応援コメント

子供たちの聖地 7」への応援コメント

  • 11年も……なんで
    なにか理由があったとして
    父よ、それでよかったのか
    結局、息子を信じてなかったのではないか
    愛の形を変えてほしかった

    作者からの返信

     お読みいただきありがとうございます。
     11年も、母が生きていると騙されていた、ティリオン。

     母親のタラッサ・エレクテイスは、事情があって(外伝)ティリオンが6歳のときの、エレクテイス当主殺害事件のあと、ほどなく自殺しています。

     なので、6歳のティリオンがいくら呼んでも、母を連れてきてやることはできなかった。
     実父のテオドリアスは、瀕死のティリオンを生かすために、嘘をついて騙してしまったのです。

     ティリオンを想って、ティリオンに生きてほしいがための、やさしい嘘。
     それ以外にも、隠し続けた理由が実はあったのですが、(外伝)本編ではそう思っていただければOKです。

     そして、衰弱死しそうになるほどの、ティリオンの深く傷ついた精神の様子を観察し、だんだん大きく育つのを喜んでいた期間は、そのまま、ティリオンを騙し続ける期間になってしまいました。

     11年もの間、母は生きている、と愛情と善意で、実父テオドリアスが騙してしまったのは事実です。

     そして、ティリオンは財産横領という悪意で騙された、と思い、悲しいすれ違いによる事件が起こってしまったんです。

     虐待していた医師の父は殺害され、母タラッサは自殺し、誤解がもとで、実父テオドリアスを斬ってしまったティリオン。
     すべての真相を知ったとき、彼は何を思うのでしょうか。

  • てりおん……涙々。

    作者からの返信

     母親のタラッサ・エレクテイスは、事情があって(外伝)ティリオンが6歳のときの、エレクテイス当主殺害事件のあと、ほどなく自殺しています。

     なので、ティリオンがいくら呼んでも、母を連れてきてやることはできなかった。
     実父のテオドリアスは、瀕死のティリオンを生かすために、嘘をついて騙してしまったのです。

     おっしゃる通り、ティリオンを想って、ティリオンに生きてほしいがための、やさしい嘘。
     それ以外にも、隠し続けた理由が実はあったのですが、(外伝)本編ではそう思っていただければOKです。

     そして、ティリオンの深く傷ついた精神の様子を見ていた期間は、そのまま、彼を騙し続ける期間になってしまいました。
     十一年もの間、母が生きていると騙されていたのも事実です。

     そして、悲しいすれ違いによる事件が、起こってしまったんです。

     虐待していた医師の父は殺害され、母タラッサは自殺し、誤解がもとで、実父テオドリアスを斬ってしまったティリオン。

     すべての真相を知ったとき、彼は何を思い、自分を許すことができるでしょうか。

  • まさか、母まで亡くなっていたとは…幼いティリオンにはただ一つの支えだったでしょうし、本当のことを教えてはそれこそ限界だったでしょう。
    母の死を隠したのもティリオンを想ってのこと。
    しかしその優しさが悲劇を招いたしまったとは、なんとも悲しいです。

    全ての原因である悪しき父親はとうに死んでしまった今、ティリオンは真相を知り、そして自分を許すことが出来るでしょうか…。

    作者からの返信

     お読みいただきありがとうございます。
     母親のタラッサ・エレクテイスは、事情があって(外伝)ティリオンが6歳のときの、エレクテイス当主殺害事件のあと、ほどなく自殺しています。

     なので、ティリオンがいくら呼んでも、母を連れてきてやることはできなかった。
     実父のテオドリアスは、瀕死のティリオンを生かすために、嘘をついて騙してしまったのです。

     おっしゃる通り、ティリオンを想って、ティリオンに生きてほしいがための、やさしい嘘。
     それ以外にも、隠し続けた理由が実はあったのですが、(外伝)本編ではそう思っていただければOKです。

     そして、ティリオンの深く傷ついた精神の様子を見ていた期間は、そのまま、彼を騙し続ける期間になってしまいました。
     十一年もの間、母が生きていると騙されていたのも事実です。

     そして、悲しいすれ違いによる事件が、起こってしまったんです。

     虐待していた医師の父は殺害され、母タラッサは自殺し、誤解がもとで、実父テオドリアスを斬ってしまったティリオン。

     すべての真相を知ったとき、彼は何を思い、自分を許すことができるでしょうか。

  • そういうことなのか…

    ここであの場面の謎が…

    作者からの返信

     はい、そうなんです。

     母親のタラッサ・エレクテイスは、事情があって(外伝)ティリオンが6歳のときの、エレクテイス当主殺害事件のあと、ほどなく自殺しています。

     なので、ティリオンがいくら呼んでも、母を連れてきてやることはできなかった。
     実父のテオドリアスは、瀕死のティリオンを生かすために、嘘をついて騙してしまったのです。

     ティリオンに生きてほしいがための、やさしい嘘。
     それ以外にも、隠し続けた理由が実はあったのですが、(外伝)本編ではそう思っていただければOKです。

     そして、ティリオンの深く傷ついた精神の様子を見ていた期間は、そのまま、彼を騙し続ける期間になってしまいました。

     悲しいすれ違いによる事件が、起こってしまったんですよ。

  • 胸をえぐられました。

    本当の父親の子を助けようとする必死の愛。

    子が母を必死に求める愛。

    すれ違った結果が、こうなっちゃったんですか。
    はやいうちに告白しておけば……と単純に言えないのがさらに複雑だし、やるせないですね(TдT)。

    当時の医学……でなくとも、やはり、生きる希望を失ったヒトを生かすのは大変ですよね。

    もう、養父の呪い……怖い!

    作者からの返信

     お読みいただきありがとうございます。
     お優しい、のりのりのさまの胸を痛めてしまって、申し訳ありません。

     母親のタラッサ・エレクテイスは、事情があって(外伝)ティリオンが6歳のときの、エレクテイス当主殺害事件のあと、ほどなく自殺しています。

     なので、ティリオンがいくら呼んでも、母を連れてきてやることはできなかった。
     実父のテオドリアスは、瀕死のティリオンを生かすために、嘘をついて騙してしまったのです。

     ティリオンに生きてほしいがための、やさしい嘘。
     それ以外にも、隠し続けた理由が実はあったのですが、(外伝)本編ではそう思っていただければOKです。

     そして、ティリオンの深く傷ついた精神の様子を見ていた期間は、そのまま、彼を騙し続ける期間になってしまいました。

     養父の呪い、怖いですねー。


  • 編集済

    善意と愛情の行き着く先が、地獄、という。
    何か一つでも違っていたら、こうならなかったんだろうな、という思いもあれば。
    もっとも良い選択肢を選んでいった結果として、こうなってしまったとも思えてしまう。

    ティルの立場からすれば、母親の死を虚偽で隠されていたのも事実。
    ではそれを知らせるタイミングがあったかといえば、これもたぶんNO。

    精神を深く病んでた彼が支えにしてたのが、母親の存在だった以上は、その屋台骨を折るようなことを知らせれば、それこそどうなるかわからない。

    実際にこうなったわけで。

    ならばもう、バレるまで嘘を重ね続けるしかなかった、というどん詰まりだったんでしょうね。

    作者からの返信

     そうなんですよ。
     善意と愛情の行き着く先が、地獄。
     妻が他の男の子供を産んだら、怒るのはわかりますが……
     おっしゃる通り、子供には大人の事情は伝わらなくて。
     ティルくんは、ただ、ただ、理由がわからないまま痛めつけられ、それでも、好かれようと、いい子になろうと必死で努力していたようです。

     そして、母は生きていると騙された。
     ティリオンに生きてほしいがための、やさしい嘘。
     ただ、十一年もの間、騙されていたのも事実でした。

     何かが少し違っていたら、事態は変わっていたかもしれませんよね。

    >精神を深く病んでた彼が支えにしてたのが、母親の存在だった以上は、その屋台骨を折るようなことを知らせれば、それこそどうなるかわからない。

     はい、その通りです。
     それ以外にも、隠し続けた理由が実はあったのですが、本編ではそう思っていただければOKです。

     そして、彼の精神の様子を見ていた期間は、そのまま、彼を騙し続ける期間になってしまいました。

     あとの「氷の剣士」の章で、このあたりはまた説明があります。

  • ティリオンの過去、壮絶でした…
    大人の事情は子供には伝わらないし、
    母親の死を隠されていたことは大きな裏切り。
    何かが少し違っていたら
    事態は変わっていたのにと思うと切ないですね。

    作者からの返信

     お読みいただきありがとうございます。
     そうなんです。
     ティリオンの過去は壮絶でした。
     妻が他の男の子供を産んだら、怒るのはわかりますが……
     おっしゃる通り、子供には大人の事情は伝わらなくて。
     ただ、ただ、理由がわからないまま痛めつけられ、それでも、好かれようと、いい子になろうと必死で努力していたようです。

     そして、母は生きていると騙された。
     ティリオンに生きてほしいがための、やさしい嘘。
     ただ、十一年もの間、騙されていたのも事実。

     何かが少し違っていたら、事態は変わっていたかもしれませんよね。

  • ティリオン、違うんだ、その人は本当にお父ちゃんだし、財産横領なんて考えていないんだ……。
    母ちゃんが死んだのを隠していたのも、君に生きる希望を持ってほしかったからなんだ……(´;ω;`)

    不幸な偶然が重なったとはいえ、あんなDV野郎の仇呼ばわりされるテオドリアスさんが気の毒すぎて……
    でも、「酒に酔ったエレクテイス家の当主が転んで自分を刺した」のは嘘ですよね?

    前々回の返信についてですが、詳しい事情は「氷の剣士」の章まで楽しみに待ってますので大丈夫です!
    お気遣いありがとうございます!

    作者からの返信

     お読みいただきありがとうございます。
     そうなんです。
     それは、ティリオンに生きてほしいがための、やさしい嘘。
     ただ、十一年もの間、騙してしまったのも事実。
     そして財産横領については、横領と疑われるような、財産移譲の書類があったのも事実なんです。(外伝)
     それをティリオンが最悪の状況で見つけてしまって、誤解が生まれました。(すみません、このあたりも外伝ですw)

     で、おっしゃる通り「酒に酔ったエレクテイス家の当主が転んで自分を刺した」というのも嘘です。
     まあ、テオドリアスも難しい立場でして、嘘を重ねてしまいました。

     「氷の剣士」の章には、フレイウスの13歳のときの回想が入っていまして、そのときにこの、DV親父のエレクテイス当主殺害事件、の事情がさらっと三分の一くらい、オレステス将軍によって語られます。
     三分の一でも、だいたいの概要はおわかりいただけると思います。

     詳細は、外伝、なんですwwすみません。

    編集済
  • あれ? 母親は死んでいた……?
    前回、血がついていたのは返り血かと思いましたけど、まさか自分の血? ショッキングな出来事で気を失ったのではなく、刺されていたから倒れた……?

    そしてこれ本当に仇だった方がどれだけ良かったか。これではなおさら罪深くなってしまう。そしてそれを知った時、ティリオンもまた絶望の底に沈むでしょう。
    思っていたより激情家であったティリオン。若気の至りでは済まない過ちを犯してしまいましたねえ……

    作者からの返信

     ティリオンの母は自殺です。
     あの時倒れたのは、ティリオンに全部見られたかもしれない、というショックからです。
     で、さすが火乃玉さま、そう、ティリオンの母のドレスについていた血は、返り血です。
     つまり、エレクテイス当主を殺したのは……

     テオドリアスは、「エレクテイス当主は自分で自分を刺した」とティリオンに話していますが、これは誤魔化しでして、親心ですね。

     はい、ティリオンは大きな罪を犯してしまいました。
     ただ、ティリオンは、母に会えるから、といわれて、必死で生き延び、母の病気を治そうと医術を学び、アルクメオン家の跡継ぎとしての勉学や武術に励み、いい子にしていました。
     その約束がずっと嘘だったと知ったら……

     そして母の自殺を知った経緯も、最悪だったんです。(外伝ww)
     なので、外伝から先にお読みになったかたは、ティリオンに同情的ですww

     しかし、おっしゃる通り、財産横領のためでなく、愛情で騙されていたのだ、と知ったら、ティリオンはさらに苦しむことになるでしょう。

  • お父さんの言葉で時間経過がなされていく描写、引き込まれました。何かがおかしいとハラハラしましたが、まさかお母さんが…。お父さんはずっと息子に偽らないといけなくて辛かったでしょうね。
    その結果がこんなことになるとは…。
    ティリオンは優しい性質故に許せなかったのかもしれませんね。今はどう思っているのか、気になります。

    作者からの返信

     お褒めのお言葉、ありがとうございます!

