人は少ないので、二部屋だけ残して残り八部屋は客を招いるのだそう。そっちの方が儲かるからという理由で、


マリヤもいなくなった所でユトが来た。きっと荷物を届け終わった後だろう。


「そっちは大丈夫だったか?」

「うん。しっかりと荷物全部渡したよ。後はこっちのだけ」

「おけ、じゃ、出して整頓するか」


そうして俺達は持ち物を取り出し、整頓した。

大会まであと1週間。やるのはもちのろん!観光だ!



と、言うわけでユトと一緒に街を回っています。


「え〜と…何で僕も?」

「一人で観光なんか寂しいやん?」

「まあ、そうだね。あ、奢って?」

「いーぞいーぞ」

「ありがと」


そう言ってユトは盛大に笑顔を浮かべた。可愛いぞ、こいつ。


「あ、あの肉風味ちくわ食べたい!」

「何でちくわなんだよ!」


///天界///


「…ねえ、フィーちゃん。それって?」

「ん?これ?これはね、メルテーヘル名物細長ちくわ!」

「うん…すごいね…」

「これね!すっごい美味しい!カリッカリ!」

「…ちくわってカリッと食感だっけ?」

後書き

〜補足説明〜

メルテーヘルではちくわが有名。ここに来た前日本人が広めたのだそう。

今は派生していって、カリッと食感が味わえるちくわやもちっとを追求したちくわがある。原材料は魚など。


次回、完結です!

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