第17話

「あ、それ『呪い大全』はね、全ての呪いが書いてあるとーても素晴らしい本だよー。けど、高いからあまり出回らない1品になってるよー」


「つまりはさ、ここに書いてあるんじゃね?」


「そうなるねー」


 俺は即読んだ。


 ペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラ…


 分厚すぎだろ、


「あ、あった。」


 おー、これは…?


『種類 魔法封印 解呪難易度 普通

 かかる方法 人間から魔法で

 解呪方法 3体の特定のモンスターを自分で倒す

 1.ゴブリン

 2.オーク

 3.ワイバーン

 しかし、特定のモンスターを2体以上倒してしまったら、最初からやり直しである。

 変な事をしなければ解呪出来るのですが、1人だと危険なので、3.4人のパーティーを組んでやりましょう』


「…ちょーめんどい解呪方法だなぁ!」


「それな!」


 俺、これやらなきゃいけないのか…




 冒険者ギルドに来た。そこのテーブルに2人で腰掛けた。


「で、4人もパーティーいないんじゃないの?君さん」


「4人はいないけど、3人なら行ける」


「え?マジ?」


「とりあえずはお前は確定。俺も確定でこれで2人」


「なんで私も行くことになってるのですか!?」


「で、うちの一応のパーティーメンバーが1人呼び出せる」


「え?パーティー入ってたの?」


「うん、一応だげど」


 俺はシマホを取り出した。

 さあ、ここで2.3つ目の機能を、

 このシマホにはGPS機能があって、これで現在地が分かる

 3つ目!

 何と相手のシマホがある所にワープ出来ちゃいます。しかもどんな距離でも、

 しかし、相手も自分も了承しないとワープ出来ないし、MP必要だから、そこだけ注意。


『おーい。シズクさんシズクさん』


『はいなんでしょうか』


『ちょっとさ、呪いを解くのにモンスター倒す必要あるから手伝ってくれね?』


『あーごめん!私、今忙しくて無理!』


『ohh…』


『ほんっとごめん!そっちで頑張って!』


『…分かった。そっちも頑張!』


「…」


「どうしたの?何か顔が青ざめてるけど…」


 やばいぞこれは…

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