ついにお父上登場!
そして登場早々下したのは、アテナイ・ストラテゴスとしての厳格な決断でした。
諸々の事情を考え合わせて合理的に判断するならば、こうなるのも仕方のないことなのかもしれません。
しかし時系列からスパルタ内の事情を正確に考察するフレイウスさん、キレッキレですね。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
はい、アテナイ・ストラデゴスとして、ティリオンの父、テオドリアス・アルクメオンも、スパルタとは同盟しないことに同意せざるを得なかったでしょう。
このことで、意図せずして、アテナイは、兄王の罠(アルクメオン家がすでに影の王家となって、強い軍部を作り上げているのでは、という疑問)を回避したことになります。
実際は氏族組織を率いて、影の王家、といえるほどになっているんですがね。
ティリオンはいわば、その影の王家の王子ですね。
普通の貴族よりはずっと貴重な人材ですが、それでもポリスの命運や、民主制を尊重するという氏族組織の理念から考えれば、ティリオンの個人的事情のためにそれらを曲げることはできないでしょう。
フレイウス、スパルタの奴隷村でカリアスに聞いたことや、帰り道でクレオンブロトス王の兵士に襲われたこと。
情報を鑑みて、かなり正確な考察をしていますよね。
キレッキレのお言葉、ありがとうございます!
パパ生きてたよおおお!!!
>「テオドリアスさま、スパルタと同盟されるのでしょう?!」
「アテナイは、スパルタとは同盟しない」
が秀逸だと思いました。
パパとしては息子のために敵国と同盟したいでしょうけど、アテナイ全体としてみたときに、たかが貴族の息子一人の命とポリスの命運を天秤にかけられるかという話になりますよね。
作者からの返信
はい、パパ生きてました。
パパが生きていなかったら、事件のもみ消しはされず、(できず)ティリオンに忠誠心の強いフレイウスが、ティリオンを追うこともなかったと思われます。
セリフに秀逸のお言葉、ありがとうございます!
もちろん、たかが貴族の息子一人の命とポリスの命運、ではあるんですが、クレオンブロトス王が推察していたように、アルクメオン家はいわば、民主制アテナイの裏にある、影の王家。
ティリオンはいわば、その影の王家の王子ですね。
普通の貴族よりはずっと貴重な人材ですが、それでもポリスの命運や、民主制を尊重するという氏族組織の理念から考えれば、ティリオンの個人的事情のためにそれらを曲げることはできないでしょう。
このことで、意図せずして、アテナイは、クレオンブロトス王の罠(アルクメオン家がすでに影の王家となって、強い軍部を作り上げているのでは、という疑問)を回避したことになります。
テオドリアスいきでた~~!
冷静に分析し、アテナイがスパルタと組むことは絶対にない事がわかりますね
レウクトラの戦いも間近ですし、史実を知っているから結果は見えているのですが、そこに至るまでにどんな物語を歩むのか、興味が尽きません☆彡
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
はい、テオドリアス・アルクメオン、生きていましたぁぁぁ。
おっしゃる通り、アテナイはスパルタとは同盟しないみたいです。
このことで、意図せずして、アテナイは、兄王の罠(アルクメオン家がすでに影の王家となって、強い軍部を作り上げているのでは、という疑問)を回避したことになります。
スパルタと同盟しない理由のひとつは、アテナイ民衆はテバイと同盟することを望んでいるから。
アテナイもテバイも民主制ですしね。
もうひとつは、スパルタが負けるから、とオレステス将軍は言っています。
どうやって負けるのか、どんな物語になるのか、見届けてやっていただければ嬉しいです。
テオドリアスの存命確認!
既に兄王からの脅迫状が届いていましたか。
でもアテナイはスパルタに付かない? その理由は気になります。
また、彼らがティリオンを見殺しにするとも思えませんし、どうするつもりなんでしょうね。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
はい、テオドリアス、生きていました。
そして、兄王から、罠をはった脅迫状も届きました。
アテナイはスパルタと同盟しないみたいですね。
このことで、意図せずして、アテナイは、兄王の罠(アルクメオン家がすでに影の王家となって、強い軍部を作り上げているのでは、という疑問)を回避したことになります。
スパルタと同盟しない理由のひとつは、アテナイ民衆はテバイと同盟することを望んでいるから。
アテナイもテバイも民主制ですしね。
もうひとつは、スパルタが負けるから、とオレステス将軍は言っています。
どうして負けるのでしょうか。
アテナイはティリオンをどうするつもりなのでしょうか。
――――――――*
『ウチのクセモノ! 2』にお星さまをありがとうございます!
心より、お礼申し上げます。m(__)m
こちらはこちらで、民主制としての当然の采配。
クラディくんにおなじくフレ様もつらい!
スパルタ衰退までの足音が聞こえてる?
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
そうなんですよ。
こちらはこちらで、民主制として当然の采配。
アテナイのアルクメオン家と氏族組織は、アテナイの軍事を掌握していますが、それは影でのこと。
スパルタの王家のように、表立って王と名乗っているわけではなく、民主主義と折り合っていかなければなりません。
クラディウスもつらいですが、フレイウスもつらいことになっています。
アテナイ側は、兵の平均戦力ではスパルタ戦士にひけをとりますので、情報収集を重視しています。
スパルタは本当に負けるのでしょうか。
テオドリアス、生きていたんですね!何とかティリオンと会わせてあげたい…!
ですが、アテナイはテバイとの同盟を望んでいるんですね…テオドリアスもきっとティリオンと会いたいと思っているでしょうが、なかなか辛い立場にある様子。フレイウスの踏ん張りどころですね。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
はい、テオドリアス、生きていました。
ティリオンと会わせてあげたいですね。
ティリオンを生かすために、父テオドリアスと氏族組織は、ティリオンが犯した事件をもみ消し、十分に回復できていないテオドリアスは、事件が公にならないよう身を隠しているくらいです。
けれど、いくらティリオンのため、といってもスパルタに同盟できないわけがあります。
ひとつは、アテナイが民主主義であること。
氏族組織は、アテナイの民主主義を尊重していること。
さらには、スパルタが負ける、という予測があること。
個人の命を助けるために、国の命運を揺るがすことは、普通ならできないですよね。
フレイウスは、テバイに同盟する、というアテナイを動かせるのでしょうか。
お父さん生きてたんだ!
色々と騙されてた(*'ω'*)
世界史はよくわからないので、この先どうなのか、ドキドキです。
でも、お父さん、そんな、不健康そうな場所に引きこもってたら容体が悪化しませんか?
作者からの返信
はい、ティリオン父のテオドリアス、生きてました。
この先どうなるのか、ドキドキしてくださってるんですね、ありがとうございます!
ティリオンを生かすために、父テオドリアスと氏族組織は、ティリオンが犯した事件をもみ消しました。
事件があったこと、テオドリアスが重傷だ、ということを知られないためには、身を隠しておかねばならないんですよ。
もちろん、安静のためもあるでしょう。
テオさん生存してたんですねえ。
しかし拗れた事態は個人の犯罪や氏族問題を超えて、国家同士の策略にまで発展してしまったと。
事態が丸く収まりそうな要素は全部そろってるんだけど、同時にぐっちゃんぐっちゃんのカオスになる要素も、全部詰め込まれてるのがすごい。
作者からの返信
はい、テオドリアス、生き延びてくれていました。
おっしゃる通り、拗れた事態は個人の犯罪や氏族問題を超えて、国家同士の争いにまで発展しそうです。
けれど、ティリオンのため、といってスパルタに同盟できないわけがある。
ひとつは、アテナイが民主主義であること。
さらには、スパルタが負ける、という予測があること。
どうなるのでしょうか。
まだカオスかもしれないですねえw
地の文で「死んだ」と明言されていなかったことと、事件をもみ消せたことからおそらくは……と思っていましたが、実際こうしてテオドリアスさんが生きていたことが明かされて安心しました。
……って、スパルタじゃなくてテバイと同盟するんかーい!!∑(゚Д゚; )
いえ、宿敵スパルタとの同盟など想像すらしていない市民の意見はわかりますが、オレステスさんはなぜスパルタが滅亡寸前まで追い込まれると断言できるのか。
あんたクレ兄見てないやろ! 見てたら絶対そんなこと言えんわ!(興奮すんな)
……まさか、オレステスさんにはエパミノンダスあるいはテバイ本国との繋がりがあって、何をやってるか知ってたり?
