次は縁を結ぼう

 友人に電話して縁結び神社に一緒きてもらうことにした。

「いいのかなぁ? 縁切ってすぐに縁結びなんて。神様的に」

「大丈夫だよね?」

「どうだろうね」

 この友人は見える人らしい。

 神様を信じているから、頼もしい半面ちょっと怖い。

「縁結べますように」

「彼がふさわしいと思うのだがのぅ。だめか」

 彼女は時々憑依もされる……らしい。一人でいるときか、ごく親しい人の間でしか起こらないのだが彼女といるとこんなことがたまにある。

「巫女かよ」

 と突っ込んでみた。

 彼女はそれで悩んでいるらしい。自分の思惑とは関係ない文章が浮かんでくるからお祓いは何度も行くし結構悩んでいるのだが、解決はしないらしい。

「巫女だよ。ほんと、どうにかしたい」

「最善ひとだったかもしれない。だけど私じゃ駄目だったんだもん」

「そっか」

 友人はいつもの笑顔を向けてくれた。

「もう縁切ったんだもん。もう戻るつもりはないよ」

「なら、きちんと新しい人と縁を結んでもらわないとね」

「ええ」

 参拝はあっという間に終わった。

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