第8話 明輝は人気者?

第8話 明輝は人気者?


 咲と別れ、教室に戻った明輝は早々に質問攻めされた。


「明輝君!会長といたよね何してたの!?」「会長と何してたんだ!?」

「会長と付き合ってるとか?」


「ま、待って!?いっぺんに聞かないで?」


「あっきぃも困ってんだ。落ち着いてくれ。」


「ごめん💦」「そ、そうだね💦」


「助かったよありがとう。和音かずね。」


「いいって事よ〜まあ、俺も気になったんだけどなw」


「おぃ・・・」


「あーああっきぃの周りになんで美人な人が寄ってくるのやら〜。ラブコメかよっ〜俺もモテて〜なぁ。」


「なんで僕がモテてる判定なの?カズの方がモテるだろ?てか僕は目立ちたく無いんだが?」


<彼は里見和音さとみかずね。僕の親友でいつも前髪で目を隠している。なんでも目がコンプレックスらしいが見た人はその目の虜になるとか。実際めちゃくちゃ綺麗なオッドアイだった。名前のせいで女子だと思われたりする。>


「あっきぃは目立ちたくないって言うけど1年の頃から目立ってるからな?」


「・・・え!?目立ってんの!?僕が!?」


「無自覚かよ・・・うん・まぁ、頑張れw」


「はぁ・・・」


明輝自身は目立ってないと思っていたが、普通に目立っていた。


「生徒会メンバーで顔は上の中。勉強できて運動もできる。おまけに可愛い妹にあの生徒会長と仲が良い。両手に花じゃん。こんなスペックを持って目立たない訳無い。」


「会長と妹を出すなって。そもそも僕は書記なだけだから話すことが多いだけだからな?」


「へいへい〜」


「・・・はぁ」


「午後の授業は科学だぞ?準備しないと。」


「あぁ💦」


「後で聞かせろよ〜?」


「はいはい・・・」

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 5限目が始まり、20分が経った。


「はい、この実験を各グループごとに始めてください。」


先生の合図で実験を始め、雑談をしていた。


「ねぇ和音くん〜放課後アタシらとカラオケ行かね?」


「いいね〜!あっきぃも来るだろ?」


「どうしよう・・・咲に聞いてみてから・・・」


「あっき〜そういうとこがシスコンだって言われんだよ〜?」


「いやシスコンじゃないし!?初めて言われたよ!?」


明輝は班のメンバーからいじられているのだった。

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