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
はい、ティリオンの父、テオドリアスが生きていてくれたおかげで、事件をもみ消せたわけです。
さすが吾妻藤四郎さま、察しておられましたよね。
それでも安心してくださいましたか、よかったです。
はい、どうやらスパルタとは同盟せず、テバイと同盟するようです。
しかも、スパルタは滅亡寸前まで追い込まれると。
その理由はオレステス将軍が説明してくれますよん。
編集済
スパルタが滅亡!すごい自信ですがそう上手くいくのか
戦は時の運もありますし
でもお父さんが生きていたのは幸いでしたね
ティリオンもお父さんの気持ちを理解したことですし再会して欲しい
そしてティリオンはどうなっちゃうの
作者からの返信
アテナイの予測は、スパルタが負けて、滅亡寸前まで追い込まれる、とのことですね。(滅亡ではなく、寸前、らしいですww)
まあテバイのエパミノンダスが、アゲシラオス王と組んでますからねー。
ティリオンの父テオドリアスが生きていたのは、幸いでした。
ティリオンは父と再会することができるのでしょうか。
ティリオンはどうなるのでしょう。
よかった〜お父さん生きてた(´Д⊂ヽ
アチラコチラに行き違いがあって、解きほぐす時間がかかりそうだけど、解決の暁にはハッピーになれる!
でもその道がさっぱり見つからない!
ホントは息子の命が心配でしょうがないでしょうね。
作者からの返信
はい、ティリオンの父、テオドリアス・アルクメオン、生きていました。
彼が保護を命じてくれていたのですね。
彼は息子を心から愛しています。
おっしゃる通り、本当は息子の命が心配で仕方ないんです。
けれど、スパルタに同盟できないわけがある。
ひとつはアテナイが民主主義であること。
さらには、スパルタが負ける、といいう予測があること。
どうなるのでしょうか。
編集済
い、生きてたぁ!?
なんか前回だか前々回だかに、ティリオンがトドメを刺せなかったから生きてるかもって書かれてて、それはないだろーwと思いましたが、あれは伏線でしたか。
さすがに息子一人のために国を犠牲にするのは、無理ですなぁ。
というか、氏族組織って影の王家だったんだぁ?
