第16話

「効果ないんですが、いつたいこれとういうことですか?」


「んーとね。多分効果が強すぎて私の薬じゃ効果なかった…的な?ま、乙!」


 俺、頑張って飲んだのに…、

 俺はしょげたが、ここで躓いてもしょうがない。すぐさま次の行動に出た。


「ありがとうございました。ちょっと次の場所に行くので。失礼しますね。」


「ちょっと待ったー!」


「何ですか?」


「お代は!?私のお代は!?」


 …あ、すっなり忘れてたわ。

 俺は手元に10エルエールを出した。


「毎度!解呪出来なかったのはこめんたけど…あ、代わりに解呪するまで手伝ってあげるよ!」


 …これで何も無しにさよならだったらお前死ぬ所だったぞ。殺さないけど。


「ヴッ!」


「ん?どうした?」


 俺は遂にリバースという名のレインボーという名の物をしてしまった。



 外に出た。もう魔法使えないと死活問題だ。って言うかMPの需要が無くなる。別に良いけど。


「ねえ君さん?お腹空いてる?」


「は?」


「私、お腹空いたからなんかちょーだい!」


「えーと…料理作らないんですか?」


「…(コクコク)」


「ええ…1人暮らしならしっかり料理してください。」


「…はい。頑張ります…だがしかーし!それとそれでは違う!と、言うわけでなんか買って!」


 ん?なんかさっきと言ってることが違うような…ま、良いや。

 俺は近くにあった焼き鳥らしきものを見つけた。


「すみませーん。1つくださーい。」




「パクリンチョ…うまい!うますぎる!」


 …俺はサーリに餌やりしている感じになっていた。

 そういえば、外に出る時もこの服なんたな…サーリさんの制服がこれなのか?日本だとコスプレと勘違いされるぞ。


「はい。これで満足か?」


「はい!ではではではでは行きましょう!」


「とこに?」


「知らないです!」


「おい!」


 そんな話をして、街の人に聞いてみることにした。

「解けない呪い」というのなら、有名だろうと思ったからだ。しかし、その思惑とは違い、実際は知らない人が全員。俺達は書庫に行ってみることにした。


「全く見つからない」


「だねー全然見つからなーい…ねえ、おうち帰って良い?」


「だめ。手伝ってください」


 そう話していた。まさに諦めムードだ。

 俺はそう感じていたが、遂に手がかりとなりそうなものを見つけた。


「「呪い大全』何だこれ?」


 この分厚い本だった。

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