第515話 死んでも構わない 下
お前の生死感、おっぱいが占めてんな!
ハイ。わたしの脳内はおっぱい九割。残り一割もおっぱいですがなにか?
わたしはおっぱいのためなら死ねるし、どんな過酷な状況でも乗り切れるおっぱい星人なのよ!
なんて思考を働かさないと巫女たちのおっぱいぱいにノックアウトされそうなのよ。これは凶器。おっぱいの暴力だわ。
必至で戦い、なんとか生還。巫女たちが部屋を出ていき、ベッドに倒れたと思ったら朝になっていた。はぁ?
「疲れていたのですね。もうぐっすりでしたよ」
なにがどうなったんだと考えていたらラグラナが楽しそうに言った。あなた、なんか肌が艶々してない? わたしを差し置いて温泉にでも入ったの?
「そ、そうね。ぐっすり眠った感はあるわね」
まあ、ぐっすり眠れたなら構わないか。おっぱい包囲網を体験できたんだからね。次は温泉で包囲殲滅陣を経験するとしましょうか。
「王妃様やルーセル様は?」
「お二方も移動で疲れたみたいでまだ就寝中です。お二方のためにお嬢様もまだ寝室におられてはどうですか?」
「そうね。わたしが起きていたら侍女たちが起こすかもしれないしね」
なんとも面倒だけど、今のわたしは寛大だ。おっぱい成分をフル充填したからね。巫女たちのおっぱいを思い出しただけでご飯三杯はいけるわ。まあ、ご飯、ないけどね。
体を洗おうかなと考えたけど、今日は温泉に入るのだから洗う必要もないでしょう。
だからと言って顔は洗うし、歯は磨きますよ。淑女としての身嗜みは義務ですからね。
「こんなのんびりした朝もいいものね」
このまま堕落したら困るから明日からはちゃんとウォーキングするけどね。
「ラグラナ。王宮への報告はできているの?」
「まったくできていません。わたしでは渦がどうこう言われても理解できません。お嬢様が報告書を作ってください」
まあ、確かに渦なんて自然現象(ラグラナにはそう説明しております)を理解しろというほうが悪いわよね。そんな教育されてないんだしね。
「仕方がないわね。作っておくわ」
もちろん、わたしの都合のいいように書かせてもらいますけどね。
本を読みながらのんびり過ごしていると、アマリアが入ってきた。
「お嬢様。王妃様、ルーセル様がお目覚めになりました。今、侍女たちが部屋に入りました」
時刻的には九時前かしら? 貴族的には通常起床ね。まあ、これから一時間かけて準備するから昼食の席で会う感じね。
「じゃあ、朝食はわたしだけで食べますか」
魔力籠めも再開するからしっかり食べておきましょう。
「王妃様とルーセル様にはゆっくりするよう伝えておいてちょうだい」
「畏まりました」
さて。今日の朝食はなにかしらね?
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