第3話 皆で行こうというお誘い
「私は兄達の、グランドツアーに付いてきたんです」
私達はこの町で一番、
そこは
店にいる人達も、とっても
お酒は出さないお店とかで、
すっごく良いわ!
そんな店内で、
だから料理が届くまで、
「私も、北からのグランドツアーなんだ。
「時期とはいえ、
「そうだね」
夏の終わり。
時期にグランドツアーへ行けば、こうして同国の人とも割と会うらしい。
「私も、本来なら私と
そこで言葉を区切り、ソレットさまは私達を
「男ばかりの中に、女性が一人いては心配ですね」
「
「あら、どうして?外はこんなに楽しいのに。家に
つい、むきになって反論してしまう。兄上達は、私を
「そこで、だ。どうだろう?君達が良ければ、グランドツアーを一緒にしないかな?」
そこで改めて、ソレットさまは私達を
「妹は、そこそこマナーは身に付けていますが……」
「その……。女性の話相手といった事は、少々……」
「失礼ねっ。ちゃんとマナーも
グランドツアーでは、国の
「そうだな。今年は今がグランドツアーのピークで、なかなか
「ご一緒させてもらって、
兄上達も予想外の事に、どうしようか悩んでいる。
「それならば大丈夫だと思う。姉上も、私のグランドツアーに付いて来るような方だ。女々したタイプではないから」
「兄様、
「そうだね。女性がいらっしゃれば、君が女性の
「大勢が楽しい旅になるのは、間違いないだろうしね。兄上、ご一緒させて頂きましょうか」
「そうだね。そうしようか。ソレット
「申し出を受けてくれて、ありがとう。食事の後、姉上を紹介するよ」
そこで頼んでいた料理が届き始めた。
兄様は、
「頂きます」
ソレットさまも
「
まあ、
「白身魚のフライも同じです。
え?白身魚のフライも
「
まあまあ!
「
私が大人しいので、サラール兄様に話を振られた。
「完全な生の物より、
ニホンショクのマナーに従い、ハシで
マナーの先生に
ハシに苦労しないおかげでスムーズに食事ができていて、お料理の味に集中できている。
「君達兄妹は、皆とてもマナーが良いね。これは、姉上は負けているかも知れない」
子供は大人の時間を
子供の間は食事の部屋は別々だから、両親のテーブルマナーを見る機会もなかった。
成人して何度か両親や兄達と食事をしたが、家族以外の人の食事は、社交界デビュー前で見た事がない。
だから、テーブルマナーがちゃんと出来ているかどうか、マナーの先生と家族以外の人から聞いた事がないの。
「
「厳しかったよね」
うんうん。マナーの先生、とっても厳しくて怖かったわ。
でもね。この場で一番テーブルマナーが出来ているのは、ソレットさま。
そんな中、ソレットさまはマナーの先生みたいにカトラリーを
そんな事を気にしつつ、初めてのシュシェーナ王国での食事を終えたの。
そして、ソレットさまの宿へ向かい、お姉様にお会いしたのだけど。その場でソレットさまのお姉様、ジャジーラさまと
とってもお美しいツンとして見える方なのだけれど、グランドツアー中だからか気さくでいらっしゃるのだもの。仲良くなれそうで、とっても嬉しい!
楽しいグランドツアーになりそうだわ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます