第26話

 名前 改造ゴブリン 強さ そこそこ強い


 HP 852525/900000

 MP 0/0

 力 500

 守 500

 速 500

 運 100

 再 100


 なにこんのバケモンステータスは。HPがバカ高くなっとるやないかい…。バランス崩壊にも程があるだろ!

 けどさ…


「これ、逃げまくって次の階層に行った方が…」


「出来ないよ?だって、ここにいる全部のモンスターを蹴散らさなちゃいけないから。」


 Ohh…。俺は沈んだ。

 しかし、これはさっきとは違ってエクスプロンが使える!しかも、相手は改造ゴブリン1体!

 こうなったらやけくそじゃい!


「『エクスプロン』」


 ドッカーン!


「『エクスプロン』」


 ドッカーン!


「『エクスプロン』」


 ドッカーン!


 俺はひたすらに打ちまくった。魔力の量とか関係ない。ただただ打ちまくった。




 3分ぐらい経っただろうか。

 俺はずっと打ってるし、ゴブリンはそれを耐えるために一苦労で攻撃すらしてこない。

 泥試合だ。


「『エクスプロン』」


 ドッカーン!


『ピコーん。レベルが22〜25に上がったよ!』


 …経験値たっけぇ〜。


 ///天界///


「くそぅ…あいつ、全然苦戦してないよ…どうすればいいの…」


 フィリアーネは天界で悩んでいた。あいつが中々苦戦してないからだ。


「大丈夫だよフィーちゃん。次があるって」


 カティーナが慰めていた。


「…だね」


 そうフィリアーネが開き直った。その顔には、不満になっているのが感じた。


「ってゆうか何で私は慰めてるの!?止めなきゃいけないでしょ!?」


 第9階層。

 もうさっきHPクソ高いゴブリン出てきてたから今度は更にヤバそう…。

 そう思いながら進んでみたら…今度は、


「ギャッ!?」


「ガォォウ!」


「ヲ?」


「キュッ!キュッ!」


 モンスターが沢山いた。おいおいおいおい!


 ///天界///


「一体じゃだめなら、沢山出すのが一番だね!よし!やろう!」


「ちょ!?フィーちゃん!?」


 ///現実世界 テキントリー伝説洞窟///


 これざっと見て150体ぐらいはいるぞ!?おかしいだろこの洞窟!?どうなったらこうなるんだよ!?あ、そうだった。これ神が運営してるから何でもあるなんだ。はっはっは…はは…はは…やってやるよ!


『ピコーん。メールが届いたよ!』


 ん?嫌な予感が…。


『エクスプロン使うな!あと魔法使うな!使ったらエクスプロン使えなくしてやるからな!?Byフィリアーネ

 ほんっと巻き込んでごめん!?引き返していいからね!Byカティーナ』


 あいつ無茶言うなぁ…やるか。エクスプロン使えなくなるのやだし。引き返すのもなんかやだし。


 そこで俺が取り出したのは妖魔砲・ダーマキャノン。

 全然使ってないけど今はこれしか役立たないからね。仕方がないね。

 この魔法。確か大砲でビーム出すやつだよね?それだったら、結構一掃できるんじゃないんか?


「『ダーマキャノン』」


 そう言ったら大砲みたいなものが10、20台くらい出てきた。多くね?

 んーと何?これ?確か発射って言ったら打てた気がするけど…。


「ちょっと待って。それ…」


 何か影薄いネーネルが言おうとしてたけど…。


「発射」


 気にせず言った。そしたら大砲から紫色の光が出てきて…


 ドドドドドド…


『ピコーん。レベルが25〜30に上がったよ!』


 …環境破壊は楽しいね。

 俺はエクスプロンでも壊れなかった。今はえぐれて小さな穴が空いている地面を見ながらそう思った。

 あ、けど…何か目眩が…。


 ///天界///


「なんで!?何でダーマキャノンで壊せるの!?あんな火力出る奴だったっけあれ!?」


「うーん…確か1台でバッキューンってやる奴だと思ってたけど…これ、やばいね。あ、けどあの人が使った奴の消費魔力が高いから…」


「どれぐらい?」


「軽く1000000くらい…?」


「たっか!」


「何であんな魔改造されてるんだろう…」


「ちょっと待って…薬の効果ってバフかあるけど…」


「…あー!多分サーリ様のお薬のせいだね!あのバフが今もかかっていたんだね!」


「なるほど!けど、あやつが飲ませた薬はもう結構前のはず…くそぅ…これがあの人の転生ボーナスチートか!けど、次はボス階層だよ!覚悟してなさい!」


「それ言う時って大体負けるフラグじゃ…」

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