とりとめのない話をしよう
泣くことすらもできぬまま
うずくまったきみの眼は
じっと見開き宙を見る
切れてしまえば楽なのに
きみのなかの白い糸は
切れることなく張りつめる
とりとめのない話がしたい
春のあたたかな教室や
夏の片付かない宿題や
秋の金木犀散る夕暮れや
冬の雪舞う寒い日の
いよいよどうにもならないと
嘆くことすらできないきみの
隣に体育座りでもして
とりとめのない話がしたい
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