第10話 明輝は鈍感

第10話 明輝は鈍感


 カラオケ店のドリンクバーにて、


「ねぇ〜明輝くんはあの2人いい感じだと思わない?」


「え?しょっちゅう言い合いしてるけど・・?」


「わかってないな〜ツンデレってもんよ〜。」


「そうだったの!?」


「それでさ・・・あの2人っきりにさせない?私たちでくっつけない?」


「うーん・・・」


「私たちはここから抜け出してさ、その・・・一緒に話しながら帰ろ・・///」


「由紀さん・・・それは流石に2人に失礼だよ・・」


「そう・・だよね💦なら2人を良い雰囲気にさせよ❤️」

(明輝くん・・・ほんと好き!鈍感なとこも奥手なとこも全部好き!いつか私に振り向いてくれるかな・・・///)


 明輝は由紀から向けられていた好意に気づいてなかった。そう、明輝は鈍感だったのだ。

 明輝は仲良し3人組の和音、由紀ゆき藍里あいりとよく一緒に過ごしていたが明輝が生徒会に入ってからあまり過ごせていなかった。だからか和音と藍里のいい雰囲気も気づかなかったのだ。


「あっ!危ない!」


「へ?」


『ドンッ』『カラン』


モブA「あぶねえんだよ!」


「は?あんたがぶつかってきたんだろ?彼女に謝れ。」


モブA「テメェガキのくせに何を言うか!」


「黙れ・・自業自得だろう?さっさと謝れ。」


モブA「ッチ・・さーせんした・・」


ぶつかった男はそのまま去っていった。


「・・・ふぅ。怖かったwでも由紀さんに何もなくて良かったよ。って由紀さん?」


「ひゃっ、ひゃい///腰抜けちゃった・・💦」


「大丈夫?とりあえず僕に捕まっててね?部屋に戻ろう。」


「う、うん💦ありがと・・❤️」

(明輝くんカッコいい・・ダメ・・・///あの顔見ちゃったら戻れなくなっちゃうよぉ///明輝くんに攻められたら・・ダメよ!?💦私おかしくなっちゃう・・・///)


明輝は知らないうちに1人の女の子から好意を向けられていた。


「あ、飲み物後で新しいの取ってくるね。コップも新しいの貰ってくるよ。」


「にゃん・・❤️」


「?」


「な、なんでもないよ💦」

(危ない💦すっかり明輝くんのメス猫になっちゃうとこだった・・・でも・・・なれたらいいな❤️)

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