人探し

 アランの道案内でソフィアはとあるパブに来ていた。パブとはパブリックハウスの略で、大雑把には酒類を提供する場のことではあるが、その歴史は深くかつ様々な似た概念と混雑してきたので、その本質は一口には言い表せないものでもある。

 今日、ロンディニウムにあるパブは全て法律の下に許可された場であり、そういう意味でもパブリックと言えた。事実、無許可の店があったとしてもだ。

 そして、そんな中許可を得て営業していたごくごく普通のパブの前で、二人の男が並んで喋っていた。


「ここが銀の輪亭なんだけど……」


 と口ごもるのはインバネスコートに身を包んだ男。名をアラン。


「そうか。……入らないのか?営業しているようだが」


 そして、その声にパブを指をさしてそう問いかけたのが、サックコートに身を包み顔を包帯で覆った男、変装をしたソフィアだった。

 アランは顔をしかめながら自分の顔に指を向けることで一つの主張をする。


「いや、ねえ。駄目だと思うんだよね。僕」

「……ああ。なるほど」


 ソフィアは自分の顔を覆っている包帯のことを思い出し、確かにと頷く。しかし、ソフィアためらわずに一歩進んでパブの扉に手を掛ける。


「追い出され時は、追い出された時だ」

「なんだか僕、貴方のことが分かってきた気がするよ」


 後からついていくアランがため息をつき、その声と共に扉に付けられたベルがカランと鳴る。果たしてその扉の先にはトレイを持った給仕らしき女性がいて、その女性が振り返って入ってきた人に「いらっしゃいませ」と口を開きかけて、目を丸くさせる。


「ななっ!!」

「危ないぞ」


 思わず手を上げて悲鳴を上げてかけてしまう給仕。そのはずみでトレイが宙に浮くと、ソフィアは一歩前に出ながらそれに手を伸ばして空中で受け止める。

 だが、それが悪かったのか、突如近付いてきた格好になった包帯男に、給仕は顔を真っ青にさせてついに絹を裂くような声をあげた。


「キャーー!!」

「落ち着いて」


 包帯男から逃げようとして転びそうになる給仕の腰を、ソフィアはトレイを持たない手で支え、彼女が倒れないように手助けをする。

 結局給仕が転ぶことはなかったが、バタバタと手足を動かしてソフィアから逃げていき、彼女は包帯男の後ろに立っている知り合いに気が付くと、大声で非難の声をあげる。 


「ホームズさん!なんて人を連れてきているんですか!」

「ハドソン夫人。落ち着いて。彼はダンと言います。……怪しいですが、悪い人では多分ありません」


 アランは両手で落ち着いてと身振りをしながら、ソフィアの前に進み出てハドソン夫人に声をかける。一方のソフィアは掬い上げたトレイの上にこぼれていた、本来は皿に丁寧に盛りつけられていたであろうチョコレートを口に運ぶ。


(甘い。美味い……素晴らしいな)

「ダン。名乗りなよ」

「ん?ああ、ダンって私のことか、そういえば」


 ソフィアが久しぶりに食べるチョコレートの味に感動していると、アランが彼女のことを肘で突いて自己紹介を促す。そこでようやくソフィアは自分が話題にされていることに気が付いて、ハドソン夫人としっかり目を合わせて頭を軽く下げる。


「偽名ですが、ダンと言います。アランとは先ほど出会いましてね、少し喋りましたが彼はとても理知的で素晴らしい。きっと、ここのパブの素晴らしい菓子を食べているからでしょう」


 『素晴らしい菓子』という言葉にハドソン夫人が頬に手をあてて嬉しそうにし、それにソフィアはにっこりと笑いながらまた一つチョコレートを口に入れる。

 見た目の通り危なそうな人ではないと理解したハドソン夫人は、包帯男改めダンに上品に礼を返す。

 

「ここの店主をしておりますハドソンです。ええと、その包帯は?」

「気にしないでください」

「えっ?」

「気にしないでください。これ、お返ししますよ」


 戸惑うハドソン夫人にソフィアはトレイを突き返して有無を言わさなかった。ちなみに、チョコレートをまたもう一つつまみ食いしながらだ。

 チョコレートを口に含んだソフィアは、すでに店内にいた客に見つめられているのを気にせずに一番奥のテーブルへと進んでいく。

 この銀の輪亭と言うパブの内装は、小奇麗でモダンな雰囲気があった。

 ランプの揺らめく火に浮かび上がるテーブルや椅子はよく手入れされて、暗めの琥珀色に輝いていたし、カウンターテーブルも傷一つなく滑らかであった。カウンター奥には様々な酒が並べられ、その隣にはソフィアのお目当てのココアの缶も置かれてもいた。

 そんなパブの一番奥のテーブル席をソフィアは選び、椅子を引き出す。椅子は男の腰当たりの高さであったが、ソフィアはその椅子に難なく座る。


(そう言えば、私って背が高いのか?)