裏工作で操れるだけの力を持っていると。
それにしても負ける理由とは一体なんなのだろうか。束になっても勝てなかったスパルタが負ける理由……
追記)
いえ、ミステリーはそこそこ読みますよw
ただミステリーの場合は、ミステリーと身構えて読むので、実は生きてたというオチは予想の範囲内となります。そして誰もいなくなったの影響が強いので、使い古されていますよね。
ですが歴史ジャンルですし、剣でバッサリ斬られたら流石に助からないだろうと決めつけていました。もしかすると、バッサリ斬られたなんて書かれてなかったのかもしれませんが、私のイメージはそうだったんですよね。
だから、純粋に驚きましたよw
お見事です。
作者からの返信
テオドリアスが死んでいる、と思われてしまう素直なかたが多くて、何度も伏線を張るし、返信にも書くのですが、立派にここで驚いてくださるかた、たくさんいますww
あまりみなさん、ミステリーなどを読んで、物事を疑う経験をなさっていないかもw
いや、作者を喜ばせてやろうと、わざとびっくりしてくださっているのかもしれないです。
軍を掌握している、というのは、実はものすごい権力なんですよ。
『氷の剣士』の章で、オレステス将軍が説明していましたが。
氏族組織の理念として、民主主義を尊重する、ので、アテナイが危機になった時だけしか権力をふりかざしませんが、その気になれば、アテナイを動かすだけの力を氏族組織は持っている、と思われます。
氏族組織=影の王家、といっていいでしょう。
そして、ティリオンは、その後継者だったわけです。
テオドリアスとオレステスのように、将来はティリオンとフレイウスが、アテナイの未来を担っていくはず、だった。
スパルタが負ける理由は、次話から、アテナイの論理頭脳オレステス将軍が説明します。
スパルタとの同盟は結ばない。
おお、なんということでしょう。
我らのティリちゃんの命がっ。
どうなっちゃうのだ。
これはひょっとして歴史通りということなのか。
どんな歴史なのだろうか。
と、ちょっとウィキペディアでスパルタとテバーイを見てみましたが、あまりに文字ビッチリな情報がどわっと目に飛び込んできて悲鳴を上げてすぐさま画面を閉じました。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
はい、アテナイはスパルタと同盟しないことを決めたようです。
理由はオレステス将軍が説明したとおりです。
ティリちゃんの命はどうなるのでしょう。
>これはひょっとして歴史通りということなのか。
『ギリシャ物語』は、歴史フィクションですが、大筋の歴史に改変はありません。
転生とかも、神様が出て超自然の力で救ったりもありません。
イメージ的には「ベルサイユのばら」のようなもの、と思っていただければ、いいです。
実在の人物もいるし、架空の人物もいるし、脚色もされているけれど、歴史の大筋は追っている、みたいな感じですかね。
お星さまと素晴らしいレビューまで、ありがとうございました!
心よりお礼申し上げます。m(__)m
あう、スパルタが負ける。姫も兄王もクラディにも思い入れのある読者としてはスパルタ負けてほしくないかも。でも、そうなるとティリオンが、が、が。難しいですね。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
アテナイの氏族組織、すなわち軍上層部の予測は、スパルタ敗北、だそうです。
神原さまはじめ、読者さまたちは、スパルタ側の視点で見てこられたので、思い入れがありますよね。
どうしてスパルタが負ける、とアテナイは判断したのか。
そのあたりは次話から明かされていきます。
そして、スパルタに囚われているティリオンはどうなるのでしょうか。
スパルタが負けると、なぜわかるのか?
ティリオン様に誰か教えてあげてお願い!
アテナイ・ストラデゴス、生きているよ〜
えらい事になりそうな予感!
作者からの返信
どうしてスパルタが負ける、とオレステスは言い切っているのでしょうか。
ティリオンは、スパルタに囚われたままです。
そして、父テオドリアスの愛情には気づいたものの、父が生きているかどうかは、ティリオンにはわかっていませんよね。
そうなんです。えらい事になりそうです。
む!?最強スパルタ軍が破られると?オレステス、本当に分かってるんですかね?
作者からの返信
オレステス将軍、凄い事を言い出しましたね。
どういう根拠で、そのようなことを断言できるのでしょうか。
ストラデゴスさん!よかったー!実際に生きているのが確認できると、より安心します!
でも…ティリオンさんとお父さんは再会できるでしょうか…((T_T))
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
はい、ティリオンの父、アテナイ・ストラデゴス←(アテナイの将軍長の役職名)のテオドリアス・アルクメオン、生きていました!
お優しい木の傘さまに、安心していただけて、良かったです。
しかし、今やティリオンは、スパルタに捕らえらえています。
ティリオンは、父テオドリアスと再会できるのでしょうか?
