憑依される女はある種お好みですか?

たから聖

第1話 憑依体質の友加里さん、夜の生活はいかがですか?

私。友加里って言います……。

はい。貴方の思うままになって見せます!


え?!つまらない?

そう言わないで!!きっと貴方をあげられると、思うわ。










◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



『なぁ、友加里。お前はホントに

毎晩求めてくるけど?そんなに



『…………へ?何のこと?』




『は?!!!…………マジか!!お前は?嘘くさいなぁ。ハハ。』


『ホントに、分からないの。

私って、そんなに変かなぁ。』





『いや、充分可愛いよ?』



俺の彼女……友加里。はとても

色っぽい声を出すが、いつもいつも

とほざく。



結構、俺的には満足いく夜の生活なんだけどな?

『友加里は、恥ずかしがり屋か?そんなところも、可愛いよ?』




友加里は、意味が分からない様子で、俺を変な目で見つめてくる。


まぁ、今に始まった事じゃないさ♪♪♪俺は友加里に満足してた。






夜の12時頃になると……毎晩の様に、友加里から求めてくる。



甘えた声を出して、友加里は

ディープなキスで、俺をノックアウトにするんだ。






だが、友加里は次の日も、

その次の日も、12時になると……必ず




俺は、疑問に思う。

何で?何なの一体……?



疑問が疑問を呼び、俺はついに


ある日、友加里の無視してみると…………?











さすがに怪しいと思い、友加里をあえて1人にさせて、様子を見ると、、、、。




ピョーーーンッッと飛び跳ねながらも、雄猫を部屋に招き


あ~…………俺は禁断なモノを

見てしまった!!!





海外のエロビデオかよ?!






まさかの、雄猫との性行為を

垣間見てしまった!!!






次の日、恐る恐る友加里に話題を振ってみると、





『なぁ、友加里?昨晩の事、

覚えてる?』



『え?!私?何かしら?!』



俺は、段々と顔が青ざめてきた。




『友加里は?もしかしたら。

?!』……と



疑うほどに、寒気が走りその場にいる事すら、怖くなってきた!




同棲生活を始めたばかりで、幸せ絶頂だった日々が……



友加里の奇行で、俺は怖くなった。



しばらく、同棲しているアパートを開ける事にしてみた。




すると友加里は、哀しそうに

空ばかり見つめていた。








確か?ニャー……とか?何とか?




俺は、試しに友加里にマタタビを与えてみると、




更に友加里は、色っぽく変化した。俺的には、ある種、

気味が悪かったのだ。





こんな女に、何度も中出しした!



俺は禁断の子を作る羽目になるのか?!





ヤケ酒を飲みながら、俺は眠りについた。





そして…………深夜12時になるとやはり友加里が、誘ってきた!





だが。今日は、いつもと違う?




いつまで寝取んじゃ~……ヒック』







『……?へ?!は?!!!』





友加里は、おっぱい丸出しで……

腹巻きに、ステテコ姿だった。




俺は愕然としながらも、その

おじさん風の友加里に妙な親近感を持ってしまった。





『おおお~ぃ!!兄ちゃん!!

あんた、話しが分かるねぇ?!

涙が……出てくらぁ。』




2人で……夜中中語りあった。



おじさん風友加里は、ジョークが面白かった!


あっという間の時間が過ぎ去ると




また、次の日も、友加里は

自分の酒臭さに驚きながらも


顔を赤らめる。



俺は、今夜はが現れるか?

少し、楽しくなっていた。ある種のコワイもの見たさな所が……

あったのだ。






俺は、寝たふりをしてみた。が……。ホントに寝てしまった。




深夜12時になった。




友加里が……誘いに来ない!?



俺は、目が覚めると時計を見たが


朝方の4時を針が指していた。





友加里を、呼んでみると、隣りの部屋から現れたのは、



素の友加里だった。初めて見る

素の友加里につまらなさを感じた。






と……その時、スマホが鳴った。




実家からの電話だった。


それに。飼ってたネコまでも。』





俺は妙に納得がいった。

ここ、数日前から、友加里が……代わりになっていたのだと、理解出来た。




世の中には、説明も出来ないことが……山ほどある。と、





俺は、おじいちゃんの口癖を

想い出していた。



あれから……。友加里は消えた。



同棲生活も、終わりを告げた。

1人で……お酒を飲んでいると、



あの時の友加里は、

一体……誰だったんだろう?と

不思議に思う。



部屋には、、、

友加里の匂いが、花の香りと共に、こそばゆく



香っていた。


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憑依される女はある種お好みですか? たから聖 @08061012

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