趣味(バレーボール)


 僕の趣味の一つに、バレーボールがあります。始めたのは2年ほど前でしょうか。始めた理由は友人たちが『ハイキュー!!』というスポーツ漫画を読んでやってみたくなったから、というとても安易なものです笑

 自分はバレーボールのことを昔から、「最も上手くなる気がしない競技」だと思っていました。理由としてはまず身長があります。自分はかなり小柄なので、(バスケもそうですが)身長が高い方が有利という種目には最初から苦手意識があります。それに加え、「ボールに触れるのは一瞬だけなのに、どうやったらうまくなれるのだろう」と考えていたのです。そんなこと言ったら球技は大体そんな感じだろう、と思いますね笑

 あとはうろ覚えですが、中学だか高校の体育で少しやってダメだった記憶もあります。まあそもそも運動はほぼ全て苦手なのですが……。

 そんな感じで、初っ端最悪なメンタルから始まったバレーですが、一緒にやる仲間たちも『ハイキュー!!』を読んだだけの初心者+優しい人たちなのでミスしても仕方ないとワイワイやっていました。だけどやはり男というのは「勝負となれば勝ちたい」という生き物。やっていくうちに「上手くなりたい」という気持ちが全員に芽生えていきました。

 自分もその例に漏れず、「上手くなりたい」という気持ちが強くなり始めました。とは言え気持ちだけで上手くなるものではないのですが……。

 まあ上手くなるために、何かしようと思い色々調べました。最初は『スパイクを打つコツ』とか、そんなのをYouTubeで調べていましたね。それで、週に一度のバレーの日に実践する、ということを繰り返していましたが、まあできませんでした笑 そもそも、ボールに対して反応が上手くできていないのに細かい技術が実践できるわけないんですよね。いくら強く打つ方法を身につけようが、高く跳ぶ方法を身につけようが、ボールに合わせられなければ意味がないのです。それが球技というもの。そこで一旦「やっぱり向いてないわ」となりかけたのですが、やっぱり悔しい。ちゃんと「できないこと」を整理して、動体視力などを向上させたり敏捷性を上げるトレーニングなんかを開始しました。球が見えて、追いつかなきゃ始まらないですからね笑

 そんな感じで色々試行錯誤して、少しずつですが「できる」ようになりました。まあそれが嬉しいんですね笑 普段は足手まといだった自分が少しでもいいプレーをすると周りも「ナイス!」とか言ってくれるのでそれも励みになりました。そうやって、少しずつできることを増やすにつれ、比例して楽しさも感じられるようになりました。

 そういった練習を始めてまだ二ヶ月といったところですが、既に大きな成果を感じることが出来ています。もちろん他の人には追い付いていませんが、それでもコツコツと積み上げている感じが好きで、今でもバレーボールバレーを楽しく続けています。これは下手くそからスタートする自分の方が、多く味わえる特権かもしれないですね笑 人より喜びを感じる瞬間が多い分、のめり込む度合いも高い気がします。元々凝り性なのもありますけど笑 色々YouTubeで動画を見たりして、「こういう練習がいいのか」「こういう身体機能を使うのか」とかあれこれ勉強するのも非常に楽しいです。そしてそれを積み上げていくことで、新しい「努力の方法」を見つけられたような気がします。

 そしてそれは他の分野でも同様なのでは? と思うようになりました。小説でも、仕事でも、できない根本的な原因を探り、それを解決するために努力する。ただ漫然とやるだけでは莫大な時間がかかるかもしれませんが、そうやって効率化することでより良い成果を得られる。それは自分のできない部分と向き合うことで、ある意味では辛いことかもしれませんが。

 自分はバレーボールを始めて良かったなと思っています。おかげで身体機能の向上という、スポーツができない根本的要因を見つけることができましたし、問題解決の考え方も飛躍的に向上したと思います。まあそんな感じなので、皆さんも食わず嫌いせずに苦手にも挑戦してみては? という話でした。これからも色々試行錯誤しながら、他の人に追いつけるよう、バレーボールも、小説も、その他のことも頑張りたいなーと思います。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る