 この時初めてソフィアは自分の背が高い事に気が付き、ちらっとアランのことを見る。同じテーブルの向かい側に着いたアランはソフィアよりも少しだけ目線が下にあり、アランと他の店にいる男達とを比べると彼は少しだけ背が低いようだった。


(主人公が同じインバネスコートを着るからな。彼も背が低いのか)


 その事実に妙に納得したソフィアはテーブルに腕を置きながら、ハドソン夫人を呼び立てる。すると、先ほどトレイの中身をダメにしたからか改めて配膳しなおしていたハドソン夫人が「少々お待ちを」と返した。

 彼女がやってくるまでに少々時間が出来たため、アランはこれ見よがしにため息をつきながらソフィアのことをねめつける。


「なあ、猫被ってないか?」

「被ってないよ」


 ソフィアはそうやって軽く返し、店内の壁に貼られたバンホーテンココアのポスターを見て内心感動する。


「僕はこの数十分の内で貴方のことがよくわかり始めたよ」

「ほう?」


 ソフィアが片眉を上げて挑戦的にアランのことを見る。ただ、その表情変化は包帯で隠されて見えないのだが。


「自分勝手」

「自覚はしている」


 ソフィアは頷くと、また店内へと視線を向ける。そんな彼女の態度にアランはまた長いため息をついたのだった。


「あれだ。自分の能力を信じて疑わないし、実際能力があるからタチの悪い奴。大学の教授連中みたいな」

「大学に行ってたのか」

「まあね」


 アランが口をへの字に曲げながら曖昧な肯定をする。ソフィアはそんな彼の言葉を聞きながら、はてアランは大学に行っていたのか?、と前世の記憶を探ろうとする。しかし、すぐにそれはやめる。なぜならば、行ってようが行っていまいが関係がないからだ。

 一方のアランはそうは考えなかったらしく、ソフィアへと真剣な表情で問いかける。


「貴方は大学教授?」

「好きに考えると良い。数学の問題でも出そうか?」

「そういう所だよ」


 アランが今日何度目かのため息をついたところで、ハドソン夫人がテーブルにやってくる。


「何か聞きたいことがあるんですか?」

「ええ。ここでは酸っぱくないココアが飲めると聞いたのですが、本当ですか?」

「もちろんですとも。バンホーテンのココアなんですけれどね。それをまたうちでアレンジしているんですよ」


 ハドソン夫人は先ほどソフィアも見ていたポスターを指さす。そして、聞きたいことが聞けたとソフィアは深くうなずき、ハドソン夫人に注文をする。


「じゃあ、そのココアをいただきたい。後、先ほどの美味しいチョコレートも」

「承りましたわ。それで、ホームズさんは?」

「サイダーをお願いします」

「いつものですね」

「ええ、いつものをよろしくお願いします」


 アランが頼んだサイダーとは炭酸飲料と言う意味ではなく、リンゴをアルコール発酵させて作った歴としたお酒である。日本ではシードルと呼ばれるのが一般的だ。

 ハドソン夫人が注文を受け取ると、カウンターへと戻っていく。それを見送った二人の間には沈黙が訪れる。先ほど出会ったばかりだから仕方がないのだが、アランはその沈黙に気をもみ、先ほど押し付けられた新聞の残りに目を通し始め。一方のソフィアは興味深そうにハドソン夫人の手つきを観察していた。

 そして、沈黙のまま時間は流れ、やがてハドソン夫人が注文された品を持ってくる。


「ありがとう」

「いただきます」


 ソフィアとアラン二人は彼女に礼を言うと、それぞれ注文したものを受け取る。ココアは柔らかな湯気が立っていて、チョコレートは黒光りしてとてもおいしそう。サイダーも、ランプの光の加減であめ色に輝いて、気泡を揺らめかしていた。

 ソフィアは先ずはカップを持ち、ココアの匂いを楽しみ、一口飲む。


(甘いチョコレートの香り、少しミルクも入っているか?実に美味い)