     カワセミさま、さすがです。
     まさかお母さんが……その通りです。
     父テオドリアスは色々な理由があって、ずるずると嘘を続けてしまいました。
     その長年の嘘が誤解を呼び、悲劇になってしまったのです。
    (この事件についての、さらに詳しい事情は、外伝、にありますw)

     ティリオンは父テオドリアスや、嘘に加担したアテナイの近臣たちを、財産横領のため、母の死を隠して騙したのだと誤解しています。

     が、アルクメオン家に引き取られてからの幸せの記憶もあるので、騙されたという事実と、その幸せの記憶との間で整合性がとれず、苦しみ続けています。

     だから、自分は生まれてきてはいけなかった、とか、自分が生まれてみんなが不幸になった、と言っていたのです。

  • テオドリさん……
    ただただ悲しいシーンですね
    無念や、罪悪の気持ちが入り混じっていて

    作者からの返信

     お読みいただきありがとうございます。
     すれ違いは、悲しいです。
     六歳のティリオンを「母に会わせる」とテオドリアスが騙さなかったら、おそらくティリオンは命を落としていました。

     ただ、母の死を十一年間隠して、騙してしまったことは事実です。

  • 本当の父、報われないですね。父可哀そう。ティリオンも18なら自分を生かそうとして嘘をついたこと、少しは分りそうな気もするんだけど、難しいのかな。

    作者からの返信

     お読みいただきありがとうございます。
     はい、実父のテオドリアスは、気の毒です。

    >ティリオンも18なら自分を生かそうとして嘘をついたこと、少しは分りそうな気もするんだけど

     作者や読者さまは、物語を鳥瞰図的に……神の視点みたいなもので見られるので、これは違う、とか、こちらが正しい、などと判断できます。

     登場人物は、その人物の視点で物事を見ますので、わからない事も多いです。

     ティリオンの生い立ちについては、後の『氷の剣士』の章で説明が出てきます。

     さらに、この本編では、本筋と離れてしまうので書かなかったのですが、ティリオンが起こしたアテナイでのこの事件の詳細を『ギリシャ物語 外伝 ~旅のはじまり~』で書いています。

     こちらをを読んでいただければ、ティリオンがどうして事件を起こすに至ったか、というのを、ご納得いただけると思います。

  • なんと……。誤解のせいで殺してしまったのですか……!

    作者からの返信

     お読みいただきありがとうございます。
     はい、誤解のせいで、斬って←しまいました。

     この件に関しての説明は、後の「氷の剣士」の章で出てきます。

     さらに、どうしてこれほどの、ひどい誤解が生じたのか、は、本編の本筋から離れてしまうので『ギリシャ物語 外伝 ~旅のはじまり~』のほうで、詳細に書いています。
    (客引きーぃ。(∀`*ゞ)テヘッ

  • 全ては、ティリオン様を守る為に....

    ここまできてしまい、なんと言っていいのか

    ティリオン様に、いつこの思いが届くのか!




    この物語は最高です。涙が止まりません





    作者からの返信

     はい、ティリオンの命を救おうと、テオドリアスは嘘をついてしまいました。

     そして、全てをなかなか打ち明けられなかった理由は、外伝をお読みの@niku_9さまは、ご存じですよね。

     ティリオンに、この切ない想いは届くのでしょうか。

     @niku_9さまのお褒めのお言葉と、涙をいただいて、作者冥利につきます。
     ありがとうございます!


  • 編集済

    お母様は既に亡くなっていたのにティリオンに希望を持たせるために嘘をついた
    騙されたティリオンの気持ちはわかるけど
    ティリオンを守るためだったんだと思うと辛いですね

    そしてあんなに虐待していた父でさえ
    殺されてしまったことを恨む

    複雑では無い家庭であればこんなことにはならなくてすんだかもしれないと思うと
    こういう経緯で実の父親を殺すことになってしまったのですね
    悲しい

    作者からの返信

     お読みいただきありがとうございます。
     はい、テオドリアスは、ティリオンの命を救うために嘘をつき、騙しました。

     ティリオンは、虐待していた法律上の父が殺された、という事に関しては、ショックは受けたでしょうが、そのことで恨んで、斬ったわけでないと思いますよ。

     自分が、母のことで、十一年も騙され、財産横領をする相手が、実の父だと認めたくないだけなんですよ。
     他人に騙されるのと、実の父に騙されるのとでは、ショックの大きさが違いますからね。

     母の死を騙していた事に関しては、恨みともいえる感情があったでしょう。
     が、虐待していた父のことに関しては、血の付いた短剣を持って、屈み込んでいた場面を見てしまったので、本当はおまえが犯人だろ、事故なんかじゃないだろ、と指摘している、というわけですね。

     えーと、ティリオンが、実の父テオドリアスを誤解して、斬って(きって←)しまったことは事実です。

  • すれ違いは悲しいですね。
    ティリオンを思えばそうだったかもだけど、やっぱり本当のことを最初から言ったほうがよかったんだろうな。
    でも後から言ってもしかたないことだけど。

    作者からの返信

     すれ違いは、悲しいです。
     六歳のティリオンに、本当のことを話したら、おそらくティリオンは、命を落としていた。

     ティリオンのことはあきらめて、母のもとに逝かせてやり、テオドリアスは、新しい道を選んだほうが良かったのかもしれません。

     どちらが、誰にとって良いのか、わからないことですが。

  • あぁ…。あの惨劇は、いろいろな悲劇が重なりあって起こってしまったんですね(´;ω;`)

    ストラデゴスさんが、お母さんの事でティリオンさんを騙し続けていたのは、ティリオンさんを助けるためだったんですね。
    そして彼はティリオンさんの本当のお父さんだった…。

    しかし、子供の頃に受けた虐待や、襲われたときのパニックに加えて、恐ろしい光景を見てしまったティリオンさんは、母親の死を隠していたストラデゴスさんを斬ってしまった。

    ティリオンさんの境遇を考えれば、しょうがないかもしれません。でも、ストラデゴスさんが、ずっとティリオンさんに語りかけている描写に、涙が…。彼は、本当にティリオンさんを大切に思っていたんですね。

    作者からの返信

     そうなんです!
     あの惨劇は、色々な悲劇が重なり合って、起こってしまいました。

     アテナイ・ストラデゴス=テオドリアスは、ティリオンの命を救いたいがために、嘘をついて、騙してしまいました。
     そして、テオドリアスは、ティリオンの実父で間違いありません。
     そのあたりの事情は、後の章「氷の剣士」で明らかになってきます。

     テオドリアスは、息子ティリオンを愛していました。
     しかし、おっしゃる通り、不幸な誤解がかさなって、ティリオンは、父テオドリアスを斬ってしまった。

     ティリオンは、幼い頃の途切れ途切れの記憶と、母に会わせる、と長年騙された事実と財産横領の疑いで、感情的になってしまったのでてす。
    (詳細は、外伝、にあります)

     が、アルクメオン家に引き取られたあと、父テオドリアスに可愛がられた思い出もあり、それらに整合性がとれず、苦しんでいる状態なのです。

    編集済
  • なるほど、ティリオンが父親を殺してしまったのはこんな経緯だったんですね…
    ストラデゴスは本当のことをティリオンに話さなかったんですね。ティリオンのことを思ってだと思うのですが、隠さなければいけなかった事情が何だったのかよくわかっておらず、気になっています、、、
    そしてティリオンの母親が自殺した理由は何でしょうか。DV加害者だった夫の後を追ったのでしょうか。殺人現場でティリオンを見て彼女が気絶してしまった理由にも何かあるような気がして、これも気になっています…すみません、勘繰り過ぎかもしれません💦

    作者からの返信

     お読みいただきありがとうございます。
     はい、ティリオンが父親を斬って(きって)しまったのは、こういう事情なんです。

     真田さまの、今持ってらっしゃる疑問は、後の「氷の剣士」の章と、「真実」の章で、明らかになっていきます。
     真田さまの勘ぐり、はとても鋭い所をついてらっしゃいますよ!

     さらに詳しくは、外伝、での話になります。
     私の筆力がなくて、説明の足りない部分もあり、本当にどうもすみません。

    編集済
  • 最初の話しと繋がりました。
    医師の父が死んだのは、本当に事故だったのか?
    母はあの時、白いドレスが血で染まっていた。
    そして気を失った。
    母が死んだのは、自殺だったのか?
    気になります。

    作者からの返信

     よかった、繋がりましたか。
     私の筆力がなくて、説明の足りない部分があり、申し訳ありません。

     青村さまの、今持ってらっしゃる疑問は、後の「氷の剣士」の章で、フレイウスの回想の中で、明らかになっていきます。

     さらに詳しくは、外伝、での話になります。
     本当にどうもすみません。

  • いろいろと、行き違いが重なりすぎたがゆえの悲劇ですね。

    ティルくんは、誘拐され暴行されかけ、極度のパニックになった。回復しかけたところで、おじさんが父を殺害した(としか思えない)現場を見てしまった。おじさんが実の父だという根拠がなく、信じろ、としか言われてない。
    おじさんは、母に会わせてやるという嘘を引っ張りすぎ、しかも嘘が下手だった。
    ティルくんは、おじさんへの不信感がつのったところで、母がもう亡くなっていたという事実を知って、おじさんへの信頼が一気に崩壊したのですね。じゃあ、この人が実の父だというのも、父が事故死したというのも嘘だろう。やっぱりおじさんが殺したに違いない、と。

