第14話

「おっまたせー!可愛い可愛いサーリさんが戻って来ましたよー!」


「あ、持って来たんですね。お疲れ様です。」


 サーリさんが持って来たのは、モンスターの残骸や草。果物などがあった。

 サーリさんはそれを全てぶち込んだ。


 ドボボボボ…


 まるで給食の残しの音みたいな感じがした。懐かしいなぁー。おれ、あの時は小食たったなぁー。


「さあさあいろが変わって来ましたよー!」


 そう言っているので釜をみると、何と緑色に変わっていた。魔法使ってないはずなのに、なぜかサーリさんが魔法を使っているように感じた。

 俺、こう言うの何か憧れるなぁ。いつかは何かポーションとかが作れるスキルとってポーションを自分で調達出来るようになったら、もっと遠征できるのかな?知らんわ。


 そう考えていたら今度は赤色に変わっていた。


「もうちょっと煮込めば完成ですかね?」


 サーリさんがそう言っていた。

 赤色に変わったら、見た目お汁粉だけど、これ、果物とか残骸とか入ってるんだよね…そう考えると怖いな、これ。そしてこれを作ってるサーリさんも結構怖いな。てゆうか一周回って凄い。


「サーリさんってどうしてこう言う仕事にしようと思ったのですか?」


 俺はサーリに質問してみた。理由は…なんとなくだ。なんとなく。

 サーリさんは答えた。


「んー…結構こう言うの。好きだからかな。何かね、こう言うの作ってる時って、何か…何か楽しいの。すごく、どんなものが完成するんだろうって。試行錯誤とか楽しいし…だからかな?人が来なくてもやれるのって。元々呪いとか解呪とかってあまりかかる人いないし…それはそれで平和ってことだし良いけど…まあ要約すると好きでやってる感じ」

 もうかき混ぜて10分がたった。もうそろそろかな?そう考えていたら、


「よーし。これぐらいで良いかな?はいかんせーい」

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