 目の前でお上品にココアを飲み始めるソフィアのことを観察するアランは、“いつもの”サイダーを脇に寄せ、それで開いたスペースに新聞のとあるページを開く。


「なあ。『私は君に協力できる』って本当かい?」

「覚えていたか。耳聡いな」

「まあね。で、どうなんだい?」


 ソフィアはチョコレートを口に含んでその味を堪能してから、頷いた。


「人の失踪だったか?できるだろうが、仕事の合間を縫うことになる。調査にはほとんど同行できないぞ」

「それでもいい。今は猫の手も借りたいんだ」


 その言葉と共に、アランは開いていた新聞を文字が読めるようにソフィアの方へと反転させて、そこの記事を指でトントンと叩く。


「じゃあ、改めて。今、ロンディニウムでは人が多く行方不明になっているんだ。

 ここに書かれているように、新聞でも取り上げられるほどだし、広告欄でも人探しの投書がされている」

「はっきり言うが。今どきのロンディニウムで行方不明者は日常茶飯事だと思うが?」


 ソフィアはココアを飲みながら新聞の内容に目を向ける。


『今ロンディニウムでは失踪が相次いでいる。それは下級労働者から中級労働者のみならず、高度技術者にまで及んでいる。中には貴族位を持っている者も。

 その失踪は前触れがない。昨日まで一緒に酒を飲んでいたのに、朝になったら行方不明となっている。

 近隣住民や金銭的なトラブルも無いのに、煙のように消え去っているのだ』

「飛ばし記事に見えるが……そうじゃないんだな?」


 ソフィアがそう言ってアランのことを見れば、彼はまじめな顔で頷く。


「僕はここに書かれている貴族位を持った方の親族に依頼された。本当に前触れなくいなくなったようなんだ」

「ふむ」

「それで、調べ始めるとこの数か月で次々人がいなくなっていることが分かった」


 アランは懐から手帳を取り出すと、そこに書かれた名簿をソフィアに見せる。そこには人の名前が羅列されており、その人を見かけなくなった日付、失踪者の人となり、人間関係、それらも要点を押えて書かれていた。


(一番古い日付が1年前。そこから規則性無く断続的に失踪が相次いでいる。

 しかし、約4か月前から日付の間隔が急激に狭くなり、ほぼ連続して失踪、か)

「4か月、いや、この半年で居なくなった人間が事件に巻き込まれている可能性が高いな。

 それ以前の失踪者は別件か、個人的な理由だろう」

「貴方もそう思うか……」


 ソフィアはココアを楽しむために一旦思考をやめて、それからカップに口を付ける。その間にもアランは手帳に目を落としながら言葉を重ねていく。


「いなくなった人の共通点は今のところ見つかっていない。港湾労働者から、乗合馬車の御者まで、様々だ」

「ふむ」


 一杯のココアの量はそう多くない。ソフィアはそれを飲み干してしまい、少し残念そうにカップを置いた。そして、チョコレートを手に取り、口に含む前にアランに問いかける。


「いなくなったという貴族は何の仕事を?」


 聞きたいことを聞くと、ソフィアは手に取った物を口に放り込んでその味を堪能し始め、そんな彼女にアランは手帳をめくってあらかじめ聞いていたことを再確認する。


「大学を卒業したばかりで、まだ仕事は決まっていなかった。

 研究していたのは、ええと、……地面工学?ってご家族が。書いていたらしい論文はまだ調べられてない」

「地盤工学か?」

「そう、それ。よくわからないんだけど、どういう学問?」

「それを説明するためには、もう一杯のココアが必要だ」


 その言葉にアランは立ち上がってカウンターへと赴き、ハドソン夫人へとココアの用意を頼む。そして、いつの間にか無くなっていたサイダーの代わりに、自分も一杯のココアを頼んだ。

 ソフィアはアランが返ってくるなり、解説を挟む。


「まあ、単純に言えば地面の下を考える学問だ。特に、何かの建物を建てる時の地面の下を考える」

「それだけ?」

「単純に、って言っただろ。実際は難しい分野だし、重要度も高い。これを軽視すると、かの有名なピサの斜塔のようになる」


 ピサの斜塔と言われて何かに思い至ったのか、アランが納得したような表情になった。


「個人的には、今乱立している工場や建築物には安全性が担保されているのか、と一言言いたい。確かに今は建てれば売れるという――


 ソフィアがアランに対する解説から続けてずっと感じていたことを口走っていると、その途中にハドソン夫人が二人のココア持ってくる。


 ――ありがとう、夫人。今はそういう話では無かったな」

「ありがとう」

「いえいえ」 


 ココアの差し入れで一旦言葉が区切られたために本題を思い出したソフィア。そして、長話が始まりそうだと内心戦々恐々としていたアランは、二重の意味でハドソン夫人に感謝を述べる。


「何の話だったか?」

「行方不明になった人たちの共通点」

「ああ、そうだった。もう一度名簿を見せて」


 ソフィアはアランから手帳を受け取ると、それをもう一度読み込み始める。現状はデータが集まり切っていないためか、傾向は余り読み解けなかった。

 年齢は30~50台が多く、中流以下は場所や身分問わずに失踪している。肉体労働者も頭脳労働者もいる。外れ値としてはやはり、一人だけいる地盤工学を学んでいた貴族だろう。論文も書いていたので、貴族と言っても学者の卵か。

