第11話
ガタン…ガタン…
…時刻は夜。場所は愉快な野原。
馬車は一度止まって泊まると、おっちゃんが言ってたから一度降りた。決してダジャレではない。はず。
ふぁぁ…それにしても、本当に何もないな。木すらない。どっかのソシャゲの背景画像に使われていそうなぐらいだ。
それにしても…モンスターまでいないとは…。何か別の意味で怖い。
「よぅし!じゃ、
そう言って俺の馬車を担当していたおっちゃんが火をつけ、BBQバーベキューをし始めた。今更思ったけど、ここもバーベキューの文化。あるんやな。初めて知ったわ。
もうこの日は焼肉パーティーで大盛りやがり。何の肉かは深く聞かない方が良いけど…実際、オークとかワイバーンとかだし…うん。
まあ、その後、そのまま寝た。ふっつーに。
馬車移動2日目。
割と馬車のガダガダに慣れてきた。ちょっと酔うけど。
それにしても。本当に何も…あ、街が見えて来た。本当にモンスターでて来ないな。今回はラッキーなのかな?
これがフラグになった。
「ガォゥゥ!」
…あーあ。僕がフラグ立てたせいでゴブリンが出て来ちゃったよ…ってそう思ってる場合かぁ!働け!俺!
と言う事で始まりました魔法禁止ゴブリン30体討伐RTA。しかし!今回は仲間がいる!これなら記録は期待できます。
俺は電光石火を使い。素早さを底上げ。からの最近買った短剣で突き刺す。しかし、
「硬い…」
攻守ステータス1の俺はゴブリンの腹すら貫通できなかった。そこで俺は、ある作戦に出た。その名も!囮作戦!
俺はファイアーボールを使い、ゴブリンのヘイトを集めた。視線が…やばいぐらいにある…怖っ。
俺は辺りに言った。
「皆さん!俺は囮になるのでゴブリンを倒しちゃってください!」
「「「「はい!」」」」
おお〜!初めて指示出したけどみんな聞いてくれた!嬉しい。俺はとりあえず逃げる。逃げまくる。後ろを見る。見事に引っかかってくれたようだ。
「せい!」
「うおらぁぁ!」
前衛の剣士が俺を追っかけてるゴブリンから1体1体倒していき、
「『ファイアーボール』!」
「『ウィンドストリーム』!」
「『稲妻』!」
「『闇弾』!」
後ろの魔法使いがそう言い、
「『ヒール』!」
回復職がそう言う。
…おおーさすが愉快な仲間たち。戦力が単独と比べて桁違いだなぁ。一人だと、どんだけ時間かかったのか…考えただけでぞっとするわ。今の魔法はなてない俺は、無力でただこうすることしか出来ないからな。
俺は逃げながらそう思った。
…あれ?僕雑用係?
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