    虐待されていたとはいえ、やはり殺害されたとなると、「加害者」じゃなく「父」の認識が勝つものらしいですね。生きていればいつかは自分を愛してくれるかもしれないという、かすかな希望。でも死んでしまえば、その希望は永遠にかなわないですから。

    …めっちゃ長くなっちゃった。
    ごめんなさい💧

    作者からの返信

     お読みいただきありがとうございます。
     三奈木さまの、お優しい読解力に、ひたすら感謝しかありません。
     ほぼ、おっしゃる通りでございます。すごいです。

     他のかたのコメントにもありますように、ここらへんの部分で、ティリオンの感情の流れがわからない、という意見が多く、反省しきりでした。
     そこで、この部分を主に補足するために、外伝、を書きました。

     さきほど、外伝、のコメント欄で「外伝を先に読んだ方がよかったかも」というコメントをいただいたばかりです。

     しかしながら、外伝、でも、今となっては、まだ書き込みの足りない部分がありまして、お恥ずかしいかぎりなのです。

     複雑な感情の流れを書ききれず、三奈木さまにコメント欄で補足させてしまいまして、こちらこそ、本当に申し訳ありません。
     ポンコツ作者、伏してお詫びいたします。

  • ティリオンの気持ちの流れがわかりません。
    血のつながった、本当に愛してくれている父親を殺してしまうほど混乱しているのでしょうか?
    虐待していた人が殺されて、仇と思うくらい心を支配されていたのでしょうか?

    作者からの返信

     お読みいただきありがとうございます。
     すみません、ティリオンの気持ちの流れがわからないのは、作者の不首尾です。

     ティリオンはエレクテイス家の当主(法律上のティリオンの父親)による絶え間ない虐待、ならず者らに襲われた事件のショック。(しかも、襲われた場所に優しかったおじさん=テオドリアス、までがいて、逃げようとする自分を捕まえた)

     さらには、そのおじさんが、まるで父親を(彼を虐待していたとはいえ)殺したかのような場面を目撃してしまい、幼い心が壊れてしまいました。

    (テオドリアス・アルクメオンは血のつながった実の父ですが、六歳のティリオンはそれを知りません。あくまで、やさしくしてくれた、おじさん、です)

     それでも、テオドリアスが「母に会わせてやる」と約束し、それを音ではなく、言葉としてやっと認識したティリオンは、それを信じて、生き延びました。 

     テオドリアス・アルクメオンが父親だ、というのは、ティリオンが回復途上のとき、テオドリアスから聞いたことであり、それは事実なのですが、詳しい説明をうけたわけではありません。

     ティリオンは、母に会わせるから、言うことをききなさい、いい子にしてなさい、と言われてがんばりました。しかしながら、母は既に死んでいて、十一年間も渡されて、彼が喜んで読んでいた手紙は、偽物でした。

     ある出来事があって、ティリオンは財産移譲の書類を見てしまい、六歳の時に既に母が死んでいることも知ってしまい(外伝)これまでずっと、テオドリアスに騙されていたことがわかりました。

     六歳の惨劇の場面を目にしたこととも相まって、彼は混乱し、悪意で欺かれていたんだ、と誤解し、一気に怒りと憎しみを噴出させ、感情的になって、テオドリアスを斬ってしまったのです。

    編集済
  • 「お母さん」はおじさんの愛した人、でもあるのだろうか。
    妻を失い息子には心を閉ざされ、その結果殺されるとか、おじさんがかわいそうすぎる・・・
    幼い頃何が起こったのか、トラウマすぎてティリオンは正しい記憶がないんですね。

    今のティリオンも真実は知らないのですよね? 真実を知って受け止められるかも心配です。

    作者からの返信

     すみません、ややこしい話で。
     こうしてコメントをいただくことで、自分の作品の問題点があらわになってきて、修正しなくてはならない部分がわかってきて助かります。
     ややこしい部分をもっと明確に、最初からわかるようにすべきですよね。特にweb小説では、最初が肝心ですよね。
     色々なことが一段落したら、大幅修正を考えようかとも思います。
     さて、ティリオンなんですが、とぎれとぎれの記憶と、誤解が重なって、自分を助けようとした血のつながった父親を斬ってしまっているようです。
     彼はそれに気づくのでしょうか。