クレオンブロトス王が想像したように、ストラデゴスは生きていたんですね。ティリオンに教えてあげたいです…
しかし、テオドリアスは殺されかけて尚取り戻そうとしたティリオンを、見殺しにするしかなくなっている様子です…😢
アテナイには、既にデバイから使者などが来たんでしょうか。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
はい、ティリオン父のアテナイ・ストラデゴス、生きていました。
確かに、ティリオンに教えてやりたいですね。
真田さま、お優しい♡
おっしゃるように、どうやらアテナイは、スパルタと同盟しない……出来ないようです。
ひとつは、アテナイの民意が、テバイと同盟することを望んでいるから。
もうひとつは、この戦でスパルタが負けるから。
なぜ、そんなことがわかるのでしょう。
編集済
お……
やはりティリオンの父、テオドリアス・アルクメオンは生きておられたのですね。
アテナイは、スパルタとは同盟しない。
やはりそうきましたか。
しかし、
この戦いくさでスパルタが負け、滅亡寸前まで追い込まれる。
……何故でしょう。
アゲシラオスが虫になってるから?
作者からの返信
はい、ティリオン父、生きてました!
なので、事件のもみ消しや、ティリオン保護の命令が出されていたのです。
そして、さすが青村さま、正解です!
鍵は、アゲシラオス王が握っています。
しかも、アゲシラオス王は……
スパルタが負ける要素…ペルシャかな。
もう世界史忘れちゃったけど。
(だから先を読みなさいって)
作者からの返信
スパルタ、負けそうです。
理由は何でしょうか。
アテナイの分析は正しいのでしょうか。
はい、先を読んでいただければ、お分かりいただけると思います。(笑
こんばんは、御作を読みました。
ああ、そうか。この頃のテバイって、神がかったペロピダスとエパメイノンダスのコンビが居た頃か。
次回から、よりハラハラしそうです……。面白かったです。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
はい、ペロピダスとエパメイノンダスのコンビが居た頃です。
私はエパミノンダス、と書いていますが、エパメイノンダスのことです。発音の差があるだけです。
西洋史をよくご存じのかたなら、エパメイノンダスの神聖隊、や、斜線陣、と聞けば、ああ、とすぐに心当たりがおありだと思います。
もちろん、ご存じでなくても、本作品では、全く問題ありません。
ハラハラしていただき、嬉しいです。
これからもよろしくお願いします。
やっぱり、お父さん、生きてたのね!
それは良かったけど……
スパルタが負けると、この時点で確信してるとは、一体どういう事!?
作者からの返信
はい、生きていました!
良い事です。
スパルタが負ける、と、アテナイ側は確信しているようです。
なぜでしょう。
生きてて良かったです。
作者からの返信
はい、生きててよかったです。
テオドリアスが死んでいたら、ティリオンは、確実に処刑目的で追われていたでしょう。そして、追ってくるのは、フレイウスではなかったと思われます。
生きてましたね!!
作者からの返信
生きてました!
斬られてもなお、ティリオン父が、陰で助けようと努力してくれてました。
えええっ、テバイと同盟を結ぶんですか?!
本城さまの脳内が素晴らしすぎて、私の思考では追い付きません(笑)
恋愛脳なので、ラブ以外の要素ゼロですから、仕方ありませんけれどw
ますます複雑で面白くなって来ました
さて、どんな流れになるのかしら
作者からの返信
もともと、スパルタとアテナイは犬猿の仲。
政治形態も違いますよね。
スパルタは二王制軍事国家。
アテナイは民主制国家。
そして、テバイも民主制国家です。
現代でも、資本主義の国と社会主義の国や共産主義の国って、仲がいいとは言えないですよね。
それに近い感じです。
スパルタとは同盟しない、テバイと同盟する、と決定されたことで、意図せずしてアテナイは、兄王の罠(アルクメオン家がすでに影の王家となって、強い軍部を作り上げているのでは、という疑問)を回避したことになります。
実際は氏族組織を率いて、影の王家、といえるほどになっているんですがね。
ティリオンはいわば、その影の王家の王子ですね。
影の王家の王子は、普通の貴族よりはずっと貴重な人材ですが、それでもポリスの命運や、民主制を尊重するという氏族組織の理念から考えれば、ティリオンの個人的事情のためにそれらを曲げることはできないでしょう。