第3章
第22話
///メルテーヘル///
『これで良いの?』
『おけ』
俺はサーリにシマホの使い方を教えていた。この人、かなりのアナログ勢で、スマホの使い方すら知らないらしい。この人、見た目高校生だぞ…。
ちなみにどうやってメルテーヘルに行ったかっていうと、移動魔法だね。割と使いやすい。
あの後、めっちゃ練習した。そのせいで、10だったのが25になったよ。1回につき2500メートルだよ。1分間に5000メートルだよ…着くのあっという間だよ。
「じゃ、またいつか」
「うん。じゃ」
俺は魔力補給ポーションをゴクゴク飲んでツサガゴンに全力疾走で帰った。
///シズクの家///
次はシズクの家に来た。
理由は『転移魔法陣』を家に取り付けて欲しい。そう思ったから。転移魔法陣はあの日本に帰れる古代の奴だけだと思っていたので絶対無理だと思ったが、
「多分できると思う…あ、ちょっとあの魔法陣の解析してくるね」
そう言って魔法陣の所に行った。マジかよ…そう思ったがきっと大丈夫だろう。だってシズクさんだよ?あのシズクさんなら何とかしてくれる。そう思い、シズクの家を出た。
///ツサガゴン///
俺は、ツカサゴンの街中を久々にゆっくりと眺めた。
「それにしても…慣れたな。」
俺はツサガゴンの街中を見ながらそう言った。もうここが故郷みたいな感じになっているが、違うんだよなぁ…日本出身なんだよな。
で、そんな俺が向かってるのは、テキントリー伝説洞窟。俺の召喚した奴―たんこQが初期位置にしたさ場所だ。
何故かと言うと…なんとなくだ。なんか行ってみたくなった。
あと、ちょっとだけ魔法打ってみたい。あそこ、エクスプロン打っても耐える構造だからね。練習場所には持ってこいだと思うんだ。ついでにレベル上げも。
まぁ、そんなこんなで、俺の冒険、第三部の、始まり始まり〜。みんな楽しんで行ってね〜。
///テキントリー伝説洞窟///
「『エクスプロン』」
ドッカーン!!!!
『ピコーん。レベルが15から16に上がったよ!』
うーお…相変わらず火力えぐいな。ゴブリンもどきが吹っ飛んだ。
俺は久しぶりにキテントリー伝説洞窟に来た。ひっさしぶりに来たせいか、懐かしさを覚えた。
…こっから始まったんだよなぁ…。
こう思いながら、帰ろうとしたが、2つ気づいた。
ここ、エクスプロン打っとるのに傷一つ付いてないな。それだけ頑丈ってことか。さすが伝説洞窟。
あと、地形が変わってる気がする…気のせいか。
俺は冒険者ギルドに行く事にした。報酬を貰いに、
ズボッ!
…またはまった。ゴブリン専用罠の落とし穴に。畜生!忘れとった!
///冒険者ギルド///
「すみません。ゴブリンもどき20体狩ってきました」
「はい。2エルエールです。ありがとうございました!」
ふぅ…ゴブリンもどきはやっぱ金にはならないよなぁ…別に他の狩れば良いだけだから良いけど、そう言ってマイホームに戻ろうとすると、
「あ、こんな噂知っていますか?」
職員がいきなりそんなことを言ってきた。
「噂?何のことですか?」
「実はですね…キテントリー伝説洞窟が奥深くまで続いている洞窟っていう噂です。古典にもそういう事は書いてあったのですが…実際には不明らしいです。」
「そうなんですね。」
これはこれはまた新しい情報。古典に載ってるのか。キテントリー伝説洞窟は、
俺は冒険者ギルドを後にして、マイホームに戻ってきた。
おっと。我がマイホームを紹介してなかったね。
マイホームは冒険者ギルドから北に5分ぐらいの良物件。ちなみにシズクさんの家は南にあるから真逆の方向だね!残念!
で、リビング、キッチン、洗面所、風呂がそろって、さらに空き部屋が3つもあるのだ!使い所ないけど…以上!紹介終わり!
そんな紹介(あれ?誰に紹介してる?)をしていたら、
コンコンコン…
「はいはーい」
俺はドアに行った。きっとどっかこ広報とか宗教だろうと思った。別に、あの人じゃないし、ね。
ガチャ。
「はいはーい。なんでしょ…」
そこにはロリがいた。
バタンッ!!!
俺は強く閉めた。
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