第507話 説明 下
これは王家の機密、と言うのを忘れてしまったわ。
会議室に集められた各大臣を見て心の中で盛大なため息をついてしまった。
「全体的な報告は聖騎士団の記録官の報告書をお読みいただくとして、わたしが見たもの、考察したことをお話し致します」
申し訳ないけど、座って説明させてもらいます。
「もし、記録を取りたいのなら各自でお取りください。ただし、持ち出しは国王陛下の許可を得てにしてください。これは、ゴズメ王国の機密。とまあ、わたしがしっかりいる時点で機密もありませんけど、そこは許容していただけると助かります」
そう言って国王陛下を見た。
「わかった。わたしの許容なく持ち出すことを禁じる。もちろん、ここでのことは他言無用。漏らした者は大臣であろうと極刑に処す。従えぬのなら席を立て」
国王陛下の厳しい言葉に立つ者はなし。大臣は優秀のようね。
マルシス様も厳しい顔を作って座っている。このクラスになると表情を作るのも自由自在みたいだわ。
水をもらい、一口飲んだら説明を始めた。
話すことは多いので、三十分毎に休憩を挟み、昼前には大まかな説明を終えた。
「質問は昼食後にしよう」
珍しく配慮を見せる国王陛下。王妃様の教育が効いたのかしら?
一旦解散。部屋に戻った。
昼食は一時間半くらいなので、簡単な食事をしたら長椅子に横になって休ませてもらった。このまま眠ってしまいたいわ。
なんてこともできず、侍女がよびにきたら濡れタオルで顔を拭いて活を入れた。
質問はあちらから飛んできて答えられることは答え、夕方まで続いた。
なんとか説明が終わり、そのままお風呂に向かわせてもらった。今なら透けたおっぱいでも構わないわ。いや、それもまたよし。風情があってさらによし。
生き返る~!
足を揉んでもらいながら隙間から見える細やかなおっぱいを眺めながら疲れが飛んでいく。
「ご一緒させてね」
と、王妃様がお風呂に入ってきた。
「ここでは身分もないわ」
一糸纏わぬ王妃様。なにかのご褒美かしら?
湯に入ってきた王妃様はわたしの横に座り、なぜか抱き締められた。あら、おっぱい様がわたしの頬に。Bもないのに柔らかいこと。
「ごめんなさいね」
なんの謝罪かを考えるよりおっぱいの感触のほうが大事。この幸せを全力で楽しませていただきます。
いつの間にか膝枕されており、視界の八割が天井だった。
でもそれもまたよし! 膝枕されたがら眺める下乳とか天国かしら? わたし、死ぬの? いや、死ぬなら今がいい。下乳を眺めなから死すとか最高すぎる。
わたしの物語、ここで完──。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます