第7話いつもと変わらぬ日常
「よっ 光樹おはよう」
「おはよう」
友人があいさつをしてくる
「金曜ごめんな お前にはちゃんと話しておくべきだったな」
「いやいいよ なんともなかったんだろ 俺が勝手に焦っただけだ」
「ほ~う 焦ったのか?」
友人がニヤッとした顔で言いてくる
「当たり前だろ」
「お おう そりゃ心配させて悪かったな」
友人は少し驚いたような顔をしている
「金曜日一日サボったようなもんだから、もちろんやりたいことリストは決めてるよな」
「おうそりゃな 放課後楽しみにしてろよ」
【放課後】
「今日やることを発表します!なんととくに何もしない、です」
「は?」
何もしない?どういうことだ?やっぱりまだ体調がすぐれないのか?
「何もしないというより、明日の予定を決めるが今日やることだ」
明日の予定?明日は火曜だが学校が設立記念日とかで休みになっている
まさかバイトか、バイトなのか嫌だー
「明日?明日は火曜だぞ どっか出かけるのか?」
「おうそうだ 明日はキャンプに行く!」
「キャンプ? どこに?」
バイトじゃなくてキャンプ?キャンプってもっと暑くなってからやったりしないのか?
「県外と言いたいが長崎にもキャンプするところは意外とあるし さすがに明日県外でテント張ってやるキャンプは難しいだろうから長崎にあるコテージに泊まるキャンプをします!」
またこいつは急だな
「水曜はどうするんだよ?学校だぞ普通にそれに明日ゲームしようって思ってたんだけど?」
「もちろんサボるやりたいことリストの一つだ あともう予約もしてるから行かないって選択肢はないぞ」
「予約?いつからしてるんだ てかサボるってまあそれはいいか」
「やりたいことり100を作るって決めた夜に電話でよやくしといた」
なんで予約するときに教えてくれないんだよ
「なので今日は、普通に放課後、喋りながら帰るだけだな 予定は決めないとだけど」
「キャンプって言っても何するか俺まったくわからんぞ インドア派の陰キャ舐めんなよ?」
「ンフフ 大丈夫だよ おおまかには決めてる」
ほー ある程度はさすがに決めているのか
「俺、料理とかもできないからそのつもりでいろよ」
「少しは手伝えよ?」
「おう できるだけ頑張る」
「ちなみに、明日キャンプ場に行くのは夕方だから、それまではバイトをやるぞ」
ん?バイト?冗談だろ?
「冗談だよな明日バイトするのか?面接とかした覚えないけど?」
「面接なしでも行けるんだよ 明日は設営のバイトを5時間やってキャンプ代を稼ぐ」
「まじか」
「まじだ」
終わったー 俺、明日たぶん死ぬ
「これからどんどんバイト入れていくから、そのつもりでいろよ」
「鬼 悪魔 人でなし 病人」
「最後のは本当にそうじゃねえか」
笑っているいつもと変わらない友人を見ると、昨日の考えは杞憂だったと思える
というかこれからのことを考えると、そんなことどうでもよくなる
とくにバイトのことを考えるとまじで憂鬱だ はぁ~頑張るか~
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