第3話

 落ちる罠と思い込んでゴブリン専用の罠にハマった僕。マジ恥ずい。あ、扉が開いた。

 扉の奥はたくさんの草原と町があった。

 うおおおお!すげぇ!これだよこれ!剣と魔法のファンタジーってのは!初期位置ここにしろよ!何で洞窟だったんだよ!


『ピコ〜ん!メールが届いたよ!是非見てね!』


 あ、はい。答えるんっすね。


『それはね〜、君がこの後困らない様にするためだよ〜。レベル1だと色々と困っちゃうからねー。あ、一つスキル付けておいたからね〜。       たんこQ(神なんだよ一応!)』


 あ、この人(?)神だったんですね。てゆうか、スキル1つ付けるとか、自由過ぎじゃないですか。けど、1だけ上がっても意味ないと思うんすよね。

 ま、一応見てみるか。


 名前 不明  職業 不明 性別 男

 Lv2


 HP 45/91

 MP 899/900

 力 1

 守 1

 速 1000

 運 100

 再 18(+3)


 スキル

 電光石火 23

 再生能力上昇 2

 破壊•エクスプロン 1

 移動魔法 1


 称号

 洞窟の制圧者(キテントリー伝説洞窟)


 うん。増えてるね。

 1つ!移動魔法が増えた!嬉しい!移動が楽になる…と思う。

 2つ!称号が増えた!意味は無い!



 とりあえず。僕は街に行くことにした。


「おい!そこのお前!誰だ!」


 うーわ多分面倒い奴や。


 名前 メージャ•サイコーロ 職業 番人 性別 男 LV20


 HP 100/100

 MP 29/29

 力 390

 守 218

 速 100

 運 10

 再 1


 あ、スキルとか称号は見れないんだ。あと普通にステータス負けしてるやつあって泣けるわ。


「普通の一般人です。」


 多分駄目かもしれないけど、一応やってみた。


「嘘だな、俺の番人の勘がそう言ってる」


 あーやっぱり。けど、ここは、


「え〜と…自分本当に一般人なんですが…」


 嘘を吐いてみた。人生で最初の嘘が異世界とは…


「ならパスポートを見せろ」


 え?パスポート?


「え…と、無いです。」


 あれ?これ無かったらやばい系?これ詰んだ?


「…ちょっと話を伺いたいが、まあ、入るのが目的だろう。…おし!じゃ、パスポート作ってやるぜ」


「え?ここで出来るんですか?」


「おう、代金は無料でいいからな」


「ありがとうございます!」


 事情があることを知ったのかおっさんが話を区切った。顔の割にめっちゃ優しい人だった。ありがとう。



 おっさんによると、ここはツサガゴンと言う街らしい。

 パスポート作りのために水晶玉に手をかざす。そしたら水晶玉から光が出て、封筒が出てきた。その中には、ステータスとか個人情報とかがあった。ん?けど名前は未だに不明の文字…


「よし、入っていいぞ」


 けど、これは後回しでいいや。

 ありがとう。おっさん…本当にありがとう。

 そして僕は、ツサガゴンの中に入るのでした。


 ―――――――――――――――――――――――――


 あ、はい。僕です。ツサガゴンの中に入った僕です。

 街並みと人混みが凄い。やばい。気持ち悪い。とりあえずはギルド行こう。あれ?どこだギルドは、ギルドー!

 このまま、1時間ずっと歩き続けるのでした。



 はあ…はあ…やっと着いたぞギルド…何か国会議事堂みたいな見た目してる。それぐらい凄いでかい。

 中に入ってみる。

 中は意外と清潔で、酒場、冒険者ギルドが一緒になっているそう。とりあえず、ギルドの受付に行ってくる。


「えーと…冒険者になりたいのですが…」


「はい、初めての方ですね。少しお待ちください。」


 あ、意外とさっと行けた。

 受付の人は、席を外して、また戻って来た。


「まず、パスポートを出してください。」


 僕は、出来たてほやほやのパスポートの封筒をだす。


「はい。ありがとうございます。次に、この紙に何かサインや印をお願いします。」


 僕は漢字で(印)と書いた。


「ありがとうございます。これで以上です。」


「え?もう終わりなのですか?」


「はい。以上です。」


 その後、説明などを聞いて…


「ようこそ!冒険者ギルドへ!」


 と宣言されて、ギルド登録は終わりとなった。もちろん。名前は無いけど…名前どうしよ…。

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