 ソフィアが一人考え、彼女が一定の結論を出すまでにアランがココアを飲んでいると、沈黙が訪れる。すると、その沈黙を利用して、話を漏れ聞いていたのかハドソン夫人が横から口を挟んできた。


「行方不明といえば、数年前、人が大量にいなくなったと話題になっていませんでしたか?」

「大量に?」

「ええ。イーストエンドのあたりじゃなかったかしら?物騒なことがあるものだと、震えあがりましたわ」


 ハドソン夫人は自分を抱きしめるようにして震える仕草をすると、話したいことはそれだけだったのかカウンターへと戻っていってしまう。


「さっきの話、僕はロンディニウムが長くはないから知らないんだけど、貴方は?」

(イーストエンドで大量失踪?

 ……私がジョージの息のかかった人間を殺した件か?)


 ソフィアはココアを啜り手帳の内容に頭を悩ませているふりをしながら、ハドソン夫人が言っていた事件はかつて自分が行ったことではないかと思い至る。果たしてこの件を知っていると言うべきか言わざるべきか……、その判断は早かった。

 嘘はつかないが、真実も言わない、と。


「ある程度は知っているが、今回の件と関係はあると思うか?」

「分からないけど、無関係ではないと思う。例え同じ背景がなくとも、共通項があるかもしれない」

「ふむ。確認するべきか」

(あれからあのテラスハウスはさらに所有者を転々とさせて、ジョージに繋がらないようにした。

 それからはどうなったか確認していなかったからな。これはいい機会かもしれない)


 ソフィアはココアを飲み干し、手帳をアランへと返す。彼はカップに口を付けながら片眉を上げてその手帳を受け取り、同じようにココアを飲み干すためにカップを大きく傾けて一気に呷った。


「何かわかった?」

「何も。ココアが美味しいという事くらいか」

「そうだね」


 情報収集の途中だから悲観するものではないが、事態は行き詰ってしまっていた。これを解決するにはさらなる調査が必要だと二人には判断できた。


「で、どうする?手伝って欲しいならある程度手伝ってやれるが?」


 ソフィアはそれなりに乗り気でアランに問いかける。謎を解明するのは楽しいものだし、一歩間違えれば自分に類が及ぶ可能性もあったので、それにつながる糸口は先に見つけて封殺したくもあった。

 そんな思惑があるとはつゆ知らず、アランは右手を差し出す。


「手伝いを頼みたい。お願いできるかな?」

「もちろんだとも」


 ソフィアはにっこりと笑ってアランの手を取り、しっかりと握手をする。とはいっても、その表情の殆どは包帯で見えていなかったのだが。


「報酬はここを奢ってくれればいい」

「それくらいでいいのかい?」

「いいんだ」


 アランは余りに安い報酬に目を丸くさせる。彼は先の貴族の親族からそれなりの前金を貰っていたし、成功報酬も多く期待できていたので、その半分は払う気で居たのだ。


「さて、探偵殿?これからどうするかね?今日は一日空いているから付き合ってやれるぞ」


 アランのそんな戸惑いを知ってか知らずか、ソフィアはからかうようにアランに顔を少し近づけ、楽しそうな目線を合わせて問いかけた。

 そんな彼女の仕草にアランは肩をすくめ、行為に甘えることにした。


「じゃあ、これからイーストエンドに行ってみよう。多分そっちの情報はある程度集めやすいだろうし」

「というと?」

「場所、どれくらいの人が居なくなった、とかくらいならすぐに集められるだろうってこと」


 アランはそう言って椅子から立ち上がり、ハドソン夫人の元へと歩いていく。二人分の勘定をするために財布を取り出し、ついでに何かを――先ほど聞いた情報についてだろう――を話して背を向けている間に、ソフィアは机の端にある小さなグラスに目を向ける。


「さて、これは何だったんだ?」


 ワンショットグラスよりは少し大きく、ガラス質で特に装飾も無いサイダーが入っていたそれを手に取る。しかし、グラスの中に残るのは少しの水滴と、僅かなリンゴの香りだけ。

 ソフィアは手の中でそのグラスを少し弄んでからひっくり返し、コツン、と音を鳴らして逆さまにテーブルに置く。


「ダン。大雑把な場所は聞いてきたよ」

「わかった。行こうか」


 そして、アランが帰ってくると、ソフィアは何事も無かったかのように立ち上がり、二人は連れ立って銀の輪亭を出ていく。

 後に残されたグラスは、ランプの火の揺らめきをただただ乱反射させていた。

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