第2話 出会い
「あと一息で、大カロン山を
「そうだね。だいぶん降りて来たから、もう竜の心配はないだろうけど。それが良いだろうね」
「竜……。遠くから、一目だけでも見てみたいなあ……」
「
「そうだよ。女性転移者は竜を
「見るだけだってば!」
魔物が出たので、何度か戦闘を
だから、竜を間近で見たいとは思わない。遠くから、その姿が見られれば満足だわ。
「あ!兄様!兄様!タコアシハナハナネズミよ!」
鼻が
「残念。見逃した……」
「私も、見逃した……」
「兄様達って、グランドツアーに出てから運が無いわね」
兄様達は、動かない系の植物なら、
こういうのを『日頃の行い』って言うのだったかしら?
シュシェーナ王国側の国境の
「さあ!お昼ご飯にしましょ!
シュシェーナ王国では、
「ええー……。食べるのかい?」
「生魚だよ?ちょっとね……」
「兄様達は、焼いたのとか
「やれやれ……。レーテは『花より団子』だね」
「まあ、まだレーテは十六なんだから。それは別に、まだ良いじゃないか」
それは仕方ないじゃない。
◇
「着いたわーっ!お
「分かっているよ。食事をしたら、ギルドで
「
……くすっ。
ん?何?誰か笑ったのかしら?確かに、ちょっとはしゃぎ過ぎていたものね。
私達は、笑った人の気配のした方へ首を
馬上にあっても、高身長だろう事が分かる。体付きも程よくがっしりしているのは、腰に
顔立ちは、
「すまない。聞く
「こちらこそ、道の真ん中ですまない」
「気にしないで。あれだけ大きな声を出していれば、会話が聞こえて当たり前だから」
「す、すみません……っ」
年頃の
「いや。こちらこそ、失礼をした。私も今からお昼を
「それは
「今、この町に着いたばかりだから、案内してもらえるなら嬉しいな」
「お願いします」
「ああ、喜んで。少し先だ」
これが私と、未来の
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